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黄金の日日 の商品レビュー

3.6

11件のお客様レビュー

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2024/01/27

戦国時代に実在した南蛮貿易で有名な呂宋助左衛門の一生を描いた小説。織田信長、豊臣秀吉、徳川家康、千利休、今井宗久など、戦国時代、特に大阪の堺を中心に物語が進みます。1978年の大河ドラマにもなった有名な時代小説です。主人公を若い頃の松本幸四郎が演じていました。戦国時代の歴史小説が...

戦国時代に実在した南蛮貿易で有名な呂宋助左衛門の一生を描いた小説。織田信長、豊臣秀吉、徳川家康、千利休、今井宗久など、戦国時代、特に大阪の堺を中心に物語が進みます。1978年の大河ドラマにもなった有名な時代小説です。主人公を若い頃の松本幸四郎が演じていました。戦国時代の歴史小説が好きな人には、主人公が破天荒だけどシャイな商人という設定が面白いと思います。まあ、そこはフィクションだと思うますが。

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2022/03/27

https://www.shinchosha.co.jp/book/113314/ https://www.nhk.or.jp/dramatopics-blog/90000/443431.html

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2021/05/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

R3.3.12~5.11 (きっかけ) ・中古本100円 (あらすじ) 戦国の争乱期、南蛮貿易で栄える堺は、今井宗久や千利休らによって自治が守られていた。その財に目を付けた織田信長は堺衆と緊密な関係に。今井家の小僧助左衛門は信長に憧れ貿易業を志す。しかし信長の死後、豊臣秀吉の圧政で堺は血に塗れる。自らの命も危機に瀕した助左衛門は、全てを捨ててルソンへ…。財力を以て為政者と対峙し、海外に雄飛していった男の気概と夢を描く歴史長編。 (感想) ・期待したほど面白くはなかった。 ・2~3巻にしてもよかったのでは。

Posted byブクログ

2020/05/06

1978年の大河ドラマ「黄金の日日(おうごんのひび)」の小説版。 夏目雅子さんの演ずる「モニカ(笛)」が好きだったけれど、小説には出てきませんでした…残念。 小説は、放送と並行して書かれたということ。 それまでの大河は武士を取り上げたものがほとんどだったが、初めて商人を主人公に...

1978年の大河ドラマ「黄金の日日(おうごんのひび)」の小説版。 夏目雅子さんの演ずる「モニカ(笛)」が好きだったけれど、小説には出てきませんでした…残念。 小説は、放送と並行して書かれたということ。 それまでの大河は武士を取り上げたものがほとんどだったが、初めて商人を主人公に扱った。 とはいえ、戦国時代が舞台なので、信長から家康に至る主だった武将たちがくっきりとした輪郭を持って描かれている。 商人が天下を取ることはできないが、堺の有力商人たちは大名たちの仲を取り持ったり、求めに応じて武器・弾薬を用意したり、陰で歴史も動かしていたかもしれない。 主人公・呂宗助左衛門は堺の豪商・今井宗久の使用人から身を起こし、やがて自分の船を持って貿易を行うようになった。 「黄金の日日」は、タイトルそのものに、二度と帰らない時代をまぶしく振り返る、遠い望郷の念が感じられる。 堺は、戦国時代を舞台としたどのドラマ、小説にも必ず登場する、特別な町。 堀が取り巻き、教会の尖塔が聳え、異国の都のようだった。 信長の政策・楽市楽座により自由に商売ができるようになったことで堺の繁栄も生まれた。 やがて、秀吉が欲と武力のために商業の統制をはじめ、権力が家康に移行すると、国家のために更に締め付けられていった。 やがて鎖国に至るわけだが、それは物語の後のことである。 助左衛門は秀吉や三成に仕官を持ちかけられたが、武士になることは断じて断った。 組織に組み込まれ、上からの命令で気に染まぬことを行い、やがては運命も他人に決められてしまうことを嫌った。 ただ自由に、己の意思でひたむきに生きたかったのだ。 晩年、異国の地で、流されてきた元キリシタン大名・高山右近と会う。 助左衛門はかつての堺の商人たちの団結と繁栄を、右近は安土のセミナリヨや、領地だった高槻の天主堂のクルスのきらめき、パイプオルガンの音色を、それぞれ遠い輝きとして懐かしく語り合う。 解説は尾崎秀樹氏。 大河ドラマで助左衛門を演じた松本幸四郎氏(現在の松本白鸚氏)も文章を寄せている。 (平成27年5月30日 十刷改版) 大海に向かって漕ぎだした助左の人生と、“真の価値とは何か”が描かれていたという。 「権力にとって、自由で伸びやかであることは脅威」という言葉が印象に残った。

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2023/09/30

城山三郎『黄金の日日』新潮文庫 読了。安土桃山時代の商人・呂宋助左衛門を主人公に、自由都市・堺の栄枯盛衰を描く歴史小説。信長と渡り合った日日と、大坂城攻めで焼ける町との対比によって、かつての堺の輝かしさが際立つ。〝黄金〟とは、権力者に縛られない自由な気風、そんな気概なのだと思う。

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2018/09/21

子供の頃に見た大河ドラマ(主演:松本幸四郎)の原作、と、思いきや、原案をNHKプロデューサー、脚本家、小説家(城山三郎)で作り、同時並行で製作を進めた、骨太のメディアミックスだったようだ。そのため、小説とドラマではシーンや表現が若干異なるとのこと。 為政者ではなく商人視点の歴史小...

子供の頃に見た大河ドラマ(主演:松本幸四郎)の原作、と、思いきや、原案をNHKプロデューサー、脚本家、小説家(城山三郎)で作り、同時並行で製作を進めた、骨太のメディアミックスだったようだ。そのため、小説とドラマではシーンや表現が若干異なるとのこと。 為政者ではなく商人視点の歴史小説であり、また、読み応えのある作品は珍しい。なにより、世界を感じられる物語は、閉塞感がなく夢がある。商人視点の歴史物としては、自分の中では『菜の花の沖』(司馬遼太郎)と双璧。

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2018/03/13

戦国時代、一種の自治都市であった堺が舞台。呂宋(ルソン)助左衛門は海外への飛躍を夢見る若者。信長や秀吉を間近に見ながら、また高山右近の敬虔な信心ぶりの胸を撃打たれながら、商人として大きくなってゆく。

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2015/08/05

この人の作品、あとがきを見るまで気づかなかったけど2冊目みたい。 大河ドラマの原作で、テレビでこれを見て小西行長を好きになったと聞いて読んでみた。この大河ドラマは視聴率が高くそこそこ人気だったらしいのだけれど…なぜ?という感想。この本と脚本が同時進行で、しかもテレビ側には本に出て...

この人の作品、あとがきを見るまで気づかなかったけど2冊目みたい。 大河ドラマの原作で、テレビでこれを見て小西行長を好きになったと聞いて読んでみた。この大河ドラマは視聴率が高くそこそこ人気だったらしいのだけれど…なぜ?という感想。この本と脚本が同時進行で、しかもテレビ側には本に出てこない役も多数あり、テレビのほうがよさそう。 商人の自由都市として栄え、千利休、山上宗二、今井宗久などの商人上がりの茶人やネゴシエーターを排出した堺。 関西人として、町の周りに堀を築き、浪人を用心棒として雇い自衛したかっこいい町を誇る気持ちもある。しかし、これら有名人を抑えて、なぜに主役が呂栄助左衛門なのか?確かに、何度武士に勧誘されても断り続ける姿勢はかっこいいが、この作者が問題なのか、ワクワクしたり、ドキドキしたりする気持ちがあまりない。さらっとしすぎ。 彼が思いを寄せる美緒がいらない気がする。キリシタン大名の高山右近との接点を作るために必要なのだが、そういういらないではなく、本の最後は堺が徳川対豊臣に巻き込まれて放火されて滅びゆく場面で終了するのだが、色々な意味で崩壊するのに、美緒の面影で終わるのは迫力不足ではないかと。。。 肝心の小西行長も、この本ではかっこいいも何も、ほとんど出てこない。。。

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2015/06/10

何か、物語の終盤の方になると、“堺”が「夢の中のような、自由闊達な世界で輝きを放ってていた、幻のような街。理想郷」というような雰囲気を帯びて語られるように思った。街の「嘗ての姿」を想いながら、過ぎ去った日々を振り返る助左衛門の人生が終焉を迎える辺りで物語は幕を閉じる… 何か「余...

何か、物語の終盤の方になると、“堺”が「夢の中のような、自由闊達な世界で輝きを放ってていた、幻のような街。理想郷」というような雰囲気を帯びて語られるように思った。街の「嘗ての姿」を想いながら、過ぎ去った日々を振り返る助左衛門の人生が終焉を迎える辺りで物語は幕を閉じる… 何か「余韻」が強い作品だと思った…

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2014/10/14

私にとっての安土桃山時代を印象づけた大河ドラマ原作を振り返って読了。「軍師官兵衛」では見えない堺そして商人からの視点が描かれています。 それにしても、助左衛門は若き日の幸四郎さん、善住坊は川谷拓三さんが思い浮かぶのに、秀吉は竹中直人、利休は伊武雅刀が出てくるのが不思議です。

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