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黄金の日日 新潮文庫
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黄金の日日 新潮文庫

城山三郎(著者)

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黄金の日日 新潮文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 1982/11/25
JAN 9784101133140

黄金の日日

¥330

商品レビュー

3.5

12件のお客様レビュー

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2025/11/19

初めてマニラに行った時、相当治安が悪いという前情報もあって非常にドキドキしていた記憶がある。そんなことを思い出したのも、本書が呂宋助左衛門に関する話だからで、呂宋はルソンと読むのだが、これはフィリピン最大の島で首都のマニラがある。本書は私が訪れたのよりも遥か昔の16世紀、この商人...

初めてマニラに行った時、相当治安が悪いという前情報もあって非常にドキドキしていた記憶がある。そんなことを思い出したのも、本書が呂宋助左衛門に関する話だからで、呂宋はルソンと読むのだが、これはフィリピン最大の島で首都のマニラがある。本書は私が訪れたのよりも遥か昔の16世紀、この商人たちを巡る歴史経済?小説。 呂宋助左衛門とは、堺の会合衆の家に生まれ、南方交易で巨利を得て名を馳せた実在の商人。当時の東アジア・東南アジア交易網のダイナミズムが描かれるが、当時、世界は、ポルトガル・スペインの覇権争い、日本の倭寇上がりの海商、華僑ネットワーク、ムスリム商人、日本人町に滞在する流民たちが入り乱れる、まさに自由で暴力的な怪しげな魅力に溢れていたようだ。日本人町がどんな感じだったのだろうか。本書で語れない部分に興味が向く。 で、本作の舞台となる堺の描かれ方も興味深い。国家の管理から少し離れた“自由都市”で、商人たちが自治を行い、南蛮文化が行き交い、鉄砲産業や金融で日本随一の繁栄を誇った。助左衛門は、この“自由都市”の空気を吸って育ち、海の向こうにチャンスを見つけていく。なんだかこの時代にして、既に近代的でもある。 “日本人のグローバルビジネスの原点”とも言えるだろうか。 だが、時は戦国時代。堺の自由な商人文化に目をつけたのが織田信長。信長は、堺の富や銃の力を国家の力に組み込もうとし、その自治に圧力をかけていく。自由都市の論理vs権力の論理というドラマや緊張感がある。 で、続けて豊臣秀吉。国家主導の貿易体制を整え、南蛮からの利益も天下人の掌中に収めようとする。ここに深く関わってくるのが千利休。利休の美学と、秀吉の黄金趣味との対立。それによる確執や波乱含むのドラマも面白い。堺の自由な商人文化、利休の精神性、そして秀吉の巨大な権力・・。歴史の参考書としてもエンタメとしても楽しめた一冊。 それにしても、海外在住の日本人コミュニティがつくる公式組織である日本人会というのは今でも存在するが、日本人町というのは新たに作るのは難しいのだろう。ナショナリズムが世界的に高まっている。権力の論理の世界だ。

Posted by ブクログ

2024/01/27

戦国時代に実在した南蛮貿易で有名な呂宋助左衛門の一生を描いた小説。織田信長、豊臣秀吉、徳川家康、千利休、今井宗久など、戦国時代、特に大阪の堺を中心に物語が進みます。1978年の大河ドラマにもなった有名な時代小説です。主人公を若い頃の松本幸四郎が演じていました。戦国時代の歴史小説が...

戦国時代に実在した南蛮貿易で有名な呂宋助左衛門の一生を描いた小説。織田信長、豊臣秀吉、徳川家康、千利休、今井宗久など、戦国時代、特に大阪の堺を中心に物語が進みます。1978年の大河ドラマにもなった有名な時代小説です。主人公を若い頃の松本幸四郎が演じていました。戦国時代の歴史小説が好きな人には、主人公が破天荒だけどシャイな商人という設定が面白いと思います。まあ、そこはフィクションだと思うますが。

Posted by ブクログ

2021/05/16

https://www.shinchosha.co.jp/book/113314/ https://www.nhk.or.jp/dramatopics-blog/90000/443431.html

Posted by ブクログ