桜舞う おいち不思議がたり PHP文芸文庫

あさのあつこ(著者)

• 販売会社／発売会社: PHP研究所
• 発売年月日: 2015/02/01
• JAN: 9784569763033

商品レビュー

2025/01/08

江戸時代、医者である父の手伝いをする17歳の少女おいち。親友の突然の死や身内の病などで走りそして心を痛めながら生きて行くおいちの気持ちが少女っぽい感情やしっかり将来の夢に向かって行こうとする希望が描かれてさくさく読めました。
登場人物も心配性でお喋りのおばのおうたや、親友のお松、貧乏医者だけど信念のある医者である父松庵、おいちを想う新吉、仙五郎親分など登場人物のキャラもしっかり立っており良いです。
2025年1月8日読了

2024/10/29

シリーズ第2弾はおいちにとってとても悲しいけど試練や真実を自分なりに乗り越えて成長の糧にするようなお話。どれだけ願っても祈っても手を尽くしても助けられない命はたくさんあるし、それが友達や身内、知り合いなら辛さは想像もできない。江戸の時代なら現代とは比べものにならないだろうし、いつの世も医者とは本当に大変な仕事。それを目指したいと思えるおいちの強さと逞しさにこちらが勇気づけられる。それにしても酒と女と金にだらしない男が多過ぎる。出生の秘密もわかり、新吉との進展やここからどんな話が待っているのかとても楽しみ。

2024/09/19

おいちの友人の死から始まりおいちの出生の秘密。ほんといくら箱入り娘だからってあんな男に騙くらかされて不憫だ。田澄さまはおいちのことは知らなかったのね。親戚達も黙ってたのかな。おうたのしこりは子宮筋腫？これから先どこかでまた出てくるのかな。おいちは新吉に特別な感情を感じているようだけど何らかの進展はあるのかな。次も楽しみ。