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少年の日の思い出 ヘッセ青春小説集 草思社文庫

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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 草思社 |
発売年月日 | 2016/01/01 |
JAN | 9784794221834 |
関連ワード | ヘルマン・ヘッセ / 岡田朝雄 / 小説・エッセイ・ノンフィクション(文庫) |
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少年の日の思い出 ヘッセ青春小説集
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商品レビュー
3.7
12件のお客様レビュー
子供が中学校で、ヘッセの「少年の日の思い出」をやったとのことで、懐かしさを感じて読んでみようと思い文庫を購入した。 「少年の日の思い出」は、日本では中学の教科書に長く取り上げられ、知らない人はいない作品だが、ドイツでは全集にも入っていなくて、あまり知られていない作品ということを解...
子供が中学校で、ヘッセの「少年の日の思い出」をやったとのことで、懐かしさを感じて読んでみようと思い文庫を購入した。 「少年の日の思い出」は、日本では中学の教科書に長く取り上げられ、知らない人はいない作品だが、ドイツでは全集にも入っていなくて、あまり知られていない作品ということを解説を読んで知った。 ヘッセは蝶好きとのことで、だからこそ、「少年の日の思い出」のような作品が生まれたのだと納得する。 「少年の日の思い出」を含め、いくつかの短編が載っているが、個人的には途中でダレてしまい、最後まで読み通すのに時間がかかった。ヘッセの作品に限ったことではないと思うのだが、文学的作品といわれるものは、話の展開があまりないので、読むのがつらくなるときがある。しかし、ノーベル文学賞をとるような世界的な文豪はたぶん風景描写や心理描写などを含め、優れているところがあるのだろうと思う。自分はなんとなくそう感じるという拙いレベルではあるが。 ヘッセの作品を知りたいという方は、この短編集で雰囲気は十分感じることはできそうなので、おすすめです。
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副題の「ヘッセ青春小説集」のとおり、青春にまつわる短編を集めた小説。 初めてヘッセを読むにはちょうど良かったです。 「少年の日の思い出」 少年期に犯した罪を告白する物語。 青春期ならではの抑えきれない欲求と、急激な後悔の念が入れ乱れ、自己嫌悪を経験する。 初めて人から蔑まれ、断...
副題の「ヘッセ青春小説集」のとおり、青春にまつわる短編を集めた小説。 初めてヘッセを読むにはちょうど良かったです。 「少年の日の思い出」 少年期に犯した罪を告白する物語。 青春期ならではの抑えきれない欲求と、急激な後悔の念が入れ乱れ、自己嫌悪を経験する。 初めて人から蔑まれ、断罪され、苦い経験を経て大人になる話し。 「ラテン語学校生」 年上の女性に恋をし、初めて失恋を経験する。 その後、失恋相手の女性の婚約者に不幸が起こるが、それでも愛し合い、支え合って懸命に生きようする姿を見て、人生の深みを目の当たりにする話し。 「大旋風」 18歳くらいの頃の思い出。 見習い奉公をしていた時期にある少女から好意を抱かれる。複雑な恋の経験と自然災害を同時に経験し、壊滅的な故郷の被害を目の当たりにし、大人への一歩を踏み出す話し。 「美しかな青春」 22歳のころ、仕事得て一人前になってから久しぶりに帰郷した時の話し。 少し大人になった目線で、故郷や親を想う気持ちや、複雑な恋の体験を語る、鮮やかでノスタルジックな物語。 年齢の時系列に収録されているので非常に読みやすかったです。 日本人作家の私小説ようなドロっとした感覚はあまりなく、青春期の爽やかさとノスタルジーを感じさせながら、人生とか生と死とか複雑な感情をサラッと表現していて非常に美しい文章だと思いました。
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「少年の日の思い出」の授業をするのに、何か参考になればと思って買った文庫版。表題作「少年の日の思い出」と「あとがき」しか読んでいないが、十分読んでよかった。 そもそも、「少年の日の思い出」は、今の教科書に掲載されている高橋健二さんによる翻訳しか読んだことがなかったので、翻訳によ...
「少年の日の思い出」の授業をするのに、何か参考になればと思って買った文庫版。表題作「少年の日の思い出」と「あとがき」しか読んでいないが、十分読んでよかった。 そもそも、「少年の日の思い出」は、今の教科書に掲載されている高橋健二さんによる翻訳しか読んだことがなかったので、翻訳によって、ここまで印象が違うのかということだけ驚きだった。細かい表現や文の切り方が違っていて、ところによっては、文意も変わってくるのではないかと思われるところもある。なにより、あのエーミールの名言「そうか、そうか、つまり君はそんなやつなんだな。」も、「そう、そう、きみって、そういう人なの?」と訳されると、まったく印象が変わって、かなり衝撃的であった。 この岡田朝雄さんの訳の方が、日本語の使い方が今風で、子どもたちにも読みやすいのではないかと思う。「あとがき」では、有名な高橋健二さんの訳よりも、より原文に近いニュアンスになるように色々と細かい配慮をしたエピソードも書かれていて、それ自体面白かった。 当然、元はドイツ語であることは知っていたし、きっと翻訳によるイメージ差もあるのだろうとは思っていたけれど、初めて違う訳者による同じ作品を読み比べて、ここまで違うのかというのを実感できたのがよかった。好き嫌いでいえば、慣れ親しんでいることもあるけれど、高橋さんの訳の方が好みではある。 ただ、翻訳による違いから、ドイツ語と日本語の違いについても、色々な気づきが得られそうな予感がある。もう少し読み込んでみたいと思う。
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