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戦争プロパガンダ10の法則 草思社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 草思社 |
発売年月日 | 2015/02/01 |
JAN | 9784794221063 |
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戦争プロパガンダ10の法則
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戦争プロパガンダ10の法則
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13件のお客様レビュー
1.「われわれは戦争をしたくない」 われわれは「いやいやながら」戦争をするのである。「やむをえず」、「正当防衛」、もしくは国際的な「協力関係」のために参戦することになった 2.「しかし敵側が一方的に戦争を望んだ」 条約というのは、その効力によって条件が保証される側にと...
1.「われわれは戦争をしたくない」 われわれは「いやいやながら」戦争をするのである。「やむをえず」、「正当防衛」、もしくは国際的な「協力関係」のために参戦することになった 2.「しかし敵側が一方的に戦争を望んだ」 条約というのは、その効力によって条件が保証される側にとってこそ不可侵なものであるが、条約を破棄したほうが有利になる場合には「紙切れ同然」のものなのだ。 3.「敵の指導者は悪魔のような人間だ」 たとえ敵対状態にあっても、一群の人間全体を憎むことは不可能である。そこで、相手国の指導者に敵対心を集中させることが戦略の要になる。 敵方の指導者は、その異常な姿が真実であろうとなかろうと、非人間的な怪物であり、狂人として国民に報道される。 4.「われわれは領土や覇権のためではなく、偉大な使命のために戦う」 戦争プロパガンダは、戦争の目的を隠蔽し、別の名目にすり替えようとする。 5.「われわれも意図せざる犠牲を出すことがある。だが敵はわざと残虐行為におよんでいる」 敵側だけが残虐行為をおこなっており、自国の軍隊は、国民のために、さらには他国の民衆を救うために活動しており、国民から愛される軍隊であると信じ込ませようとすることだ。 敵の攻撃を異常な犯罪行為とみなし、血も涙もない悪党だと印象付けるのがその戦略である。 6. 「敵は卑劣な兵器や戦略を用いている」 どんな武器であれ、敵が一夫的にしよし、自国が敗北する原因となった武器は、歯医者にとってルール違反の卑劣な凶器とみなされるのだ。 どこの国も、自分たちが使う可能性のない兵器だけを「非人道的」な兵器として非難するのだ。 7.「われわれの受けた被害は小さく、敵に与えた被害は甚大」 8.「芸術家や知識人も正義の戦いを支持している」 9.「われわれの大義は神聖なものである」 10.「この正義に疑問を投げかけるものは裏切り者である」 卒論にだいぶつかえそう。疑うことが我々の役目
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本書ではポンソンビー卿がWW1後に提唱した戦争プロパガンダに関する10項目の法則が筆者が各項目ごとに取り上げるプロパガンダの例や解説を通して、法則は現在も大きく変わっていないということが論じられている。なお、本書は筆者が新しい結論を導き出すというよりは、法則の普遍性を検証してい...
本書ではポンソンビー卿がWW1後に提唱した戦争プロパガンダに関する10項目の法則が筆者が各項目ごとに取り上げるプロパガンダの例や解説を通して、法則は現在も大きく変わっていないということが論じられている。なお、本書は筆者が新しい結論を導き出すというよりは、法則の普遍性を検証していくため、やや冗長に感じる部分もあった。読む人を選ぶと思う。 本書では戦争における具体的に行われた両陣営のプロパガンダを法則ごとに並列して見ることができる点がとても面白いと思った。そうしたお互いの言い訳を知ると、戦争の大義名分などただの虚構であり、相手と戦うという意味のみにおいては両陣営とも、動機づけややり方も大差はないものだということを意識させられた。
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『戦争プロパガンダ10の法則』 アンヌ・モレリ 著 「人生を変える書物というほどではないにしても、物の見方を変えてしまう本がある。(中略)この本を一読して以来、テレビのニュースを見ていても、新聞を読んでいても、ふと思うのだ。ああ、これも、ポンソンビーの指摘していた『あれ』では...
『戦争プロパガンダ10の法則』 アンヌ・モレリ 著 「人生を変える書物というほどではないにしても、物の見方を変えてしまう本がある。(中略)この本を一読して以来、テレビのニュースを見ていても、新聞を読んでいても、ふと思うのだ。ああ、これも、ポンソンビーの指摘していた『あれ』ではないかと。」 最後にある翻訳者の「訳者あとがき」の冒頭部分ですが、とても頷けます。 英アーサー・ポンソンピー卿が第一次世界大戦を踏まて1928年に出版した「戦争の嘘」をベースに、原著出版の2001年頃までの出来事を盛り込み再構成したものと言えます。目次の10章のタイトルを見るだけで凡その内容はわかります(目次はAmazonにあり)。「戦争の嘘」以降の戦役でも、この10の法則が適用されると書かれていますが、まさに今のウクライナにもぴったりです(日本の太平洋戦争の時も)。 これを知ったからと言って、どうアクションにつなげるかは難しいですが、「物の見方を変え」る示唆に富んだ一冊です。
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