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生きて帰ってきた男 ある日本兵の戦争と戦後 岩波新書1549
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
| 発売年月日 | 2015/06/01 |
| JAN | 9784004315490 |
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生きて帰ってきた男
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商品レビュー
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オーラル・ヒストリーではあるが、ふつうと異なるのは聞き取りの相手が作者の父親であるところ、さらにはその父親の人生が、一般的な市井の人であるには違いないのだが、大河ドラマのごとき起伏に富んだものであるところか それにしても謙二さん、かっこよすぎ。こういう大人になりたい、という自分...
オーラル・ヒストリーではあるが、ふつうと異なるのは聞き取りの相手が作者の父親であるところ、さらにはその父親の人生が、一般的な市井の人であるには違いないのだが、大河ドラマのごとき起伏に富んだものであるところか それにしても謙二さん、かっこよすぎ。こういう大人になりたい、という自分も十二分に大人の年齢ではあるのだが、昔の大人というやつはまた違っていたような気もしてくる。ある種の諦念みたいなものか
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先に読んだ『民主と愛国』に記録されていた、小熊の父の戦争体験シベリア抑留記である。謙二は終戦間近に召集されたが、ほぼ丸腰で満州に送られ、実際の戦闘を体験することなく、終戦後シベリアの収容所で過酷な労働に従事させられた。謙二の語り口が極めてあっさりとしていて、想像を絶する艱難辛苦...
先に読んだ『民主と愛国』に記録されていた、小熊の父の戦争体験シベリア抑留記である。謙二は終戦間近に召集されたが、ほぼ丸腰で満州に送られ、実際の戦闘を体験することなく、終戦後シベリアの収容所で過酷な労働に従事させられた。謙二の語り口が極めてあっさりとしていて、想像を絶する艱難辛苦も、「まあそんなもんだと思っていた亅と語られる。抑留から解放されて、彼自身も彼の家族も次々と苦難に見舞われるが、親族や友人の助けを借りて何とか生き延びる。その後、日本の経済発展に乗じて会社経営者となるも、自らの才覚を誇るでなくそういう時代の流れに乗っただけだと謙遜する。一線から退いて行ったのは、日本の戦後補償の枠組みから外された韓国人の補償請求裁判だった。一通り読み通して、まさにこれは昭和〜平成を生きた一人の日本人の他に例を見ない雄弁な記録であると思った。
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著者の父親を題材として、オーラルヒストリーの手法をとって戦前、戦後の日本の歴史を知識層ではない層から見たものとして記述。 中国派兵、シベリヤ抑留の後に日本に帰国して結核で片肺を失いながらも運と時勢をつかんでき、戦争時の体験をベースに元日本植民地の徴兵後の保証に関する社会運動に晩年...
著者の父親を題材として、オーラルヒストリーの手法をとって戦前、戦後の日本の歴史を知識層ではない層から見たものとして記述。 中国派兵、シベリヤ抑留の後に日本に帰国して結核で片肺を失いながらも運と時勢をつかんでき、戦争時の体験をベースに元日本植民地の徴兵後の保証に関する社会運動に晩年は携わる。時代にほんろうされつつも生きる逞しさおよび世の中の流れを社会学者としてわかりやすく背景描写を重ねている一級の資料。
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