いつまでも若いと思うなよ 新潮新書
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いつまでも若いと思うなよ 新潮新書

橋本治(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2015/10/17
JAN 9784106106392

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商品レビュー

3.3

15件のお客様レビュー

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2021/02/17
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※このレビューにはネタバレを含みます

萩原魚雷の本で紹介されていたもの。 本書の中でも本人が書いていたが、色々なところで著書や本人のことが紹介されているらしい。 確かに読んだことはなかったけど、橋本治という名前は何度も聞いたことがあった。 「老い」というものの受け入れ、どのように自覚するかといった考え方が納得のいく部分があった。 『老いながら、「自分の老い」を発見し続けるのですから、誰もが「自分の老い」の前ではアマチュアなのです。』 『つまり、分かったようなことを言っても、自分の老いの形はそんなによく分からないということです。』 自身の変化って確かに人に指摘されて初めて気が付くことが多い。ネガティブにとらえられがちな「老い」に関してはなおさらである。 「中年」という言葉もポジティブな響きはあまりない。ただ、若者にはない経験値を携えたものという意味合いを含ませることができれば、決して「中年」はネガティブではないはず、と自分にしみわたらせることにした。 本書の最後あたりの猫の死に方、人間の死に方といった部分は考察が鋭くて、表現が上手だなあと感じた。 部分的に感じたことはたくさんあっても、それをいざ言葉にして表現するのが難しい。それをしてくれると、「そう、そう!」ととても共感できる。 「考えるのは無駄だよ」と言われながらも、「生」のほうからの「死」をこれからも意識して生きていくんだろう。

Posted by ブクログ

2021/01/01

老いについて、著者の経験を交えながらいろいろ考えた本。どこか他人事というか、楽観的な部分も大いにあったように思う。 若い→まだ若い→もうそんなに若くない→若くない→老人、という五段階変化は納得。物忘れが多くなるのは、脳がいっぱいになってきて、覚える気もなくなってくるからというのも...

老いについて、著者の経験を交えながらいろいろ考えた本。どこか他人事というか、楽観的な部分も大いにあったように思う。 若い→まだ若い→もうそんなに若くない→若くない→老人、という五段階変化は納得。物忘れが多くなるのは、脳がいっぱいになってきて、覚える気もなくなってくるからというのもなんとなく納得。そして、皆んな、自分の老いに対してはアマチュアだということも。きっと、いろいろ思い悩みながら、徐々に受け入れ、老いに慣れていくしかないのだと。人生ってそんなもの。でも年を取るのは皆んな同じで、老いを経験した諸先輩方はたくさんいると思えば、老いるのはそんなに恐いこともありませんね。とりあえず、いまは健康でいることに感謝して、日々一生懸命生きたいと思います。

Posted by ブクログ

2020/09/11

P32 私は、現代離れのした人間なので 私の考え方もおかしいのだが、 それは時代が違っているだけで ものの考え方としては 別におかしくなんかないと思っている P33 経験を重ねないと自信は生まれなくて、 自分で自信が持てるようにならなければ 経験を積んだということにはならない ...

P32 私は、現代離れのした人間なので 私の考え方もおかしいのだが、 それは時代が違っているだけで ものの考え方としては 別におかしくなんかないと思っている P33 経験を重ねないと自信は生まれなくて、 自分で自信が持てるようにならなければ 経験を積んだということにはならない P42 社会が年齢を規定する P86 私が貧乏になったのは目の前にあった 「貧乏にあんるか」と 「貧乏になるから逃げるか」という 選択肢の内から 「貧乏になる」を選択した結果だ。 自分で選択したのだから 「貧乏を嘆く」もへったくれもない。 「クッソー、本当に貧乏になりやがった」 と思うだけだ P92 貧乏は正しい! P92 「別にもうほしい物はない」 P95 この先は”金を使う”じゃなくて ”金を使うことに振り回される” になるな P96 日本人がテレビを知ったのは 戦後のことだ。 もっと前にはラジオもない。 新聞もない。 家の外から刺激となるものが 家の中に直接やってくることは まずない中で日本人は生きていた P97 年寄りのあり方は 昔に倣えばいい P97 年寄りというものは 社会と距離を置いて存在するもの P98 権限を新しい世代に譲るのだから 隠居が地味に暮らすのは当たり前だ P130 人間にとって「物を考える」というのは 「不安になる要素を探し出す」ということだ P131 「困ったこと」は起こるかもしれない。 それが「明日」かどうかは 分からない。 起こるかもしれないけれど いつ起こるか分からない先のことで 毎日「今日やること」を続けていれば その先で「困ったこと」が 起こったとしても、 それを乗り超える力や方法が 見つかるかも知れない。 だから「万一もあるかもしれないな」と 覚悟を決めておいて 「今日やるべきこと」をやっておけばいい ※ P134 「大丈夫だ」と思っていれば 結構大丈夫だ P156 流れに逆らったって ロクなことはない P154 「気に障ること」や 「イライラすること」を 極力排除する。理由は 「そんなものと接触したら体に悪い」から。 だから病気から脱出しようと考えることも 体に悪い P157 老いというのは 「年を取った」と言って 完結するものではなくて、 死という最終のエンドマークに 向かって年を取り続けて行くことだ

Posted by ブクログ

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