知の教科書 ライプニッツ 講談社選書メチエ600

フランクリン・パーキンズ(著者), 梅原宏司(訳者), 川口典成(訳者)

• 販売会社／発売会社: 講談社
• 発売年月日: 2015/05/11
• JAN: 9784062586030

商品レビュー

2022/09/02

ライプニッツをちゃんと知りたいんですよね。
モナドとか充足理由率とか予定調和とか、個々の概念などはもちろん知っているんだけど、ライプニッツの思索の全体像が見えてこない。
そこで、これを試しに読んでみました。
うーん、ぼくには合いませんでした。
やはり、モナドロジーや自然と恩寵の原理などを地道にじっくり読むしかないのか…。がんばります。
いや、それ以前に、シェリングも読みたいんですよね。高い高い著作集を集めているんですがまだ手つかずで…。
ああ、そういえばプラトン全集もまだ読み終えてない…　あれもこれも…　あうあう【2022年7月30日読了】

2016/01/13

所在：展示架
請求記号：134.1/P42
資料ID：11501502
選書担当：ハー
「関数」「微積」の概念を独自に得たライプニッツ．その数学者ライプニッツの哲学者としての側面に迫ります．モナドロジーの思想は，今では「科学的には」誤っていますが，それでもそこから得るものは大きいと思います．

2015/06/16

「実体は相互作用しない」「この世界は最善の可能的世界である」――17世紀に生まれ、哲学だけでなく数学や自然科学など様々な領域で活躍したライプニッツ。「万能の天才」とまで呼ばれる彼の哲学は、その結論だけを聞くととても奇妙なものに思われます。本書は、そのライプニッツ哲学の基本的理解を得られるように書かれた、すぐれた入門書です。
本書の白眉は、専門的な議論を排し、徹底的に明快に書かれたその分かりやすさにあります。ときには例を挙げながら、現代の読者が実感を持ってライプニッツ哲学に触れることができるように配慮されています。また、哲学書を読んでいると、「そもそもこの哲学者は、どうしてこんな風に考えなきゃいけなかったんだろう？」と疑問に思うことが少なくありません。本書は、まさにライプニッツがどうして彼のように考えることになったのか、という核心的な部分をごまかさずに説明してくれています。
本書を読めば、奇妙に見えたライプニッツの哲学が実は「世界の首尾一貫した経験的説明を正当化し、可能にするためのものだった」という著者の見解に納得できるようになるでしょう。ライプニッツはもちろん、哲学に関心のある方におすすめの一冊です。
（ラーニング・アドバイザー/哲学　KURIHARA）

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