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骨は語る 徳川将軍・大名家の人びと
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 東京大学出版会 |
発売年月日 | 1985/12/16 |
JAN | 9784130610742 |
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商品レビュー
3.9
10件のお客様レビュー
発掘現場の写真、計測データが豊富で、研究の過程を想像しながら徳川家の人々や当時の庶民の体格・顔立ちを理解できました。 バーコードのない時代の書籍は、たいてい読めなくて挫折するのですが、この本はぐいぐい引き込まれて読み進められました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
昭和33~35年の増上寺の霊廟改葬事業の際の記録。 写真や図も多く、骨格人類学の観点からわかりやすくまとめられている。 和宮様の改葬時はマスコミが押し寄せて作業に障りがあったというのがなんというか。 写真がどなたのお写真だったのか色々と憶測を呼んでいたようだが マスコミの報道のせいもあったのだろうか。 自分は家茂公しかあり得ないと思っているのだが。 戦国時代から江戸時代にかけて骨格が変わってくる様子や 庶民と比較しての徳川家の身体の特徴など 非常に興味深かった。
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増上寺の徳川墓地が改葬されたときの記録等。 実際に将軍さまたちやその正室や側室さんたちのお骨の写真が載っており、形質的な細かい調査報告も書かれています。 古い日本人が幅の広い寸詰まりの扁平顔に低い鼻、左右が離れた細い目とカラスのくちばしのような反っ歯だったのに対して、今回の調査...
増上寺の徳川墓地が改葬されたときの記録等。 実際に将軍さまたちやその正室や側室さんたちのお骨の写真が載っており、形質的な細かい調査報告も書かれています。 古い日本人が幅の広い寸詰まりの扁平顔に低い鼻、左右が離れた細い目とカラスのくちばしのような反っ歯だったのに対して、今回の調査対象限定とは言え、徳川将軍家の特に側室さんたちはすべて面長で鼻筋が通った目鼻の整った現代的美人だったというのが面白かったです。 やはり美人が将軍のそばに上がり、お手がついたということで、将軍の正室から後を継いだのは徳川15代のうち家光さんだけだったことを考えると、そういった美人の遺伝子が後に続いていくことで多少なりともそれが徳川将軍家の顔立ちに影響を与えていたというのも「ほぅ。」と思いました。 しかし、公武合体で降嫁した和宮さんの遺体が写真となって公表され、発掘時はメディアが現場に押し寄せたと言うのは時代だな~。 今なら考えられないと思います。 和宮さんについては、あとがきにあった匿名の手紙が興味深かったです。 京都へ下る際に箱根で盗賊に襲われ自害されたというお話。 掲載されている写真を見ると、確かに和宮さんの遺骨はしっかりとした保存状態で出土しているのに、左手首から先はありませんでした。 謎だ…。 仙台伊達家三代のお骨を写真で確認できたことも良かったです。 特に政宗さんのお骨から記録にある骨折の状態が確認できており、骨からだけでいろいろなことがわかるのだなぁ…と思った1冊でした。
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