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アイヌと縄文 もうひとつの日本の歴史 ちくま新書1169
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2016/02/10 |
JAN | 9784480068736 |
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アイヌと縄文 もうひとつの日本の歴史
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アイヌと縄文 もうひとつの日本の歴史
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商品レビュー
4.3
13件のお客様レビュー
我々日本人がもしかするとありえたかもしれない時代を考察する書籍 基本的には北海道、東北北部を中心とした縄文人の末裔に関する歴史や文化の歩みを考古学の観点から考察していく流れで進んでいくが、読み進めていくうちに鉄器などの技術は和人から流用するにも関わらず何故縄文人は和人の文化に染ま...
我々日本人がもしかするとありえたかもしれない時代を考察する書籍 基本的には北海道、東北北部を中心とした縄文人の末裔に関する歴史や文化の歩みを考古学の観点から考察していく流れで進んでいくが、読み進めていくうちに鉄器などの技術は和人から流用するにも関わらず何故縄文人は和人の文化に染まりきろうとしないのか?という疑問を抱き続けるようになった。 しかしそういった疑問を(そういう読者もいると想定したのか?)終盤で解決させる構成からか今まで知ってきた歴史の見方が変わり視野が広がったように感じるようになった。 もしかしたら現代社会の構造が実は彼らよりも進歩的ではないのではないか?そんな事も考えさせられる内容でもあった。
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アイヌと縄文の連続的な繋がりが見えてくる。 ゲノム解析によると、多くの東アジア人から韓国人→日本本土人→琉球人→アイヌ人の順に関係性が直線的に離れていき、その延長上に縄文人の存在が想像できる。 染色体分析で人類の「出アフリカ」後の軌跡を辿ると、日本語やアイヌ語を含む世界の9つの孤...
アイヌと縄文の連続的な繋がりが見えてくる。 ゲノム解析によると、多くの東アジア人から韓国人→日本本土人→琉球人→アイヌ人の順に関係性が直線的に離れていき、その延長上に縄文人の存在が想像できる。 染色体分析で人類の「出アフリカ」後の軌跡を辿ると、日本語やアイヌ語を含む世界の9つの孤立言語のうち、6つが同じレイヤーのグループに属するという研究も。 縄文は「未開」だったために弥生の稲作文化が浸透しなかったのではなく、公益の優位性から狩猟に特化する「選択をした」という考えも興味深い。
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瀬川拓郎 「 アイヌと縄文 」 アイヌ文化に保存された 縄文思想(日本の原郷としての)を 抽出しようとした本。 面白い。日本の原像を探ろうとする 人類学者、歴史学者、作家等が 縄文時代に 惹かれる理由が わかる気がした アイヌが 日本列島のみでなく 北東アジアの交易(商品...
瀬川拓郎 「 アイヌと縄文 」 アイヌ文化に保存された 縄文思想(日本の原郷としての)を 抽出しようとした本。 面白い。日本の原像を探ろうとする 人類学者、歴史学者、作家等が 縄文時代に 惹かれる理由が わかる気がした アイヌが 日本列島のみでなく 北東アジアの交易(商品交換)により、富と権益を拡大しながら、アイヌ同士では 贈与交換により社会を維持していたことに驚く。日本人のバランスの良さを感じる アイヌ文化に保存された 縄文思想(日本の原郷としての) *贈与交換の社会〜親戚のような連帯性 *個人へ富の集中させない→権力や階級を生じさせない→心の連帯を求める集団 縄文時代 *縄文文化は 北海道、本州、四国、九州、琉球で展開〜抜歯が行われた人骨、イノシシ祭り、土偶 *日本列島の縄文人は 異なる生態系を超えて 共通の宗教や儀式(縄文イデオロギー)を共有 *縄文時代の巨大な土木遺産=縄文社会の心の豊かさの証拠→静川遺跡、垣の島遺跡など〜聖域、祖霊を祀る場→心の豊かさ 続縄文時代(弥生時代) *日本列島に弥生文化が広がるなか、北海道の縄文人は弥生文化を拒否 *縄文イデオロギーとしてのイノシシ祭りが アイヌのクマ祭〜子熊を一定期間飼って 殺す習俗(神の国に送り返す)〜へ変化 擦文時代(奈良、平安) *毛皮、サケ、大鷲など交易品を生産し、本州へ流通 *東北からの移住者(エミシ)→擦文文化を形成→富を求めて商品生産社会に転換し、他者の領域を侵して成長 *擦文文化では、墓や墓地がない〜擦文文化の特徴は 複雑な文様の土器、竪穴住居 ニブタニ時代(鎌倉以後) *交易品をさらに拡大→北東アジアへ進出→アイヌは 日本と北東アジアを結ぶ中継交易者 アイヌの縄文思想 *和人、北東アジアとは 交易(物々交換=商品交換)をしても、アイヌ同士は 贈与により モノをやりとりしていた(贈与交換) *人々を親戚として結びつけるような連帯の原理 *商品交換は 人々を不平等化し、差別化する原理→戦争を常態化させ、王を誕生させ、国家を成立
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