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エロスと「わいせつ」のあいだ 表現と規制の戦後攻防史 朝日新書551
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 朝日新聞出版 |
発売年月日 | 2016/02/12 |
JAN | 9784022736512 |
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エロスと「わいせつ」のあいだ
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商品レビュー
3.7
5件のお客様レビュー
警察・検察・裁判官が一体となって気に入らない性表現を猥褻認定する構図。 いったい彼らの頭の中はどういう仕組みになっているのだろうか。 謎の常識や意味不明な風紀を振りかざして表現に烙印を押す動きに恐怖を感じた。 一方で、過去に猥褻認定されたものが現在ではふつうに流通しており、社会の...
警察・検察・裁判官が一体となって気に入らない性表現を猥褻認定する構図。 いったい彼らの頭の中はどういう仕組みになっているのだろうか。 謎の常識や意味不明な風紀を振りかざして表現に烙印を押す動きに恐怖を感じた。 一方で、過去に猥褻認定されたものが現在ではふつうに流通しており、社会の流れには勝てないというのは安心材料だ。 そして、このように流動性の高い概念を刑法で扱うことは厳に慎むべきだと感じた。 いまこそ刑法の脱道徳化を推進すべきだと思う。 猥褻概念は明治維新、脱亜入欧の流れで生まれた。 それまでは猥褻という概念はなかった。 伝統で言えばむしろ江戸時代は裸はとくに恥ずかしいものではなかったのだ。 気になるのは、性表現が探せばいくらでもあっただろうに、立件したのは一部であることだ。 てっきり性表現を殲滅することが目的だと思っていたが、違うのだろうか? この手の規制をかけたがる人の頭の中を覗いてみたい。
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題名のわりには真面目な本だった。 妻には「何を読んでるねん!?」とエロ本でも読んでいるかのような目で見られたが。
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エロスと「わいせつ」のあいだ、とは何匹目かのどじょうを狙ったタイトルであろう。文化としてのエロスと、刑罰の対象になる猥褻の差異を考察する、というものである。 が。エロスのほうが興奮するよね。 だって、現代の猥褻(という漢字、一生涯のうち一度も書いたことがない)って、性...
エロスと「わいせつ」のあいだ、とは何匹目かのどじょうを狙ったタイトルであろう。文化としてのエロスと、刑罰の対象になる猥褻の差異を考察する、というものである。 が。エロスのほうが興奮するよね。 だって、現代の猥褻(という漢字、一生涯のうち一度も書いたことがない)って、性器が見えているか否か、であるから。猥褻というのは「いたずらに性欲を興奮又は刺激せしめ、かつ普通人の正常な性的羞恥心を害し、善良な性的同義観念に反するもの」だそうだ。 春画展やろくでなし子のデコまんが例としてあげられている。どっちも僕の性欲を興奮又は刺激せしめ、性的羞恥心を害さないが、それは僕が普通人ではないからだろうか。否。猥褻の定義は流動的なのに、何かを捕まえたい人が何故かいるからだ。見たい人にだけ見えるようにしているこれらが猥褻であり、新聞広告や電車の中吊りにあるような刺激的な言葉や写真は猥褻ではないのだ。 そもそも猥褻を取り締まる刑法175条というやつは、もう100年以上も前の法律だ。100年前、日本のエロスがどれぐらいだったか知らないが、しかしエロスもおおっぴらでないからこそ愉しい、という側面が強い。 ああ堅い書き方になってしまった。この手の話はきれいに線なんかひかないほうがいいんだ。お上はなんでも難癖をつけてくる。それをどうかわすか。このイタチごっこが、性器が見えたの見えないの、なんていうつまらない枠に留まらないことを祈る。 タイトルから想像するよりもハードであり、いたずらに性欲を刺激されるようなことは決して無い本であった。間違って買っちゃアカンよ。
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