彼女のいない飛行機 の商品レビュー
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この本も買ってからすでに10年経っていたとは・・・(´_ゝ`) つい最近買ったと思ってたのに・・・ 飛行機事故で唯一生き残った赤ん坊。 墜落した飛行機には、二人の赤ん坊が乗っていた。 生き残ったのは、どちらの赤ん坊なのか。 私立探偵が18年間調べ続けた内容を書き記したものと、現在の状況が、織り交ざって進んでいく。 なんていうの? 最初と終わり、両方から進んでいってであったところで話がつながる感じ? 実際にそうって事ではなくて、雰囲気が。 今起こっていることが、 過去の出来事を知る事で結論が出る、というか。 過去の出来事も改めて理解できるようになる というか。 自分が、本当は何者なのか。 リリー自身は、そう思いながら18年間生きてきたんだろうなぁ。 本当に、ヴィトラル家のエミリーなのか、 実は、カルヴィル家のリズ=ローズだったのか 複雑ですよね・・・ 周囲の人も、状況を知っているわけだし、 子どもは残酷でそれをネタにしてからかったりもしていたみたいだし・・・(私ならそいつら殴る) そして、兄マルクに抱く思い。 マルクの方も・・・ 二人の思いを知っていた祖母も・・・ カルヴィル家も複雑な心境のまま18年を過ごしました。 姉のマルヴィナは、妹を恋焦がれすぎておかしくなってしまったし 祖母は祖母で・・・ そう、祖母同士の秘密。 あれも、物語に色をつけました。 お互いの吟じといいますか、意地といいますか、 愛といいますか・・・ そして、過去の語り手の探偵グラン=デュック ノートに書き記してあることが全てではない。 事実である保証もない。 と、言ったのは、依頼したカルヴィルの祖母でしたか、 いや、ヴィトラルの祖母もか? 事故当初はできなかったDNA鑑定。 できるようになって、やりました。 リリーが15歳の時。 その結果を、祖母同士は知っていた。 ただし、自分の家族との結果だけ。 でも、探偵は、両方見て知ってた。 15歳から18歳までの3年間。 両祖母は、どんな気持ちだったのでしょう。 お互いが「自分の孫ではなかった」と結果を知って。 それでも、まだ、信じられない気持ちがあったのか。 祖母は、探偵が依頼するときに間違えた、もしくはわざと「違う」と結果が出るように依頼したのでは と疑惑を持ってたりもしましたが、 当の探偵は、自分がDNA鑑定に出してるんだから、結果観て違う意味でショックではあったろうなぁ… 両家族ともに一致しなかったなんて。 18年間捜査して出なかった結論が、まさかの状況で答えが出て、それは興奮したでしょう。 そして、探偵が突き止めた本当の母親を、マルクとマルヴィナも突き止めた。 マルクとマルヴィナは、短い期間に本当に色々あったけど(憎しみあったり、殺されかけたり)、なんだかんだで、いいコンビになってましたよね。 最終的には、ハッピーエンド。 本当の母親を見つけ、まだ、リリーは避けているけれど。 リリーとマルクは結ばれ マルヴィナも、彼女なりに心の整理ができたようで マルクとマルヴィナが友達と思えるようであれば、 これからは、リリーも含めて友人として付き合っていけるかもしれません。 マルヴィナにとって、マルクは、毒づいても大丈夫な唯一の友人なのでは? そんなマルヴィナがリリーに会ったらどんな態度をとるのか見てみたい気がします。 カルヴィル家は、マルヴィナが継いだ、でいいのかな。 おじい様は・・・リズ・ローズを手に入れるために、ヴィトラル家の祖父母を殺害しようとした・・・(祖父だけ亡くなり、祖母は助かった) おばあ様は、それを知っていた。 黙して耐えてはきたけれど、リリーの本当の母親が誰なのかを知って、DNA鑑定が嘘ではなかったことを理解し、 おじい様を殺して自らも命を絶った。 ただ、おばあ様がそうした事は誰も知らないから、家名に傷がつくことはないだろう・・・ なんだか、この物語で一番可哀そうなのって、本当はマルヴィナなんじゃないの?って思ってしまう。 でも、マルヴィナだから、きっと強く生きるよね…? リズ・ローズの呪縛が解けて、彼女も年相応の女性に戻れた事を祈る。 ね、バンジョー。
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飛行機事故の現場で一人だけ生きていた赤ん坊を自分の家の孫だと主張する二つの家族の闘争と、成長したその子と家族が自分は何者なのかを追う物語 DNA検査がまだ無い頃、子供を特定する手法がない状態での法廷闘争から、検査の結果余計に深まる謎が展開されてゆく。探偵のノートとそれを読む主人...
飛行機事故の現場で一人だけ生きていた赤ん坊を自分の家の孫だと主張する二つの家族の闘争と、成長したその子と家族が自分は何者なのかを追う物語 DNA検査がまだ無い頃、子供を特定する手法がない状態での法廷闘争から、検査の結果余計に深まる謎が展開されてゆく。探偵のノートとそれを読む主人公が交互に描かれることで、緊張感が切れずに話が進んで一気読みしてしまった
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うーん。 なんか、結末があら、こんなこと。みたいな。 最後はハッピーエンドになるのが不思議。あの人、殺人犯じゃなかった?プレゼント送ってる場合? この間まで兄妹で出産して、周りは納得するの?的な。 フランスでは贈与税はかからないのかな? とにかく、長すぎ。もっとピシッとまとめたら、スリル感増すかも。
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読みやすかった。600ページ以上あったけれど、すらすら読めた。 飛行機事故でただ一人生き残った子どもの身元。 異様な格好の姉。 探偵の死。 なんだかんだあっても、ストーリーはシンプルだった。
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フランスの作家ミシェル・ビュッシの長篇ミステリ作品『彼女のいない飛行機(原題:Un avion sans elle)』を読みました。 ここのところフランスの作家の作品が続いています。 -----story------------- 飛行機事故で唯一生き残った少女は誰の子なのか。...
フランスの作家ミシェル・ビュッシの長篇ミステリ作品『彼女のいない飛行機(原題:Un avion sans elle)』を読みました。 ここのところフランスの作家の作品が続いています。 -----story------------- 飛行機事故で唯一生き残った少女は誰の子なのか。 少女を取り合う二つの家族、そして真相を追う私立探偵を巡って事件は錯綜をきわめていく…。 フランス・ミステリ界の新たな金字塔が登場! ----------------------- 2012年(平成24年)に刊行された作品… フランスで最も権威のあるミステリ賞であるフランス推理小説大賞で最終選考に残った作品で、世界各国でも翻訳されているとのことだったので期待して読みました。 1980年12月23日の深夜、イスタンブール発パリ行きのエール・フランスのエアバス5403便がフランス/スイス国境の恐山(モン・テリブル)に墜落… 乗客乗員169名の正存が絶望視される中、唯一、生後間もない女の子が生存しており、マスコミは「奇跡の子」として大々的に取り上げる、、、 しかし、同機には身体的特徴が著しく似た2人の生後間もない女児… エミリー・ヴィトラルとリズ=ローズ・カルヴィルが乗っており、どちらの両親も事故死しており、残された女児がどちらなのか見分けられる者は誰もいなかった。 DNA鑑定のない時代、ヴィトラル家とカルヴィル家の2組の家族が女の子は自分たちのものだと主張する… そして謎を追うべく雇われた私立探偵クレデュル・グラン=デュックが、18年の時を経て最後に見つけた手がかりとは―? 仏ミステリ界の金字塔! 650ページ近い大作でしたが、、、 探偵グラン=デュックは事故から18年も経て当時の新聞を読み返して真実が分かったのか? 何度も読み返した新聞なのに、どうして今まで気付かなかったのか? そして、飛行機事故で生き残った女児は誰なのか? このシンプルな謎解きに焦らされて最後まで引っ張られたことと、真実を探ろうとするエミリーの兄マルクに感情移入したこと、リズ=ローズの姉マルヴィナの独特なキャラが印象的だったこと等から、なんとか集中力を切らさず読み終えることができました。 できれば、1/2か2/3くらいのボリュームに抑えてもらえると、もっと読みやすかったかと思いますね… ハッピーエンドだと思うし、納得できる結末だったので良かったかな、、、 意外?な真相は、タイトルから類推できちゃいましたけどねー 翻訳時に、もう少し考えて欲しいな。
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※以下はっきりネタバレしてるつもりはないけど、念のため…! 正統派フレンチ・ミステリ。ほぼ全ての謎の原点となる探偵の記述がまわりくどくて、分かりにくくて…、血縁、家族愛、近親相姦、時間による風化、一人の赤ん坊の出生をめぐる複雑で重層的な物語。話題や視点が何度も変わる中、すべてが明らかになる結末と最後の場面には痺れるものがあった。 読む前と後でタイトルのもつ意味が変わってくる。 確かに真実は18年経たないと分からないな。当時の裁判では絶対に分からない。後半、特にDNA検査結果の封筒が云々以降の展開はしてやられたな〜という感じ。なるほどな〜。もっと率直に言えば、こんなのってありかよ〜って感じ。
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ストーリーはいたって単純です。 18年前の飛行機事故。生存者は1人の生後間もない女の子のみ。同機には身体的特徴が著しく似た2人の赤ん坊が乗っていて、どちらの両親も事故死してしまいます。2組の家族が女の子は自分たちのものだと主張。家族の一方は資産家、もう一方は経済的に厳しそうな家...
ストーリーはいたって単純です。 18年前の飛行機事故。生存者は1人の生後間もない女の子のみ。同機には身体的特徴が著しく似た2人の赤ん坊が乗っていて、どちらの両親も事故死してしまいます。2組の家族が女の子は自分たちのものだと主張。家族の一方は資産家、もう一方は経済的に厳しそうな家族。裁判所の判決は女の子の家族を後者に特定。しかし、資産家家族に雇われた私立探偵は18年目に驚くべき事実を発見します。 本書の特徴は、とにかく長いこと。東野圭吾さんあたりだと、半分の300ページくらいでやっつけられそうな設定と思います。ただし、600ページという長さが冗長かというとそんなことはなく、睡眠妨害の一因にはなります。ストーリーは18年間の私立探偵の報告書を主人公が読み進めるという形で展開します。この報告書が、なかなか核心を語らず、まぁ、焦らすこと焦らすこと(笑)。「結論を先に言いたまえ」と机のひとつでも叩きたくなる心境ですが、結論を先に言っちゃうとミステリーじゃなくなっちゃいますもんね。 結論を言えば、面白い小説。結末も焦らされただけに、納得のいく結末でした。作家はフランスのミシェル・ビュッシ。「黒い睡蓮」という面白そうな作品もありますが、また焦らされるのでしょうか?
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途中、焦らされている感がすごくあったけど面白かった。思いもよらない展開。 探偵には少しがっかりさせられたが、終わり方も良かったのでよしとするか。マルヴィナも救われた気がするし。 表紙の女の子、青い目の子を載せたほうがイメージに合うと思うんですが…。
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二家族や探偵はもちろん,世間の人も注目していた赤ちゃんが,18年後新聞を見さへすれば分かるという単純なミステリー.もちろん私も本当はどちらの家の赤ちゃんかとヒントを手掛かりに考えながら読み進めた.最後の最後,そりゃわからないよ! 過激な姉のマルヴィナの健気さ優しさに乾杯!
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飛行機墜落事故で唯一生き残った乳児。該当する家族が2つ。一体どっちの子供なのか?を巡るミステリー、なのだが… とにかくジラしが強い。どんだけジラすつもりかという感じでジリジリさせる。このジラじを楽しめるかどうかで、この作品の評価は変わってくると思う。 そもそも私立探偵の調査報告がジラしすぎ、こんなレポートではビジネス文書として失格である。結論から書け!と声を大にして言いたい(それでは小説にならないことは承知の上であってもだ)。 更に言えば、ドンデン返しのラストトリックが、卑怯スレスレだと思う。こんなんあり?小説は丸く収まっても読者の心理はおいてきぼりになってるやん! とかいいつつの星×4は…、ジラしが気持ち良かったんだろうなぁ、俺。読んでる間はかなりのペースでグイグイ読めてしまいました。読了5日を想定していたけど、予定の空いた休日を挟んだこともあって3日で読了。 でもなぁ、これってやっぱり卑怯なミステリーだと思うわぁ。
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