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走れ、走って逃げろ 岩波少年文庫614
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
| 発売年月日 | 2015/05/01 |
| JAN | 9784001146141 |
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走れ、走って逃げろ
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商品レビュー
4.3
21件のお客様レビュー
20250328読了。 最近読んだホロコースト文学である『マルカの長い旅』のように、はじめ比較的恵まれていた家庭の子どもが厳しい月日を過ごす話に今まで出会ってきたが、本作は冒頭から生活が悲惨だ。ゲットーで大人は職を失い、飢餓と闘いながらゴミタンクで残飯を漁る日々を送る。 兄弟で思...
20250328読了。 最近読んだホロコースト文学である『マルカの長い旅』のように、はじめ比較的恵まれていた家庭の子どもが厳しい月日を過ごす話に今まで出会ってきたが、本作は冒頭から生活が悲惨だ。ゲットーで大人は職を失い、飢餓と闘いながらゴミタンクで残飯を漁る日々を送る。 兄弟で思いついた脱走計画により家族はゲットーを出るが、父とはぐれ、それから母とも別れ、少年は帰り道を失いひとりになる。 はじめはスクリックだったユダヤ人少年はユルクになり、森で暮らし、農家で下働きをするがやがてすぐに追い出される。孤児の仲間を失っても、相棒の犬が殺され、ドイツ兵に出会っても切り抜けてきた少年が事故で片腕を失った時にはさすがに堪えた。彼はその時にも無情にひとり危険に晒されながら極限の生活を続ける。 彼が兄弟の末っ子だからか、放浪の生活をして絶えず居場所の獲得を確実に行なっていたからなのか、どんな時でも、たとえ腕がなくなっても、自分は何でもできる、と断言するところが毎度とても痛快だった。 そして言葉のとおり、荷物も運べる、家畜の世話もできる、縄を器用に使ってなくした右腕の代わりに操ることができた。運だけで生き延びる話もいくつかあったが、彼には素晴らしい論理的思考と生存のための身体能力があった。 もとの家族や自分の名前の記憶を失ってしまうところ、ユダヤ人孤児の救済のために故郷を訪れようやく思い出せたこと、彼が大人になるまでにまた自ら道を拓いて数学者になったこと。 すべて創られた物語のようだったが本当の話で、さらに驚くべき事実は、それがしばらくの間本人から語られても誰にも信じてもらえなかったということだった。 ひとは自分の想像を遥かに超える物事について語られると、それが嘘のように思えてしまうのだろか。 作者オーリー・オルレブは他の著書でもホロコーストの体験を記録している。『砂のゲーム』は前から気になっていた作品。今度挑戦してみたい。 訳者の母袋夏生の訳書『父さんの手紙はぜんぶおぼえた』は戦時中の少女の極限の記憶力を示すノンフィクション。記憶から大人になったら娘が父からもらった色つきの絵手紙を再現して書き起こしたものも収載されていていて印象深かった。
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ナチス・ドイツの時代を、まさに走って逃げて生き延びた主人公。戦争は人の心に大きな影響を及ぼすと考えた。 大きな戦争が長く続いている今、どれほど多くの人が傷ついているのだろうか?今だからこそ、多くの人に本作を薦める。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
実際にあったホロコーストでの体験談を描いた作品。 片腕を失いつつも希望を持って生きたからこそ、生き延び結婚し家族をもつまでになった。とても過酷な経験で思い出したくない期間もあったと思いますが、貴重な話を聞かせてもらったという気持ちです。 あの時代を生きた少年たちの記録。 こういうことがあったという事実を忘れてはいけないと思うし読み継がれてほしい。
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