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巨鯨の海 光文社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 光文社 |
発売年月日 | 2015/09/01 |
JAN | 9784334769741 |
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巨鯨の海
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商品レビュー
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過去の山田風太郎賞受賞作を読んでおり、その中で出会った本。すごい!!!江戸~明治時代の捕鯨を題材にした短編集。巨大な鯨とのかけひき。鯨をえびす様と呼び、鯨の命をいただき人々を養ってくれているという敬いの気持ち。血なまぐさい描写は命をいただいていることを真っ正面から描いている。そし...
過去の山田風太郎賞受賞作を読んでおり、その中で出会った本。すごい!!!江戸~明治時代の捕鯨を題材にした短編集。巨大な鯨とのかけひき。鯨をえびす様と呼び、鯨の命をいただき人々を養ってくれているという敬いの気持ち。血なまぐさい描写は命をいただいていることを真っ正面から描いている。そして明治時代へ。最後の話は鳥肌がたった。
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あの巨大な生き物に生身の人間が戦いを挑んでいたという歴史があること自体がすごい。 その事実だけで魅せられる。 そして当然物語としてもめちゃくちゃ面白い。 再読でも初見と同様の興奮。 私が著者の作品を読み漁るきっかけとなった一冊です。
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捕鯨を題材にした作品なので、鯨と人との勇壮な闘いが物語の中心なのだろうと勝手に思い込んで読み始めたのだが、視点が違っていた。 飢えて死ぬことが珍しくなかった時代に、鯨を捕ることで、地域全体が栄え、支え合って生きていける。集団で闘えば、集団みんなが生きていける。生きていくために強固...
捕鯨を題材にした作品なので、鯨と人との勇壮な闘いが物語の中心なのだろうと勝手に思い込んで読み始めたのだが、視点が違っていた。 飢えて死ぬことが珍しくなかった時代に、鯨を捕ることで、地域全体が栄え、支え合って生きていける。集団で闘えば、集団みんなが生きていける。生きていくために強固に結びつき、生きていくためには強固に結びつかなければならない。その閉じた社会を維持するための絶対的な掟の下で、闘って生活の糧を得るために、特殊技能を磨き上げていく。それが生きることの全て。 集団として生きる個。生きる手段が生きる目的だった。そこに訪れた時代の大きな転換。題材は捕鯨ではなかったのかもしれない。
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