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明治維新と幕臣 「ノンキャリア」の底力 中公新書
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2014/11/01 |
JAN | 9784121022943 |
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明治維新と幕臣
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商品レビュー
4
9件のお客様レビュー
ふと思った疑問が膨らみに膨らんで手に取った一冊。 明治維新(旧幕臣からすれば「御瓦解」)前後の行政機関がどのように運営されていたのかを十分に示している一冊。 読んでいると行政に携わる人間の移り変わりがよく理解でき、明治10年代と1桁代の行政機構の違いが肌感覚で理解できるようになる...
ふと思った疑問が膨らみに膨らんで手に取った一冊。 明治維新(旧幕臣からすれば「御瓦解」)前後の行政機関がどのように運営されていたのかを十分に示している一冊。 読んでいると行政に携わる人間の移り変わりがよく理解でき、明治10年代と1桁代の行政機構の違いが肌感覚で理解できるようになると思う。 ただし、他の方のコメントにもあるように、維新全体の流れ以上に、その点の記述にもう少し厚みが欲しかったのが正直なところ。 ただ、この一冊で維新前後の流れをあらかた追えるように出来ているとは思えるし、行政機関としての江戸幕府についても冒頭で確認できるつくりになっていることは、新書である以上ポジティブに捉えてもよい構成だと思う。 読んでいて、本社から来た人間を支社(出先)で迎える側の感情にはさまざまなものがあると推測されるが、そういう話ってこの頃にもあったのだろう、と勘ぐった。 繰り返しになるが、そんなことを考えさせてくれる「ノンキャリ」の働きぶりをもう少し見たかったというわがままを思い起こしつつ、本社支社環境への気付きを与えてくれた一冊。
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明治維新における歴史的流れも、上手くまとめられててとても興味深い。 江戸幕府における役職の説明まで、結構細かく為されててうちの息子もこの辺りが大好きで質問して来るので助かったりしました。
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この本は、「ノンキャリア」の人びとに注目することで、幕末と明治の連続性とその変容を明らかにしています。僕自身、学校では「明治維新によって幕府は滅びた」と習った覚えがありますが、行政機構として明治政府は脆弱な部分もありました。ですから実際には、幕府や各藩が長年の統治によって蓄積し...
この本は、「ノンキャリア」の人びとに注目することで、幕末と明治の連続性とその変容を明らかにしています。僕自身、学校では「明治維新によって幕府は滅びた」と習った覚えがありますが、行政機構として明治政府は脆弱な部分もありました。ですから実際には、幕府や各藩が長年の統治によって蓄積してきたノウハウを受け継ぐことで、明治政府は全国に渡る統治(いわば明治政府の自立)を可能にしていったのだといいます。 そしてそのノウハウを知っているのは、行政実務にあたってきた幕藩の末端の人たち、つまり「ノンキャリア」でした。明治政府は榎本武揚や渋沢栄一といった旧幕側の人物、それも外国の学問に通じた人物を厚遇して迎え入れていますが、その他方で幕藩のもとで実務にあたってきた人びとも登用していったのです。 本書の前半は、そうしたノウハウが蓄積される過程、つまり幕藩体制が成立する過程を概観し、後半でそのノウハウがいかにして引き継がれたのかということを箱館府(開拓使の前身)の事例を中心にしてみてゆきます。 社会の激動とそれに対応する人びとの姿から、明治維新の違った一面が見えてくるかもしれません。
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