二番目の悪者

庄野ナホコ(著者), 林木林

• 販売会社／発売会社: 日教販
• 発売年月日: 2014/11/01
• JAN: 9784907474010

商品レビュー

2025/10/25

現代社会風刺。特に昨今の政治情勢を鑑みると心に刺さる。
p43「嘘は、向こうから巧妙にやってくるが、真実は、自らさがし求めなければ見つけられない」
これからの若者にこそ読んでほしい。が、ようやくメディアの作る情報の作為性に気づき、目を向け始めた私たちの間にももっと広がるといい。

2025/09/06

会社の同僚やチームメンバーに読んでほしい作品。
けして子供だけに向けた内容ではない。
悪気ないことを、改めて悪であると言い切っている本。
日々気をつけているし、周囲に辟易していたけど、広く広めていきたい本だと思った。

2025/08/17

小学校最後の夏休み。寝る前に、息子と一緒に。
こうやってお互いにすぐ手が届く距離で、囁き声もしっかり聞き取れるくらいの距離で、一緒に過ごした時間を懐かしく思う日がいつか、それもかなり近いうちに来るんだろうなぁと、最近はそればっかり考える。

自分で見たり聞いたりしたわけではないことを、無責任に、悪意なく、広めてしまうことの取り返しのつかなさについて描かれた物語。
噂話だったり、現代ならSNSだったり。
頭では気をつけなきゃいけないとわかっていても、油断するといつの間にか自分もその渦の中に飲み込まれていることがある。
スマホを持つようになった子どもにもこの危険性を伝えようと親として試行錯誤するけれど、言葉だけではなかなか心に届かない。
正直この本を読む前と後とで息子が行動をどこまで変えるかはわからないけれど、最初から最後まで一言も発さず、しっかり絵と文章を目で追って読んでいたから、何か感じることがあったらいいなぁと思う。

わたしにとっては大好きな息子と大好きな読書が一緒にできたというだけで、最高に幸せな体験だった。