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無垢の領域 新潮文庫
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無垢の領域 新潮文庫

桜木紫乃(著者)

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無垢の領域 新潮文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2016/01/29
JAN 9784101254838

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無垢の領域

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商品レビュー

3.6

24件のお客様レビュー

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2024/07/24

違う人間の価値観で作られる違う人生が混ざり合う物語。 小説は1つの事件に全員が巻き込まれる形式が多いけど、この作品はそれぞれに事件がある中で全員がゆるく絡み合い、人生、という感じがした。 自分の卑屈さを紛らわすために、より惨めになりたい気持ち。 自分の冷たさに気づかないように傷...

違う人間の価値観で作られる違う人生が混ざり合う物語。 小説は1つの事件に全員が巻き込まれる形式が多いけど、この作品はそれぞれに事件がある中で全員がゆるく絡み合い、人生、という感じがした。 自分の卑屈さを紛らわすために、より惨めになりたい気持ち。 自分の冷たさに気づかないように傷を求める気持ち。 自分の狡さを隠すために、相手に委ねる気持ち。 人間の汚い感情が丁寧に描写されていて、そこに存在する無垢が強調されていた。

Posted by ブクログ

2024/01/11

純香の周りの人間……嫌な奴ばっかりやん……。 誰も救われない、ただひたすらに後味の悪い物語。 並のイヤミスじゃないよ、コレ(笑)……重っっ。 嫌な奴という共通項が有るだけで個性の無い登場人物に感情移入も出来なかった。 物語としても、なんだか平坦で書いてある物をただ読まされてい...

純香の周りの人間……嫌な奴ばっかりやん……。 誰も救われない、ただひたすらに後味の悪い物語。 並のイヤミスじゃないよ、コレ(笑)……重っっ。 嫌な奴という共通項が有るだけで個性の無い登場人物に感情移入も出来なかった。 物語としても、なんだか平坦で書いてある物をただ読まされているだけといった印象……。んで、……解決編の無いぬるくどんよりとした後味……。 なんだ?なんだ?何が言いたい? ミステリとしても最後の盗作のくだりもほぼ予想つくし……ちょっと色々と中途半端な内容で消化不良。

Posted by ブクログ

2023/03/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

寝たきりの母親を持つ芽の出ない書道家である秋津龍生と高校の養護教員の妻、怜子。 発達障害の妹純香を引き取り一緒に暮らす民営図書館館長、林原信輝。その交際相手の里奈。 純香が秋津の前に現れたことにより、自分の足りないところがあぶり出され、しかし純香の才能に惚れ込み書道教室の助手にする。 自分の稼ぎで夫、義母の生活を賄う怜子は、純香を口実に信輝に惹かれていく。が、もともと執着しない性質の怜子は一度きりで終わる。 信輝と曖昧な関係を続ける里奈。 里奈も、純香を挟み信輝との関係に悩み… 最後は純香が書道教室の中学生に、橋から突き落とされて亡くなり全てが終わる。 そして書道大会の大賞を射止める秋津龍生の作品は、純香の作品(盗作?)だった。 書に押す雅印は、寝たきりの母親の作品。 最後まで、母親が詐病である理由は明かされなかった。それを何年も続け、医者も欺くということが可能かについては、少し疑問。 でも大好きな桜木紫乃作品なので、余韻がとても心地良い。 何度も図書館で借りて読んでいるが、そろそろ購入しようかな。 自分の置かれている状況、年齢によって、感じ方が違う。 本当にいい作品です。

Posted by ブクログ

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