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ブルーマーダー 光文社文庫
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ブルーマーダー 光文社文庫

誉田哲也(著者)

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ブルーマーダー 光文社文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 光文社
発売年月日 2015/06/01
JAN 9784334769185

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ブルーマーダー

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商品レビュー

4.1

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2026/09/11

池袋で、裏社会の人間たちが異様な方法で次々と殺害される。事件を追う姫川玲子は、街の裏側で恐れられる「ブルーマーダー」と呼ばれる存在に行き着く。圧倒的な暴力を振るう“怪物”の正体と、その目的とは――。 読了後に残ったのは、圧倒的な満足感だった。 このシリーズで見たかったものが、こ...

池袋で、裏社会の人間たちが異様な方法で次々と殺害される。事件を追う姫川玲子は、街の裏側で恐れられる「ブルーマーダー」と呼ばれる存在に行き着く。圧倒的な暴力を振るう“怪物”の正体と、その目的とは――。 読了後に残ったのは、圧倒的な満足感だった。 このシリーズで見たかったものが、これでもかというほど詰まっている。 まず何より、ブルーマーダーというキャラクターが強烈だ。 言葉遣いだけを見ればむしろ普通なのに、その奥から滲み出てくる狂気。やっていることは恐ろしく、考え方もあまりに極端。それなのに、ただ奇抜なだけの悪役ではない。これまでシリーズに登場した敵の中でも、最高クラスに異常で、圧倒的な存在感を放っていた。 そして、物語の運び方も印象に残った。 序盤は、狂気を感じながらも、どこか「悪を裁いている」ような錯覚すら覚える。しかし物語が進むにつれ、その印象は大きく変わり、緊張感は一気に高まっていく。序盤にわずかでも感じた“正義”が、いつの間にか恐怖へと反転していく。その変化に引き込まれた。 もちろん、その行為自体は決して許されるものではない。 それでも考えさせられたのは、正義とは何かということだった。 悪を許さず、自分なりの正しさを貫こうとする。その根の部分だけを見れば、警察とまったく異質なものとも言い切れないように思える。 同じような正義感を持っていても、どこへ向けるのか、何を信じ続けられるのかで、人はまったく違う場所へ行ってしまう。 もしその強い正義感を、正しい方向へ導き続けることができていたなら、違う人生もあったのではないか。 それでも、その正義はやがて大きく歪んでいく。 だからこそ、単なる狂気では片づけられず、「どこで道を違えたのか」「何がここまで変えてしまったのか」と考えずにはいられなかった。 だからこそ、姫川玲子の信念がいっそう際立って見えた。 玲子自身も、決して傷のない人間ではない。 自分を深く傷つけた相手への憎しみを消せたわけでもなく、心の中では何度もその相手を殺してきた。それでも現実では一線を越えず、警察官としての道を歩み続けている。 終盤、ある決断を前にした玲子の独白には胸を締め付けられた。 恐怖も、憎しみも、過去の傷も抱えたまま、それでも自分が何者であるかを見失わない。 それが姫川玲子なのだと思う。 そして今回、あらためて面白かったのがガンテツだ。 玲子とは相変わらずいがみ合っているのに、どこか互いを分かっているような妙なバディ感が出てきたのが印象的だった。 口も態度も相変わらず粗い。それでも、ふとしたところで見せる周囲への気遣いがいかにもガンテツらしい。露骨に優しくするわけではない、その不器用さも含めて、この人物の魅力だと思う。 そして菊田と玲子の関係も、きちんと描いてくれたことが嬉しかった。 前作を読んだあと、このまま何となく自然消滅してしまうのだけは嫌だと思っていた。だからこそ、二人の関係を曖昧なまま放置しなかったことには感謝したい。 ブルーマーダーという強烈な敵、徐々に張り詰めていく緊張感、玲子の揺るがない信念、ガンテツとの奇妙な関係、そして菊田との関係。 シリーズを追ってきた読者が「これが見たかった」と思うものを詰め込みながら、その奥には「正義とは何か」「人はどこで道を違えるのか」という問いまで残してくる。 読後の満足感は、シリーズでも屈指だった。

Posted by ブクログ

2026/09/09

ブルーマーダー 姫川玲子シリーズ六作目。 まとめて読むとかなり面白いが、組織図が欲しい(笑)  今回はヤクザの親分が殺害され、半グレ集団や中国系のマフィアの様な連中も次々と消されていく。 冒頭では犯人は得体の知れない人物で、聞いた事がない様な武器をつかい、人をぐちゃぐちゃにして...

ブルーマーダー 姫川玲子シリーズ六作目。 まとめて読むとかなり面白いが、組織図が欲しい(笑)  今回はヤクザの親分が殺害され、半グレ集団や中国系のマフィアの様な連中も次々と消されていく。 冒頭では犯人は得体の知れない人物で、聞いた事がない様な武器をつかい、人をぐちゃぐちゃにして椅子の様に丸めてしまう。余りの恐怖にヤクザからも恐れられ、ヤクザや半グレの活動量が小さくなるほど。 前作にも登場していた下井さんが今作のキーマンとして再登場。警察とヤクザの関係、立場わ全く正反対に見えるが、組織や個人の野心は似ている部分があると痛感。下井の刑事としての生き様というか、彼らが生きた時代を証明している様な活躍がある。  玲子はインビジブルレインの事件により捜査一課から池袋署へ移動しており、今回は池袋周辺を舞台にしている。以前の仲間たちとの関係や、菊田との再会など初期からシリーズを読んでいるとわかる人間模様の面白さを感じつつ、菊田については衝撃の事実が発覚し、彼の上司でなくても彼の首を絞めてやりたいと思う(笑)  ブルーマーダーという見えない恐怖感が中々序盤には読み取れないが、女性外国人が、日本は怖いところ、そして「ブルーマーダー」の名前を打ち明けてから一気に物語がすすむ。たくさんの人間が残酷に凄惨に殺害されているが描写が少なく、もっと読者が読みたくなくなるくらいにグロテスクな表現でも良かったように思うが淡々と殺人は進んでしまう。今先ではブルーマーダーの異常性、残虐さがストーリー上の見どころだったのでそのくらいやってもよかったと思う。  犯人の孤独性もあるが、仲間が増え、ブルーマーダー自体ももしかすると変化があったのかも知れない。特におやっさんとの関係は、恐怖によるものだけではなく何処か信頼感も感じられた。    今作では玲子の関わる人達も変化していて、彼女を認めてくれる人達もだいぶ増えている。ガンテツは相変わらずだが、玲子がかれの扱いに慣れてきたせいか、少しではあるがガンテツも玲子と嫌味なく話す場面も出てきた(一割程度)  終盤のガンテツの活躍は見事だし、玲子の緊迫したシーンは手に汗を握る。メタ的に主人公が死ぬことは無いと思うが、大切な仲間がまた犠牲になってしまうのではとドキドキした。玲子が自分の弱さを曝け出し犯人と対峙しているシーンや、その後、事件収束後の展開を読みつつ、玲子には幸せになって欲しいなぁ等と考えているところに、まさかの井岡から電話のシーン。作者に完全に思考を読まれたと苦笑いしてしまった。

Posted by ブクログ

2026/07/26

姫川シリーズ第6弾。 前回のスピンオフを挟み、姫川班が解体してから本当に初めてのお話。各自、移動してバラバラになった中、菊田が結婚したのは驚きと寂しさを感じた。 そして姫川が追う事件の殺人の様子、相変わらずのエグさが出ています。骨をぐちゃぐちゃにすると人間は柔らかくなりカバンに...

姫川シリーズ第6弾。 前回のスピンオフを挟み、姫川班が解体してから本当に初めてのお話。各自、移動してバラバラになった中、菊田が結婚したのは驚きと寂しさを感じた。 そして姫川が追う事件の殺人の様子、相変わらずのエグさが出ています。骨をぐちゃぐちゃにすると人間は柔らかくなりカバンに丸め込まれる。確かにそうなんですが想像するとちょっと気分が悪くなってしまいます。 早い段階で事件解決?となりましたがここからがこの作品のクライマックス。姫川の活躍もいつもながらですが今回は菊田が過去にない位の活躍でした。 これで姫川と菊田の関係は一区切りついたという感じですかね。 後、犯人にも少し共感してしまうのもこのシリーズならではですかね^_^

Posted by ブクログ

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