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沖縄決戦 高級参謀の手記 中公文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
| 発売年月日 | 2015/05/25 |
| JAN | 9784122061187 |
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沖縄決戦
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太平洋戦争の沖縄戦において第三十二軍の高級参謀として作戦指導を担った八原博通陸軍大佐の手記。 実情に合わない航空決戦主義と陸上における攻勢を主張する大本営に対して、一貫して本土決戦の準備完整のための捨石としての戦略持久を徹底追求する。 しかし、現実は八原の思惑通りにはならなか...
太平洋戦争の沖縄戦において第三十二軍の高級参謀として作戦指導を担った八原博通陸軍大佐の手記。 実情に合わない航空決戦主義と陸上における攻勢を主張する大本営に対して、一貫して本土決戦の準備完整のための捨石としての戦略持久を徹底追求する。 しかし、現実は八原の思惑通りにはならなかった。まず、フィリピン戦後に虎の子師団の第九師団を台湾に抜かれ、補充もないまま既存部隊の配置転換を行うことになり、米軍上陸後に引き込んで地上戦力で殲滅戦を行う構想(結果として第九師団がいても彼我の戦力差から不可能だったと思う)が破綻し、いよいよ持久戦を行うことになった。 しかしながら、大本営の攻勢指示に屈した牛島司令官と長参謀長の指示で、5.4の攻勢を行うが貴重な戦力を浪費して終了。爾後の首里攻防戦では兵力・弾薬の不足に悩まされて最後、5.29に島尻に撤退する。そしてこの島尻作戦こそが、軍の組織的行動を25日延ばすことになったが、大勢は覆せず、却って軍民の被害を著しく増やすこととなった。 八原大佐の作戦構想・作戦指導は合理的かつ柔軟で的を射ていたが、銀英伝のヤン・ウェンリー宜しく、軍の配備といった戦略的な判断権を持てず、ヤン以上に作戦方針すらも介入されるという他律的な状況下での善戦であったといえる。 しかしながら、国民保護という発想の欠如に驚かされる。島田叡知事や荒井退蔵警察部長は、住民保護を第一に行動していた筈だが、殆ど調整が行われた様子はない。むしろ、性格温厚な八原ですらも軍と運命を共にする対象として認識しており、最後の局面になって駐米経験から住民が米軍の手に落ちても問題ないだろうと考えている。住民や非戦闘員を大々的に巻き込んだ戦争は、蒙古襲来以降は、日本の歴史に類例がないのではないか。これが今日の本土と沖縄の関係にもダイレクトに繋がっているのではないかとも思う。 いずれにしても、極めて貴重な文献であり、一般的には蛮勇で知られる長参謀長が生きて復命することを八原高級参謀に求めたことに感謝したい。
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沖縄戦の全体像を描いた32軍作戦参謀の手記。 沖縄戦の準備から戦闘間は上級司令部に惑わされ、戦闘後は捕虜との誹りを受け、戦後は本人の認識とは異なる通説が流布した怒りが、本書の大きな動機となっており、一方、組織の和よりも自己の信ずる正しさを貫く、よく言えば正直な、悪く言えば集団に馴...
沖縄戦の全体像を描いた32軍作戦参謀の手記。 沖縄戦の準備から戦闘間は上級司令部に惑わされ、戦闘後は捕虜との誹りを受け、戦後は本人の認識とは異なる通説が流布した怒りが、本書の大きな動機となっており、一方、組織の和よりも自己の信ずる正しさを貫く、よく言えば正直な、悪く言えば集団に馴染めない本人の性向が招いた立場というのも多少あるのではないかとも察せられ、そこは色々と差し引いて読む必要があると思われるが、本戦争における沖縄戦の意義から、32軍の取るべき作戦を導き、最後までその信念を捨てずに軍司令部と沖縄戦の推移をリアリストの眼差しで見つめ続け綴られた本書から得るものは多い。 特に感じられたのは、人間の、組織の、そして日本人の極限状況における弱い側面である。 物事を合理的、論理的に見て論を進めれば、もっと良く戦えたというのは、八原の述べる通りであり、それができず、閉塞感からの逃亡としての徒らな攻勢で戦力をすり潰す等の、極限状況における人間の、組織の、もしくは日本人特有の愚行が、冷静に観察されている。我々がすべきは、ここから人間、組織、日本人の本質を見出し、己を知ることで来たる状況において適切な観察と判断をいかにすべきかを考えることであろう。 冷静に戦局を、人を観察し、厳しく批判するその一方で、他者への敬意や温かい眼差しも同居する、沖縄戦を戦った一人の人間の記録としても、非常に面白い作品である。
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沖縄戦を指揮した八巻参謀の手記。 当初の予定どおり持久作戦に徹して居れば、第五師団の台湾転出がなければ、開戦初期の陣地からの攻勢を自重してれば、など戦いは錯誤の歴史でありことがよくわかる。そして正しい意思決定を組織の中で通そうとするときは意見の合理性の闘争だけでなく政治闘争に勝た...
沖縄戦を指揮した八巻参謀の手記。 当初の予定どおり持久作戦に徹して居れば、第五師団の台湾転出がなければ、開戦初期の陣地からの攻勢を自重してれば、など戦いは錯誤の歴史でありことがよくわかる。そして正しい意思決定を組織の中で通そうとするときは意見の合理性の闘争だけでなく政治闘争に勝たねば結果が出ない。 一方でこれ以外の現地の方の体験記を読むとそこにあるにはもっと生々しく血肉の香りがするかのような体験談。 戦争を指揮する側と指揮される側ではこんなにも見える景色が違うものか?と。 #5744 「増加した徒歩部隊の多くは、歩兵的訓練に乏しいものばかりで、そのうえ戦車に対抗する兵器をもっていなかった。せっかく戦線に投入しても、ほとんど全滅の有り様である」 で増加した歩兵部隊とは臨時招集された島民、それも二十歳前に若者を含む人たち。 その人たちの手記と対比して読むと見え方の違いがすごい。 戦場における戦記は命令された側と命令する側の双方で合わせてよまないと実相は見えないなと理解した。
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