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英語化は愚民化 日本の国力が地に落ちる 集英社新書0795A
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2015/07/17 |
JAN | 9784087207958 |
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英語化は愚民化
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商品レビュー
3.9
31件のお客様レビュー
刺激的ではあるが、その通り。 明治維新後とか、戦後のローマ字か云々ではなく、経済界あたりが主導で今この現代で言うとること。 新自由主義だかなんか知らんが、金儲けしか考えられない一部の人間が、より効率的に自分だけが儲けるためにはどうするかを考えて、英語やろうぜと言ってる界隈。 ...
刺激的ではあるが、その通り。 明治維新後とか、戦後のローマ字か云々ではなく、経済界あたりが主導で今この現代で言うとること。 新自由主義だかなんか知らんが、金儲けしか考えられない一部の人間が、より効率的に自分だけが儲けるためにはどうするかを考えて、英語やろうぜと言ってる界隈。 日本の中で英語喋るやつと、喋らんやつの分断が生まれるし、英語がラテン語化することで、最先端の知識思想が独占される。 グローバルに見れば、英語圏の奴らをトップにした、無批判な文化と経済の侵略が進むってことだ。 それでいいって言う奴らは、自分たちがその側にいて、一部のエリートと、自分たちの言うことが理解できるくらいの愚民が増えればそれで良しと言う発想。 本当、自分たちの利益のためには、邪魔のなものは何壊しても気にしない人たち。 ではないかもしれんが、そう言うことだよ。 日本は、日本語があるからこその日本で、日本語で高度な知識もなんもかんも学べるのだ。それが、幅広い文化の底上げになってる。大事なのは、文化や言葉の差異をつなぐ、翻訳と、土着化。日本はそこ、頑張ったんで今がある。 それを潰してまで、お商売されたい方々と、それに乗っかる、ばかな政治界隈。 もっとも、すでに日本は日本語をベースに高度な社会を築いているので、そんな方々の思惑通りに行くとは思えないけどね。 日本を壊したい、伝統を壊したい、文化を壊したい、それが進歩だとおっしゃる方々も馬鹿にはできないので、油断はできない。 こうした本が日本語で読めるのがまた、ありがたいではありませんか。 後半の、多様化を進めるあたりの提言には全く具体性もなくてあれだったが。
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斬新な視点で面白かった。 聖書がラテン語のままだったら、知識人だけのものになってしまっかもしれないこと。 岡倉天心の「茶の本」など、あの時代に英語で書かれた本が多いのはなぜかということ。 GDPが高いドイツやフランスなども自国の言葉を大切にしている国であること。 高等教育を英語...
斬新な視点で面白かった。 聖書がラテン語のままだったら、知識人だけのものになってしまっかもしれないこと。 岡倉天心の「茶の本」など、あの時代に英語で書かれた本が多いのはなぜかということ。 GDPが高いドイツやフランスなども自国の言葉を大切にしている国であること。 高等教育を英語で行う韓国にノーベル賞授賞者が少ないことなど。 母語で学ぶことの重要性の根拠がたくさん挙げられています。 だからといって、英語を学ぶことが悪いわけではないとも説明しておられるので、バランスが取れた考えだと思いました。 巻末で言及されていたクリストファー・ラッシュが警告していた奇妙なエリート層の出現についての予告もほんとその通りだなと。 勉強になった一冊でした。
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母語で思考して,しかも世界に関する概念も母語で理解できるというのが日本語の利点です。大阪公立大学で何年後かに英語公用化するという報道がありましたが,トンダ愚策ですね。維新は歴史を知らない(というか,維新幹部はグローバルなのだろうか?)。 ***** 英語化の行き着く先に、この...
母語で思考して,しかも世界に関する概念も母語で理解できるというのが日本語の利点です。大阪公立大学で何年後かに英語公用化するという報道がありましたが,トンダ愚策ですね。維新は歴史を知らない(というか,維新幹部はグローバルなのだろうか?)。 ***** 英語化の行き着く先に、この国「誰も望まない未来」が待っている。英語化は、日本を壊すのである。(p.6) ヨーロッパ諸国は,ラテン語という「普遍」だと思われていた言語を,それぞれの母語に「翻訳」した。そして,知的な観念を「土着化」することを通じて,各国の言葉で運営される公共空間を作り出し,そこに多くの人々の力が結集され,近代化を成し遂げた。 明治日本の場合も,「普遍」的で「文明」的だと思われた英語など欧米の言葉を,日本語に徹底的に翻訳し,その概念を適切に位置付けていくことによって日本語自体を豊かにし,一般庶民であっても少し努力すれば,世界の先端の知識に触れられるような公共空間を形成した。これによって,多くの人が自己の能力を磨き,発揮し,参加することのできる近代的な国づくりが可能となり,非欧米社会ではじめて近代的国家を建設できたのだ。(pp.91-92)
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