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彼女のいない飛行機 集英社文庫

ミシェル・ビュッシ(著者), 平岡敦(訳者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 集英社
発売年月日 2015/08/01
JAN 9784087607109

彼女のいない飛行機

¥385

商品レビュー

3.5

24件のお客様レビュー

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2023/08/26

フランスの作家ミシェル・ビュッシの長篇ミステリ作品『彼女のいない飛行機(原題:Un avion sans elle)』を読みました。 ここのところフランスの作家の作品が続いています。 -----story------------- 飛行機事故で唯一生き残った少女は誰の子なのか。...

フランスの作家ミシェル・ビュッシの長篇ミステリ作品『彼女のいない飛行機(原題:Un avion sans elle)』を読みました。 ここのところフランスの作家の作品が続いています。 -----story------------- 飛行機事故で唯一生き残った少女は誰の子なのか。 少女を取り合う二つの家族、そして真相を追う私立探偵を巡って事件は錯綜をきわめていく…。 フランス・ミステリ界の新たな金字塔が登場! ----------------------- 2012年(平成24年)に刊行された作品… フランスで最も権威のあるミステリ賞であるフランス推理小説大賞で最終選考に残った作品で、世界各国でも翻訳されているとのことだったので期待して読みました。 1980年12月23日の深夜、イスタンブール発パリ行きのエール・フランスのエアバス5403便がフランス/スイス国境の恐山(モン・テリブル)に墜落… 乗客乗員169名の正存が絶望視される中、唯一、生後間もない女の子が生存しており、マスコミは「奇跡の子」として大々的に取り上げる、、、 しかし、同機には身体的特徴が著しく似た2人の生後間もない女児… エミリー・ヴィトラルとリズ=ローズ・カルヴィルが乗っており、どちらの両親も事故死しており、残された女児がどちらなのか見分けられる者は誰もいなかった。 DNA鑑定のない時代、ヴィトラル家とカルヴィル家の2組の家族が女の子は自分たちのものだと主張する… そして謎を追うべく雇われた私立探偵クレデュル・グラン=デュックが、18年の時を経て最後に見つけた手がかりとは―? 仏ミステリ界の金字塔! 650ページ近い大作でしたが、、、 探偵グラン=デュックは事故から18年も経て当時の新聞を読み返して真実が分かったのか? 何度も読み返した新聞なのに、どうして今まで気付かなかったのか? そして、飛行機事故で生き残った女児は誰なのか? このシンプルな謎解きに焦らされて最後まで引っ張られたことと、真実を探ろうとするエミリーの兄マルクに感情移入したこと、リズ=ローズの姉マルヴィナの独特なキャラが印象的だったこと等から、なんとか集中力を切らさず読み終えることができました。 できれば、1/2か2/3くらいのボリュームに抑えてもらえると、もっと読みやすかったかと思いますね… ハッピーエンドだと思うし、納得できる結末だったので良かったかな、、、 意外?な真相は、タイトルから類推できちゃいましたけどねー 翻訳時に、もう少し考えて欲しいな。

Posted by ブクログ

2021/08/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

※以下はっきりネタバレしてるつもりはないけど、念のため…! 正統派フレンチ・ミステリ。ほぼ全ての謎の原点となる探偵の記述がまわりくどくて、分かりにくくて…、血縁、家族愛、近親相姦、時間による風化、一人の赤ん坊の出生をめぐる複雑で重層的な物語。話題や視点が何度も変わる中、すべてが明らかになる結末と最後の場面には痺れるものがあった。 読む前と後でタイトルのもつ意味が変わってくる。 確かに真実は18年経たないと分からないな。当時の裁判では絶対に分からない。後半、特にDNA検査結果の封筒が云々以降の展開はしてやられたな〜という感じ。なるほどな〜。もっと率直に言えば、こんなのってありかよ〜って感じ。

Posted by ブクログ

2021/04/05

ストーリーはいたって単純です。 18年前の飛行機事故。生存者は1人の生後間もない女の子のみ。同機には身体的特徴が著しく似た2人の赤ん坊が乗っていて、どちらの両親も事故死してしまいます。2組の家族が女の子は自分たちのものだと主張。家族の一方は資産家、もう一方は経済的に厳しそうな家...

ストーリーはいたって単純です。 18年前の飛行機事故。生存者は1人の生後間もない女の子のみ。同機には身体的特徴が著しく似た2人の赤ん坊が乗っていて、どちらの両親も事故死してしまいます。2組の家族が女の子は自分たちのものだと主張。家族の一方は資産家、もう一方は経済的に厳しそうな家族。裁判所の判決は女の子の家族を後者に特定。しかし、資産家家族に雇われた私立探偵は18年目に驚くべき事実を発見します。 本書の特徴は、とにかく長いこと。東野圭吾さんあたりだと、半分の300ページくらいでやっつけられそうな設定と思います。ただし、600ページという長さが冗長かというとそんなことはなく、睡眠妨害の一因にはなります。ストーリーは18年間の私立探偵の報告書を主人公が読み進めるという形で展開します。この報告書が、なかなか核心を語らず、まぁ、焦らすこと焦らすこと(笑)。「結論を先に言いたまえ」と机のひとつでも叩きたくなる心境ですが、結論を先に言っちゃうとミステリーじゃなくなっちゃいますもんね。 結論を言えば、面白い小説。結末も焦らされただけに、納得のいく結末でした。作家はフランスのミシェル・ビュッシ。「黒い睡蓮」という面白そうな作品もありますが、また焦らされるのでしょうか?

Posted by ブクログ

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