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僕は、そして僕たちはどう生きるか 岩波現代文庫 文芸258
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僕は、そして僕たちはどう生きるか 岩波現代文庫 文芸258

梨木香歩(著者)

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僕は、そして僕たちはどう生きるか 岩波現代文庫 文芸258

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 2015/02/18
JAN 9784006022587

僕は、そして僕たちはどう生きるか

¥440

商品レビュー

4.3

62件のお客様レビュー

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2026/08/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

毎回、読書感想を書いていると、その本の内容と自分が感じたことをうまく、バランスよく書くことは本当に難しいなと思いますが、本書の感想はもう本当にどう書いていいかわからない・・・作品中で何度か、言葉がない、とか、誰も何も言えない、という場面があったのですが、まさしくそんな感じです。特に主人公コペルがユージンが学校に来なくなった本当の理由を知ったとき、「言葉が、ない」状態だったのですが、そんな感じです。色々な考えが頭をよぎりますが、まとまらない、そして言葉として出てこない・・・ 主な登場人物は14歳のコペル、コペルの叔父さんノボちゃん、コペルの友人ユージン、ユージンのいとこショウコ、そしてインジャ。 染色家であるノボちゃんが、清浄ヨモギを求めたため、町の中の森のような古くて広い一軒家に住んでいるユージンを久しぶりに訪ねた一日の出来事が描かれています。 「コペル」はあの有名な吉野源三郎作『君たちはどう生きるか』の主人公にちなんでノボちゃんがつけたあだ名という設定から、何か「覚悟」のようなものを感じましたが、内容はそれ以上でした。 同調圧力、戦時的な集団圧力、大人による未成年に対する巧みな陰謀、教師による正論風な説明であれよあれよと進んでいく不必要な教育、ジェンダー問題・・・ 本書に出てきた事柄をこんな風に短い名詞でいかにもわかりやすそうにまとめることすら憚れますが、こんなにもたくさんのことを同時に、10代の若い少年少女に語らせようと著者が思ったきっかけは何だったのか、とても気になりました。とても中学生くらいの子たちの会話、考えるようなことには思えなかったのですが、読んでいるうちにこの設定がピッタリというような気がしてきました。直接登場はしないコペルの母やショウコの母もとてもよい役割をはたしていたように思います。特にコペルの母親が提案する「良心的兵役拒否」は、絶対にあってはならないけれど、もしものときは、と著者が考えに考えた重要な提案だと思うと本書の重みがさらに増した気がします。 インジャの身に起こったことは、これからもっとはびこっていきそうな問題(というかもはや犯罪)だと思うと何かがおかしいと大声で叫びたくなるほど強い怒りを覚えましたし、かつてのコペルとユージンの教師は、もはやユージンを痛めつけるイジメを率先しているようにしか思えませんでした。が、その場の雰囲気とか集団の空気とか、主張がまるで正論かのように権力がある者によって語られることで、物事が進んでいく・・・。何かおかしいぞと思ってもその流れをとめられない・・・その恐ろしさを改めて感じました。あぁ、そうだった、戦争も・・・。 魂を殺されたユージンとインジャは、形は違いますが、「群れ」から離れることを選択します。ユージンから「コペルなら軍隊でも生きていける、可愛げがあるから」と言われ、それはつまり「ずる賢い」のだと、自分への信頼が足元から崩れるような思いに打ちひしがれるコペルですが、次のように言い切ります。 -人間には「群れ」が必要。強制や糾弾のない、許し合える、ゆるやかで温かい絆の群れが。 -そういう「群れの体温」みたいなものを必要としている人に、いざ、出会ったら、ときを逸せず、すぐさま迷わず、この言葉を言う力を、自分につけるために、考え続けて、生きていく。 -やぁ。よかったらここにおいでよ。 梨木香歩さんは繊細に慎重に深く物事を考える方だと思います。以前どこかで梨木香歩さんの作品を「暗い」と評しているのを目にしたことがあります。時にそう思えるほど、重く深い考察に溢れた作品も確かにあります。そして、そういった作品を読むたびに思います。考えたことを言葉にして、本にして、残してくださってありがたい、と。私たちもコペルと同じように、考え続けなければいけません。

Posted by ブクログ

2026/06/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

私が私で在り続けることを肯定してくれる本です。 最後に述べられていたコペルの思いは、これまでのの私の人生(これからも)を肯定してくれるようでした。 「人が生きるために、群れは必要だ。強制や糾弾のない、許し合える、ゆるやかで温かい絆の群れが。人が一人になることも了解してくれる、離れていくことも認めてくれる、けど、いつでも迎えてくれる、そんな「いい加減」の群れ。」 「やあ。  よかったら、ここにおいでよ。  気に入ったら、  ここが君の席だよ。」 私はこの素敵な言葉を、これから 大切な人達に伝えていきたいと思いました。

Posted by ブクログ

2026/06/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

自然の描写が丁寧で、草や樹の匂いがして来そう 色々な問題、女の子の問題書いてくれてるのはこれからの子達に気をつけてもらうためだと思う その点では日本は遅れてるように思うから、とてもいいことだと思う 色々難しかったり、辛かったり、 マークの「だから,その子が生きていてくれるだけで嬉しい。よかった、ここを、この場所を,君が守っていてくれて」 で、その言葉がインジャにも確実に届いていたと思うって 祈りのような言葉で、届いてほしい人はたくさんいる 最後で読者に向けて深い慈愛が向けられている。 これからの人が読んで勇気に変えていってほしい

Posted by ブクログ

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