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自分で考える勇気 カント哲学入門 岩波ジュニア新書798
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
| 発売年月日 | 2015/03/24 |
| JAN | 9784005007981 |

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商品レビュー
3.9
32件のお客様レビュー
・一回通読。純粋理性と実践理性のキーワードをなんとなく知った気になっている状態から、最高善というテーマを通じて、カント哲学の全体像に対する理解を一段階深くしてくれる ・認識論、倫理学、美学の大きな方向性を打ち出すと共に、国際法や人権意識の基礎構築をした、人類史上最も偉大な哲学者の...
・一回通読。純粋理性と実践理性のキーワードをなんとなく知った気になっている状態から、最高善というテーマを通じて、カント哲学の全体像に対する理解を一段階深くしてくれる ・認識論、倫理学、美学の大きな方向性を打ち出すと共に、国際法や人権意識の基礎構築をした、人類史上最も偉大な哲学者の1人であるカント。彼ですら、30代にルソーのエミールに出会うまでは、大衆を軽蔑し優越感に浸っていたと自身を省みている。そこから50代以降に代表著作を連発する姿には、勇気づけられる ・進化論や原子論が進捗した現代的視点から見ると、人間中心な面に少し引っ掛かる気持ちも否定できないが、まずは、ヘーゲルやニーチェ、ハイデガーやドゥルーズなどの次世代哲学者がどう批判しているかを学びたい
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岩波ジュニア新書なのに難しかった。それが正直な第一印象。似たような言葉が多く、知らない意味で使われる言葉も多い。それでも読み切ったのは、話の随所に「今の自分」と重なる部分を見つけられたからかもしれない。 システムエンジニアとして仕様書を読み込む一方、現場の動作がわからないことに悩...
岩波ジュニア新書なのに難しかった。それが正直な第一印象。似たような言葉が多く、知らない意味で使われる言葉も多い。それでも読み切ったのは、話の随所に「今の自分」と重なる部分を見つけられたからかもしれない。 システムエンジニアとして仕様書を読み込む一方、現場の動作がわからないことに悩んでいる。カントがルソーの『エミール』に影響を受け、「知識より体験が先」という発想に目覚めた話は、耳が痛かった。 「感じることは受動的、考えることは能動的」という区別、そして誰も見ていなくても正しく行動できることが本当の道徳だという定言命法。「天知る地知る我ぞ知る」という言葉が浮かんだ。職場でも家庭でも、言われてやるのではなく自分で考えて動ける人間を育てることの難しさと重なった。 230年以上前に書かれた「常備軍は廃止すべき」「他国に武力干渉するな」という言葉が、今もそのまま問いとして生きている。哲学とは答えを出すものではなく、答えのない問いと付き合い続けることなのかもしれない。 難しかったけれど、読んで損はなかった。疲れた。
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本書はカントの思考の全体像をコンパクトに提示する本である。最初に読むべきカント入門というよりも、ある程度カントについて興味を持って読み始めたけどわからなかったという読者のための本であるように思われる。本書の特徴はカントの思考に用いられる言葉の一つ一つを具体的なニュアンスを拾い上...
本書はカントの思考の全体像をコンパクトに提示する本である。最初に読むべきカント入門というよりも、ある程度カントについて興味を持って読み始めたけどわからなかったという読者のための本であるように思われる。本書の特徴はカントの思考に用いられる言葉の一つ一つを具体的なニュアンスを拾い上げながら解きほぐしていくことにある。とはいえカントの言葉遣いに全く馴染みがない読者にとってはなぜこんなことを説明するのかという疑問を抱くかもしれない。そういった意味でカントを読もうとして挫折した人のための本であると思うのである。 ツイッターなどで評判の良い本書ではあるが、カントへの最初の入門書としてよりも印象的だったのは、戦争の世紀にあって国連草案の基礎として取り上げられるカント思想を生き生きと提示していることである。カントがその哲学全体にわたって描き出そうとしている人間像を通して人権の基礎となる人格論の見通しを与えてくれる本として本書をお勧めしたい。 カントの人格論は当然の如く語られながらもその具体的内容を提示してくれる本は少ない。人格論の理解抜きに人権思想を語ろうとも、カントが人格論において語ろうとした尊厳の姿を見定めることはできないであろう。二十一世紀に入って分断と戦争の世紀としてカントの世界市民思想が注目を浴びた時期がある。しかし専門家にとっては自明の理として、自説を述べるときに通りすがりに前提視されている印象が強かったのだが、本書においてようやく、なぜカントの世界市民思想がいま私たちが振り返るべき、あるいは新たに見出すべき思想であるのかを明確に語る本が出たように思う。ここから初めてカント自身の人格論に向き合うことができる、そういう地点を明示してくれている本なのである。 カントは難しい、それはドイツ語で読んでもそうであるとはよく語られることである。しかし難しいことを確認しても思想的には一歩も進むところはない。しかしその独特の言葉遣いと思考の道行きに馴染んでいくことを通して、生き生きとしたカントの思考に触れることができるであろうことを本書は明示してくれている。一通り読んで理解することができたら、本書をもう一度読み解くこと、そしてカント自身の書を読むことを求める本書は、良質なカント哲学入門といえよう。
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