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ホテルローヤル 集英社文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 集英社 |
| 発売年月日 | 2015/06/01 |
| JAN | 9784087453256 |
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ホテルローヤル
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商品レビュー
3.4
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釧路湿原を見下ろす高台にひっそりと佇んでいたラブホテル。ホテルの生涯(1980年頃~2010年頃)をなぞるように、少しずつ時代を遡りながら連作短編形式で物語が進んでいく。この「時代逆行」スタイルが秀逸で、先に読者は結果だけを突然知らされ、読み進める中で事実が少しずつ繋がっていくと...
釧路湿原を見下ろす高台にひっそりと佇んでいたラブホテル。ホテルの生涯(1980年頃~2010年頃)をなぞるように、少しずつ時代を遡りながら連作短編形式で物語が進んでいく。この「時代逆行」スタイルが秀逸で、先に読者は結果だけを突然知らされ、読み進める中で事実が少しずつ繋がっていくというもの。そして一部の展開は読者の想像に任せられるわけである。『せんせぇ』の結末なんて、鳥肌が立ってしまった。このあたりは、映画では絶対に味わえない快楽であった。 過疎化が進む地方都市で、貧困や家族問題などの事情を抱えた人がひっそりとラブホテルと関わる実態が描かれていて、切なくなってしまった。内容が少し過激なので、ちょっと会社の読書会では紹介しづらいが、人間のどうしようもない欲望や駆け引き、庶民にとっての金銭感覚(手元の5,000円の価値)などが容赦なく、生々しく迫ってくる。 個人的には第6話の『星を見ていた』が最も刺さった。生活が苦しく切羽詰まった「暗い影」と、将来に希望を持てない「寂しさ」が作品全体を包み込む中で、何故か「美しさ」を感じてしまう。人生の終末の美しさであったり、過疎化で哀愁漂う釧路の街の「美しさ」であったり、廃墟に引き寄せられる「美しさ」であったり、そして人口が減っても廃墟を呑み込みながら力強く残り続ける大自然の「美しさ」であったり。。。 そして、作者(桜木さん)ご自身も実家がラブホテルだったとのこと。当然この小説は、実話に基づいた部分もあるのだが、読了後はついつい作者のインタビュー記事を読んだり、グーグルマップでホテルのあったであろう場所を探したりしてしまった。
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第149回直木賞受賞作。 北海道の寂れた田舎のラブホテルを一貫して舞台にしたショートストーリー。 退屈せずにページをめくることができるが、読了感は哀しい話の集合体の印象が強い。オープンに出来ない葛藤が集う場所がラブホテル…なのだろうか?
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初めて読んだ桜木紫乃さんの作品。逆クロニクル型の章立てがほんとうに美しかった。今は廃墟となったラブホテルが、どんな歴史をたどってきたのか……。各登場人物は傍から見ればみな不幸だが、そこに宿る一筋の光を描いている。最後の章を読み終わったとき、その微かな光がいっそう際立って見えた。
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