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本を読むときに何が起きているのか ことばとビジュアルの間、目と頭の間
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | フイルムアート社 |
発売年月日 | 2015/06/01 |
JAN | 9784845914524 |
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本を読むときに何が起きているのか
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商品レビュー
3.7
37件のお客様レビュー
前回のレビューで、「読む」ことについて少し考えたので、連想で、次は本書にしてみました。 読書というもの、実は解明されていないことも結構あるそうで、これだけ文字にあふれた社会に暮らしていても、世の中にブラックボックスがそこかしこにあるかのようで、そう考えてみると、謎ばかりの世...
前回のレビューで、「読む」ことについて少し考えたので、連想で、次は本書にしてみました。 読書というもの、実は解明されていないことも結構あるそうで、これだけ文字にあふれた社会に暮らしていても、世の中にブラックボックスがそこかしこにあるかのようで、そう考えてみると、謎ばかりの世界に生きるワンダーランドみたいで面白いなと思います。 それはそうと、本書は「遊ぶように読む」ことをオススメしますと、日本語版解説で山本貴光さんがおっしゃっています。 たしかに、400頁超えの大著ながらも、半分ほどはイラストなどでしめられており、グラフィカル・ブックスという感じの本です。 読むことで、「読む」ことの理解が深まるかもしれないし、(逆に混乱するかもしれないですが、)私としては、インスピレーションを得られた本でした。 例えば、 「私たちが想像するために使う筋肉は、その文化が成熟するにつれて衰えるのだろうか?写真や映画が発明される前、人間は今よりもうまく、鮮明に想像していたのだろうか?人間の記憶力は退化している。私は視覚的創造力も同様なのではないだろうかと考える。」 こういった文章です。 このような文明史と人体学か生理学のような知見を含めた文章がそこかしこに出て きます。 現象学からの視点で語られる「読むときに起こっていること」についての考察は、章立てでも分かりますが、とても深いです。(時間、冒頭、記憶と幻想、共感覚、部分と全体、などなど) 著者のメンデルサンドは、装丁家で有名な方だそうです。1968年生まれ。グラフィックデザイナーで、小説家、ニューヨーク・タイムズ紙で「現在活躍するトップデザイナーの一人」、ワイアード紙で「同世代で最高のブックデザイナー」と評されています。 何度もパラパラとめくって、遊び読みしようと思いました。まずは一周目です。
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※このレビューにはネタバレを含みます
カリスマ装丁家による「「文学XデザインX現象学」の探求の書物(帯より)」 とはいっても難しい内容ではなく、警察の似顔絵ソフトによるアンナ・カレーニナの似顔絵が載せてあったり音符が出てきたりと、面白い試みがされている。 登場人物は暗号である。そして物語は省略によってより豊かになる。(P31) 私は著者と同じ考えで、作品内で人物があまりきっちりと描写されると想像の幅が狭くなるので曖昧なほうが好みですが、若い人にはイラスト入りのほうがいいんだろうなぁ…。 年齢を重ねて若い頃の読書とは変わってきたことの答えも書かれていて「それはそう」と感じました。 川という言葉は、(中略)この言葉にはあらゆる川だけでなく、すべての私の川を含んでいるということだ。(P302) 私にとっての「川」は幼い時よりも今はもっと広がりを持った言葉になっているし、さらに様々な体験をして言葉を広げていきたいな。 『アンナ・カレーニナ』「灯台へ』『白鯨』あたりを既読の人はより面白く読める本だと思います。私は『アンナ・カレーニナ』だけ既読で理解が追い付かない箇所がありました。 **************************************** 本というものが映画やテレビと言ったものからは得られない唯一無二の喜びを与えてくれるから、人は本を読むのだ。(P192) つまり、時に我々は見たくないのだ。(P192) 言葉が効果的なのは、その中に何かを含んでいるからではなく、読者の中に蓄積された経験の鍵を開けることができるという潜在的な可能性があるからだ。(P302)
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「小説における登場人物の顔や声は、誰のものなのか?」この本を読まなければ一生思い出すこともなかったであろう、本当に些細な疑問である。言葉の向こう、言葉が指す何かを見通す、読書という行為。やはり面白い。
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