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最後の詩集
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | みすず書房 |
| 発売年月日 | 2015/07/01 |
| JAN | 9784622079323 |
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最後の詩集
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商品レビュー
3.9
11件のお客様レビュー
著者が最晩年に自ら編んだ詩集。旅先の風景や季節の移ろい、朝の習慣、歩くこと、詩についての言葉。どれも特別な出来事ではないのに、日々を丁寧に生きることの尊さが静かに浮かび上がってくる。
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著者が最後に自ら編んだ『最後の詩集』。晩年に旧友たちと巡ったシチリア島や、ふらりと赴いたフィレンツェ、アッシジなど、イタリアで目にした何気ない風景の向こうに、著者の静かな思索が見え隠れする。 イタリアにまつわる詩は、その情景が鮮やかに目に浮かぶ。けれど、言葉の奥にある思いは、ど...
著者が最後に自ら編んだ『最後の詩集』。晩年に旧友たちと巡ったシチリア島や、ふらりと赴いたフィレンツェ、アッシジなど、イタリアで目にした何気ない風景の向こうに、著者の静かな思索が見え隠れする。 イタリアにまつわる詩は、その情景が鮮やかに目に浮かぶ。けれど、言葉の奥にある思いは、どこか遠い世界の出来事のようにも感じられ、私はまだ十分には受け止めきれずにいる。 終盤の四つの詩は、それまでとは異なる印象を残した。どれも冒頭が「昔ずっと昔ずっとずっと昔」という同じ言葉から始まり、一定のリズムを刻みながら淡々と進んでいく。なかでも、最後の一篇『One day』の結びの一行が、私の胸を突いた。 ──人生がよい一日でありますように。 今日でも明日でもなく、人生が主語なのだ。一日一日の積み重ねが人生なのだろう。だから、その一日がよい日であるなら、自ずとよい人生になるのだと思う。
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詩の仕事は、農耕の仕事と同じだ。 詩人は、古来、霞を食べて 感受性の畑を耕すことをなりわいとする 言葉の農夫だったのだから。 ほかに、何の理由が必要だろうか。 こんな言葉があった。 詩集を読むと、「ああ、そんな風に世界を見ている人もいるのか」と思ったりする。 自分...
詩の仕事は、農耕の仕事と同じだ。 詩人は、古来、霞を食べて 感受性の畑を耕すことをなりわいとする 言葉の農夫だったのだから。 ほかに、何の理由が必要だろうか。 こんな言葉があった。 詩集を読むと、「ああ、そんな風に世界を見ている人もいるのか」と思ったりする。 自分の世界の見え方は、自分だけのものであって、他人とは違うのだ。 だから争ったり、嬉しかったりする。 こんなことも言っていた。 大きな金木犀を見るたびに考える。 行為じゃない。生の自由は存在なんだと。 人生を渡っていくのは大変なことのように思えるが、実はそんなものではなく、もっと気楽に、緩く考えてもいいのかもしれないな、とこの詩集を読んで思った。
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