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ゴッホ〈自画像〉紀行 カラー版  中公新書2292
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ゴッホ〈自画像〉紀行 カラー版 中公新書2292

木下長宏(著者)

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ゴッホ〈自画像〉紀行 カラー版  中公新書2292

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論新社
発売年月日 2014/11/22
JAN 9784121022929

ゴッホ〈自画像〉紀行 カラー版

¥440

商品レビュー

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7件のお客様レビュー

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2025/09/06

ゴッホがその生涯のなかでえがいた40点以上の自画像をカラー図版で紹介し、その解説をおこなっている本です。 本書で解説されているように、西洋絵画史のなかで自画像というジャンルが成立したのは、アルブレヒト・デューラー以降であり、そこには自己の内面を反省するという西洋近代に特有の精神...

ゴッホがその生涯のなかでえがいた40点以上の自画像をカラー図版で紹介し、その解説をおこなっている本です。 本書で解説されているように、西洋絵画史のなかで自画像というジャンルが成立したのは、アルブレヒト・デューラー以降であり、そこには自己の内面を反省するという西洋近代に特有の精神史的背景が存在していました。ゴッホもまた、内省的な画家だったことはよく知られており、本書でも自画像を通してゴッホの自己へと屈曲する意識のありかたについて考察が展開されているのではないかと期待する読者も多いのではないかと思います。しかし著者は、パリ時代に集中的にえがかれたゴッホの自画像の変遷を通じて読みとることができるのは、彼がみずからの絵画のスタイルを追求していったプロセスだとみなして、その推移をていねいに解説しています。 「彼の自画像は、彼が人類史のなかの「自画像の時代」の末期に位置していたことと関連して、自画像の時代の典型的な鏡像ではなかった」と著者は述べています。しかし、自画像のスタイルの変遷をたどることで見えてくるのは、かつて聖職者として貧しい人びとと共生することのできる「世界」に向かおうとしていたゴッホが、「自己」と「世界」との関係をどのように把握しようとしていたのかということでもあります。こうして、いわゆる後期印象派とそれ以降の美術史において追求された中心的な問題に対する回答の試みとして、ゴッホの自画像を理解することができるということができるでしょう。 なお、西洋美術史のなかの自画像の意義をめぐる著者の考えは、『自画像の思想史』(2016年、五柳書院)で主題的にとりあげられているので、本書の解釈の背景にある著者のスタンスを知るには、そちらの本を参照することが望ましいように思います。

Posted by ブクログ

2024/01/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ゴッホの描いた自画像を軸に、ゴッホがかいた主に手紙を道案内としてその「絵」の内面を旅する...ガイド版...といったところだろうか? 自画像とはあるけれど中には風景かなども含まれている。 風景画が自画像か?と問いながら読み進むとそのキャンバスに書き込まれモチーフ一つ一つに意味があり、自己投影という事に行き着く... 素晴らしい解釈、洞察、そして時代背景... 自画像は時系列に沿って解釈されており、その裏付けはゴッホがテオに宛てた手紙が主であった。 こんなにも多くの自画像を残したのか...と驚く。 自己の内面に目を向け続けた画家なのか?とも思ったり。 ただゴッホの絵に興味を持ち何冊か読んで見たけれど この自画像に焦点を当ててゴッホの内面に触れられた事は 何冊かの本を読む順番としてもちょうど良いタイミングだったように感じる。 掲載されている絵画はその所蔵先があとがきの後に掲載作品リストとして載っている。 思わず本物を見て見たい!と思うものも多数あり(海外) タイトルの紀行にも繋がるなぁ〜と思ったり。 引用図書の記載は本文中にあり、さらなるゴッホを求めて読んで見たい!と思うものばかりであった。 素晴らしい本だと思う。 他の著書も読んで見たいと思う。

Posted by ブクログ

2021/11/26

ゴッホ展の前に参考図書2冊目。 ゴッホの描いた大量の自画像を元に、ゴッホについて探っていく。本書では自画像以前の時代、自画像の時代、自画像以降の時代と3区分されてゴッホの人生や精神世界を見ている。 自画像の時代には多くの自画像が載っているが、素人目に見ても初期と末期では描き方が...

ゴッホ展の前に参考図書2冊目。 ゴッホの描いた大量の自画像を元に、ゴッホについて探っていく。本書では自画像以前の時代、自画像の時代、自画像以降の時代と3区分されてゴッホの人生や精神世界を見ている。 自画像の時代には多くの自画像が載っているが、素人目に見ても初期と末期では描き方がまったく違うことがわかる。最初は茶褐色で暗くのっぺりした自画像から、ブルーが中心になり躍動感のある筆使いが特徴的な自画像に変貌していく。著者は精神世界を推察するというより背景の描き方やタッチについて各自画像を比較しながら語っている。 こんなにもある自画像は何のために描かれたのか?画家としての自己に目覚め、自分という存在をどう描き出すか。発作が起きて施療院に移ってからは自分の内面を見つめる自画像になっていると筆者は語る。 また、本書には筆者の感じる、ゴッホが色やタッチや背景、描いているものを選んだ理由が書かれているが、ゴッホは本当に意図があって描いていたのだろうか?素人なので分からないが、少々筆者の考えが強すぎる気がしてしまう。。 ゴッホに関する本は2冊しか読んでいないが、ゴッホは決して気が狂った人間なのではなく、痛いほど他人に優しい人だったんだなと思っている。

Posted by ブクログ