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あい 永遠に在り ハルキ文庫時代小説文庫

髙田郁(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 角川春樹事務所
発売年月日 2015/02/14
JAN 9784758438735

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商品レビュー

4

81件のお客様レビュー

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2024/04/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

人生1番の純愛小説を読んだ気がする。 関寛斎と、その妻アイが亡くなるまでの年月。 激動の時代にあって、たった一人と添い遂げた偉人は多くはないのではないかな。汚れちまった心根の私は「出張多いし、いつ隠し子が出てくるのかしらん」と構えながら読んだけれど、そんなものはなくてアイとの間に八男四女もの子供をもうけた。夭折した子も多い。子を喪う哀しみを祖母や母や友から聞く限りでは、言葉にならないと言う。どんなにたくさんいようと、その子自身はたった一人。指の例えは分かりやすい。 人がひとりで生きられないのは、司る性質を補い合うため。先鋭化してゆく自分にブレーキをかけるのは、違う性質を持つ他人。かなり激しい性格の寛斎について、アイは最期まで本当に頑張った。これぞ愛だとしか言いようがない。 関寛斎とはどんな人かと思って途中でウィキを読んでしまった。司馬さんの本を読んでる人なら知っていたろうが寛斎の人生の幕引きの仕方が劇的に過ぎたので、読了してから調べれば良かった…順番を間違った。作中でも「家族とのことは色々あろうが」といった内容の記述があったので、これを示唆するものだったのだな。ブレーキというか、緩衝材というか、受け止めていた人の不在は大きな要因でもあったのかもしれない。 「人たるものの本分は眼前にあらず永遠に在り」という生き方は素晴らしいと思う。かく在りたい。 濱口儀兵衛は『福を届けよ』でも重要な人物だった。ヒゲタ醤油七代目の物語も読んでみたいと思う。 千葉県だから神道なのかな。 アイの機織りへの想いも好もしかった。アイヌの織物アットゥシにも興味が湧いた。北海道の記念館にも足を運んでみたい。

Posted by ブクログ

2024/02/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

2024.02.16.audible この時代、子供がこんなに簡単に死んでしまうのか それが1番衝撃だった。 73歳で北海道開拓を志すことにも驚く。 高田郁さんらしい、女性の描き方 本の紹介 齢73歳にして、北海道開拓を志した医師・関寛斎。藩医師、戊辰戦争における野戦病院での功績など、これまでの地位や名誉を捨ててまでも彼は、北の大地を目指した。そんな夫を傍らで支え続けた妻・あい。幕末から明治へと激動の時代を生き、波乱の生涯を送ったふたりの育んだ愛のかたちとは―。妻・あいの視点から描く、歴史上に実在した知られざる傑物の姿とは―。愛することの意味を問う感動の物語。

Posted by ブクログ

2023/12/11

題名に拘る私は、「あい-永遠に在り」は素敵な題名だと感じる。なぜひらがななのだろう。目次を見たら理由がわかる。そして最後に・・・。 時は幕末から明治にかけて見事なストーリーが紡がれている。丁寧な情景描写も目に浮かんでくるほどに心に沁みる。しかしそれは背景に過ぎない。 叔父の関俊...

題名に拘る私は、「あい-永遠に在り」は素敵な題名だと感じる。なぜひらがななのだろう。目次を見たら理由がわかる。そして最後に・・・。 時は幕末から明治にかけて見事なストーリーが紡がれている。丁寧な情景描写も目に浮かんでくるほどに心に沁みる。しかしそれは背景に過ぎない。 叔父の関俊輔、その妻年子との事実上の出会いから物語は始まる。 人は人を助け、決して私利私欲に没頭する事が心を温めてくれる。 学問は「頭」と「心」に宝を築いてくれると年子の言葉、それを自らの手で成し遂げるのが読書だと思うのである。 「銭というのは厄介だ。なまじ味を覚えると、もっと欲しくなる。それが叶わないと性根がさもしくなる。」という表現は私自身にも省みが必要だった。金と政治の問題に嫌悪を抱くのはさもしさが見て取れるからだろう。海外で慎ましやかな生活をしている子どもたちを見ても、明るく元気で楽しそうに過ごしている。日本にはもうこんな情景は見られないのだろうか?一度原点に帰ってみるべきだと感じた。 「人たる者の本分は、眼前にあらずして、永遠に在り」と梧陵、この言葉は、最後まで一貫して貫かれる。私の頭からつま先までも貫かれる。 心温まる一方で悲しみ、慈しみ、哀しみを纏っている。頬を濡らしながら、何度も読み返した。

Posted by ブクログ

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