走れ、走って逃げろ の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
実際にあったホロコーストでの体験談を描いた作品。 片腕を失いつつも希望を持って生きたからこそ、生き延び結婚し家族をもつまでになった。とても過酷な経験で思い出したくない期間もあったと思いますが、貴重な話を聞かせてもらったという気持ちです。 あの時代を生きた少年たちの記録。 こういうことがあったという事実を忘れてはいけないと思うし読み継がれてほしい。
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読んで良かった ホロコーストについての本を読んでみたいと思っているけれど ハードからソフトなものまで どれから読んだらいいか迷っている人にぜひおすすめしたい… ホロコーストについては、知らなくてはいけない歴史的事実だとわかっていても 受け止めきれる自信がなくて、つい遠ざかって...
読んで良かった ホロコーストについての本を読んでみたいと思っているけれど ハードからソフトなものまで どれから読んだらいいか迷っている人にぜひおすすめしたい… ホロコーストについては、知らなくてはいけない歴史的事実だとわかっていても 受け止めきれる自信がなくて、つい遠ざかってしまっていた けれど、ここでは感情的な表現は最小限に抑えられていて とても淡々と進んでいく しかし、当時のこと、ポーランドでの状況について知ることができる
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走れ、走って逃げろ!まさにタイトルどおり。ユダヤ人スルリックは生きるために走る。森へ、親切な人の家へ、畑へ…そして片腕を無くす。それでも名前を変え、生きる術を覚えてスルリック=ユレクは走る。飢えとシラミ、恐怖、孤独。8歳の少年がよくぞ生き延びたものだと思う。と同時にユダヤ人という...
走れ、走って逃げろ!まさにタイトルどおり。ユダヤ人スルリックは生きるために走る。森へ、親切な人の家へ、畑へ…そして片腕を無くす。それでも名前を変え、生きる術を覚えてスルリック=ユレクは走る。飢えとシラミ、恐怖、孤独。8歳の少年がよくぞ生き延びたものだと思う。と同時にユダヤ人というだけで世間がこれだけ冷たいのが私には理解出来ないけど。中学生向けだそうだが、大人が読んでも読み応えアリ。読んで良かったと思う。
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ものすごく読みやすくていっき読み。訳者の解説にもあるが、あまり感情的ではない、淡々とした文章なのがとてもよかった。全くのフィクションと違って、ユレクの出会った人たちの中に悪い面と良い面両方あることが、この世界の救いのように思った。
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参ったよ。 こんなの、なにも知らずになんとなく手にとって読んでしまったのだもの、参るよ。 もしかすると世に知られぬだけで、このような現実が他にも起きていたのかもしれない。 この子はなぜ生き延びたのか。 当然だ、神様はこの子を愛して守ったからだ。 …にしても、ハードだぜ。 ハードす...
参ったよ。 こんなの、なにも知らずになんとなく手にとって読んでしまったのだもの、参るよ。 もしかすると世に知られぬだけで、このような現実が他にも起きていたのかもしれない。 この子はなぜ生き延びたのか。 当然だ、神様はこの子を愛して守ったからだ。 …にしても、ハードだぜ。 ハードすぎるよ神様。
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第二次世界大戦のユダヤ人の子供スルリックが経験したとんでもない話です。 こんなことがあっていいのか?いいはずがない。 両親や兄姉たちと生き別れ、酷い目にもあうが親切な人たちに助けられて生き延びます。 戦争の恐ろしさ、愚かさ。 こんな年端もいかない子たちに降りかかったんですね。 た...
第二次世界大戦のユダヤ人の子供スルリックが経験したとんでもない話です。 こんなことがあっていいのか?いいはずがない。 両親や兄姉たちと生き別れ、酷い目にもあうが親切な人たちに助けられて生き延びます。 戦争の恐ろしさ、愚かさ。 こんな年端もいかない子たちに降りかかったんですね。 たくさんの人に読んでほしい本です。
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以前にこの小説をもとに作られた映画「ふたつの名前を持つ少年」を見て、原作を読みたいと思った。私にはよくあることだけど、そのまま読まずに忘れて何年か過ぎ、たまたまこの本を目にして映画のことを思い出したので読んでみた。 エピローグで驚いたんだけど、この話は何人かの体験をつなぎ合わせ...
以前にこの小説をもとに作られた映画「ふたつの名前を持つ少年」を見て、原作を読みたいと思った。私にはよくあることだけど、そのまま読まずに忘れて何年か過ぎ、たまたまこの本を目にして映画のことを思い出したので読んでみた。 エピローグで驚いたんだけど、この話は何人かの体験をつなぎ合わせて作ったフィクションではなく、たったひとりでナチスに支配されたポーランドを生き延びた9歳の少年の実話だったんだ……
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いわゆるホロコースト小説。ユダヤ人少年のサバイバルもすごいが、助けてくれる農家や牧場の人たちの温かさにも心が温まる。
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ブク友さんの本棚でお見かけして手に取りました。 この本には、ユダヤ人の少年がたったひとりで生き抜く姿が書かれています。 ナチスの迫害から逃れるため、ただひたすら逃げるユダヤ人の少年。 でも、少年が嘆き悲しむ姿はそこにはほとんどない。 そんな余裕なんてないのだから… 泣いている暇があったら逃げろ! そして生きるんだ! いや、「生きる」とかいう観念すらないのかもしれない。 常に命の危険にさらされ 将来はもちろん、明日の命もあるかどうかわからない… ただ、今この瞬間だけは生きている。 それしか感じられない。 壮絶な逃亡生活の中、彼が出会った様々な人々。 温かな心を持ったドイツ兵との、つかの間のふれあいが忘れられない。 「戦争め」この短い一言が心を抉る。 そして、片目のまわりが黒いぶちの犬、アゾールとの出会いとつらい別れも…。 自分の名前を忘れてしまうほどの恐怖や哀しみは、想像すらできない。 それが淡々と書かれていることに、なお深く胸が締めつけられる。 比べるのもおかしいけれど、 ほんの少し辛くても、悲しくてもすぐ泣いてしまう自分には、 まだ涙を流す余裕があるのだと思い知らされた。 この本を読むことができて、良かった。 心から感謝します。
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映画「ふたつの名前を持つ少年」を観た時からずっと気になっていたけれど、ようやく読んだ。 人種や宗教をこんなに幼いうちに考えさせられるというのは過酷だなぁ。 ユレクは幾度となく追われるけれど、同じくらい助けられもした。そのなかでも家を燃やされながらもかばい続けてくれたレジスタンスの家族を持つ女性の件は何度読んでも胸が痛くなる。彼女の行いは尊いけれど、自分は果たして同じ行動をとれるかと言ったらおそらく無理。
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