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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 金曜日 |
発売年月日 | 2015/09/25 |
JAN | 9784865720044 |
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商品レビュー
4.2
14件のお客様レビュー
学生運動を振り返って「ブームに過ぎなかった」と語る人は多いが、あれだけの運動を作るには何かしらの思想があったはずだ。運動の中心者にはどんな思想があったのか。長い間、それを知りたいと思っていた。東大全共闘代表だった山本義隆。東大闘争について沈黙を貫いた彼がついに当時を語った。東大闘...
学生運動を振り返って「ブームに過ぎなかった」と語る人は多いが、あれだけの運動を作るには何かしらの思想があったはずだ。運動の中心者にはどんな思想があったのか。長い間、それを知りたいと思っていた。東大全共闘代表だった山本義隆。東大闘争について沈黙を貫いた彼がついに当時を語った。東大闘争とは何だったのか、山本が何を考えていたのかを知りたかくて、本書を読んだ。。 東大闘争の一つの側面は「近代科学批判」であった。科学礼賛の風潮の中でそれは、総じては「時代との闘争」であり、別しては「東大批判」になった。そしてその「東大批判」は学生自身の「自己批判」を伴った。 学生運動が勢いを失ったのは、実はこの「自己批判」ゆえではなかったか。「自己批判」は他者を批判した自分をも批判することになり、つまり他者を批判したことを反省することになり、その反省をした者が「転向」したのではないか。 しかし、山本は「転向」しなかった。若き日の闘争心を今も持ち続けていた。山本義隆にとって東大闘争は終わっていなかったのだ。 「自己肯定している」や「自己批判が足りない」と山本を非難することもできよう。しかし、彼は自分が批判したものと距離を置き、今もそれを批判し続けている。年老いてなおそのスタンスを崩さないのは、それが東大闘争の同志を肯定したいからではないか。山本はいまだに同志を肯定し続けているのではないか。そうすることで、東大全共闘代表を務めた自身の責任を取り続けているのではないか。 1960年代の「政治の季節」が終わった後、若者は「しらけ世代」と言われた。山本は自分の信念が時代にそぐわないことを知っていただろう。語れば語るほどむなしくなることが分かっていたから、当時を語らなかった。語らないことが信念を風化させないための術だった。 東大闘争の後、山本義隆は「信念のままに生きよう」と誓ったに違いない。時代に背きながらも、時代に信念を刻印する。そのための方途が科学史の執筆だった。山本が執筆した重厚な科学史の書は、近代科学批判の延長にある。
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※このレビューにはネタバレを含みます
伝説的な予備校講師らしいのだが,全学連の経歴も含めて全く知らない人である。 とあるサイトで知って図書館から借用。 批判ばかりの〇〇党の主張? 自己弁護だけはしっかり。
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60年、70年の安保闘争でリーダーとして、日本の国の将来を按じ命懸けで闘った山本義隆の半生を振り返った内容。その一方で、物理学、数学では凄く優秀な科学者であった。全共闘のレッテルが無ければ、日本の科学技術や原子力政策に多大な貢献をしていたとも思った。
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