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夢を売る男 幻冬舎文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 幻冬舎 |
発売年月日 | 2015/04/01 |
JAN | 9784344423190 |
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夢を売る男
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商品レビュー
3.9
180件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
事前に予備知識がない状態で読み始め何だろうと思いながら読み進めた。著者の物書きに対する熱い思いと、今の出版業界に対する堕落と劣化。そして売れない者が、売れる本を書く著者を商業主義と痛烈に批判する昔の有名作家など怒りがおさまらないのがよく分かる。 しかしラストは流石だ!。 毎度ながら唸ってしまう。
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詐欺まがいの商売をしておいて、資産家の老人からはむしり取ってもいいが、年金暮らしの老人からはダメだというのを美学みたいに言われても全く承服できなかった。批評文化の理解も根本から間違っているし、完全に商業主義の人が書いた本という印象。
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本を書くこと、本を出すことを題材に、それを取り巻く出版社、作家、読者を痛烈に描いている小説。 物語の主人公はとある出版社の凄腕編集長兼営業マン? 本を出すことに夢見ている一般人をターゲットに、出版社と共同出資で出版することを持ちかける。 出版費用をふっかけてお金を出させるため、...
本を書くこと、本を出すことを題材に、それを取り巻く出版社、作家、読者を痛烈に描いている小説。 物語の主人公はとある出版社の凄腕編集長兼営業マン? 本を出すことに夢見ている一般人をターゲットに、出版社と共同出資で出版することを持ちかける。 出版費用をふっかけてお金を出させるため、出版すればするほど出版社が儲かるという仕組みになっている。 一見、詐欺みたいな酷いビジネスだと思われるが、出資する人たちは本を沢山売って儲けることよりも、本を出すことに夢と希望を持っているから、ある意味で出版社はそんな人達の夢を叶えていることになる。 そんな経緯がこの本の題名になっている。 誰でも一生に一冊くらいは本を書けると思っている。自分の話を誰かに聞いてもらいたくて仕方がない人がこの世には溢れている。 主人公のセリフはどれも胸に突き刺さる言葉だった。 まさにそんな世の中の隠れたニーズに合わせた画期的なビジネスだと思ったが、現実にあった出版社をモデルにしているというから驚いた。 ブラックユーモア全開の小説だったが、最後に主人公が見せた編集者としての矜持はとても感動した。 本好きな人、いつかは自分も本を書きたいと思っている人は必読の一冊。
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