非正規公務員の現在 深化する格差

上林陽治(著者)

• 販売会社／発売会社: 日本評論社
• 発売年月日: 2015/11/01
• JAN: 9784535558243

商品レビュー

2016/06/07

読んでいて腹が立ってきてしまうのでなかなか読み進められなかった。
行政でもこれを問題として認識してる人はごくわずかだろう。でも、なんだかんだ言って同じような勤務時間と給料の民間の仕事に比べたら、社会保険なんかは手厚いと思う……下を見ればきりがないご時世。＃図書館辞めたの私だ、が炎上したのもまだ記憶に新しい。ため息しかない。

2016/04/28

定数と人件費を上っ面で削減し、各種保険制度の事業主負担を逃れるために、短時間労働なり小間切れ任期なりの臨時や嘱託職員といった非正規公務員で溢れる地方自治体。ワーキングプアを生み出す「ブラック自治体」ねぇ。60年にわたる是正の取り組みと判例、そして近年再び悪化する一方の自治体雇用の実態を認識する。昇給なし、ボーナスなし、通勤手当なしで、正規職員と同等の業務に従事する者あり。まあ「最小の経費で最大の効果を挙げる」って、そんな虫のいい要求が高まるほどに犠牲を伴う。地公法28条の4、定年退職者等の再任用制度による状況変化にも触れていただきたい。

2016/03/07

役所は、一般のブラック企業ばりにブラックなのだなあということを痛感した。

恐ろしいほど法の補助から漏れている。わざとなのか。業務内容に比べてあまりにも待遇が酷い。
これから窓口で文句を言うときは、その人が正規なのか非正規なのか確認し、正規の人に文句を言うようにする。

待遇を改善すると費用も上がるが、業務に見合った待遇は守らなければならないと思う。

内容が堅くて読み飛ばすことが多かった。しっかり読めばさらに面白いことが書いてあるかもしれない。