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エンジェルフライト 国際霊柩送還士 集英社文庫
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エンジェルフライト 国際霊柩送還士 集英社文庫

佐々涼子(著者)

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エンジェルフライト 国際霊柩送還士 集英社文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 集英社
発売年月日 2014/11/20
JAN 9784087452525

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エンジェルフライト

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商品レビュー

4.1

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2026/03/05

死が豊かに教えてくれたのは、生の限りない尊さと、人間存在の愛しさだった。 映画にもなったそうなので、勝手に小説かと思って手に取ったけどノンフィクションだった。 死について丁寧に向き合おうとした筆者を感じたし、遺族への配慮も感じた。ジャーナリストってきっと遺族にとっては好ましい...

死が豊かに教えてくれたのは、生の限りない尊さと、人間存在の愛しさだった。 映画にもなったそうなので、勝手に小説かと思って手に取ったけどノンフィクションだった。 死について丁寧に向き合おうとした筆者を感じたし、遺族への配慮も感じた。ジャーナリストってきっと遺族にとっては好ましい存在ではないよね。特に海外で紛争に巻き込まれて亡くなった方についての取材とか。今まで報道を仕事にする人に良いイメージを持ってなかったと思う。偏向報道もあるしRADWIMPSのパパラッチのイメージもあるし。でも紛争地帯で命をかけて報道する人たちにはすごいことをしてる人のイメージがある。私の中ではっきりしてない向き合ってない何かがあるんだろうと思う。特に戦争についての報道には「戦争は嫌だし平和であってほしい」と思いながらその悲惨さや理不尽さと向き合いたくなくて目を背ける自分もいると改めて実感した。戦争を目の当たりにした人たちはみんな言う、無関心こそが罪のひとつだと。今こんなに刺さるってことは、向き合うタイミングが来てるってことなのかな。 おわりに、で筆者が (ざっくり引用)死と遠いところに居た自分にとって死とは概念でしかなかったし不安や恐怖といった感情だった。エアハースと関わって死について考えるようになってから、死のショックや悲しみという激しい感情をくぐり抜けたところ、もっと心の奥深くの静かなところにたどり着くこともある。自分の外部をどれだけ捜しても見つからなかった人が、心の奥にちゃんと「生きている」のである。それは悲嘆を通り抜けた先にある死の本当の姿のようにも思えるのだ。彼らは心の中に戻ってくる。悲しみぬいたあとの生きる力となる。もっと親しく、もっと強くそばにいてくれる。だから一度、「さよなら」を言う必要があるのだ。 我々は弔い損ねてはいないか。 ノンフィクションをちゃんと読むことってあんまりなかったけど、読んでよかったと思う。 モラエスの「日本精神」から「日本人にとって崇拝の対象は家族であり、いなくなった先祖たちを祀っている。生者は死者に供え物をし至福を得、死者は生者がこの世を渡る案内をし、苦労を和らげる。 いわば死ぬために彼らは生きるのであり、生きるために死ぬのである」「家庭はこの驚くべき宗教の中心的寺院であり、宗教の教義全体の中でもっともはっきりとしたわかりやすいあらわれである死者の祭壇のかたわらで営まれる主要儀式の実施のために選ばれた場所である」という趣旨の引用がある。 祖父の葬儀を見届けたり、周囲の死を体験して、弔いは生者のためにこそ行われることなんだと実感させられる。私の地域での仏式の葬儀は初七日、四十九日、新盆、初彼岸、一周忌、納骨、三回忌など行事があって、たいていは3親等くらいまではこの行事に参加する。祖父を看取ったあとも実感したけど、喪失を受け入れるために弔いというものは存在していて、決められた行事をこなすことで死を噛み砕いて受け入れていくんだなと。 自分は無宗教だと思って生きてきたけど、この行事の多さには馴染みもあるし救われたところがあったな。カトリックの義母や、夫が亡くなった時に私はどうなるんだろう 梅原猛の「日本人の魂」からも引用がある。「人が死に、魂がその体から去るのを見届けると、しきりに魂を呼び返そうとしたのである。それが魂呼びである。」「必死になって魂を呼び、魂を帰そうとするが、どうしてと魂は帰らず、死者が文字どおり蘇る、すなわち死の国から帰らないことがわかると、そこで初めて、諦めて死者を葬るのである。」 国際霊柩送還が行う処置はこの魂呼びと同義だと筆者は書いていて。死を受け入れるための段階として、丁寧な処置を施しているんだね 日本と海外で遺体への触れ方が違うのも興味深かった。私もそうだけど、遺体には触れたいと思う。手や足をさすって、「頑張ったね、おつかれさま、今までありがとう」と声をかけた記憶もある。アメリカの人やヨーロッパの人はあまり触りたがらないみたい。亡くなった赤ちゃんを抱かせてあげようか、て両親に声をかけても断れることもあるんだそう。神様のところへ戻してあげたいとは思うみたいだけど、遺体に日本人ほどの愛着はない。

Posted by ブクログ

2026/02/27

国際霊柩送還士、異国で亡くなった人を故国へ遺体を送り届け、遺体に防腐処理エンバーミングをする人 エアハースという会社を題材にしたノンフィクション 故人を悲しむため、その時間を作るために、悲嘆を受け入れるために、防腐処理をする

Posted by ブクログ

2026/02/22

本作品を読了して、改めて読書体験について感謝の気持ちが生まれました。 この本を手に取らなければ、国際霊柩送還・エンバーミング(遺体衛生保全)のプロフェッショナルの方々の仕事に向かう姿勢を知ることはありませんでした。 取材対象の木村さんは、死体の運搬人ではなく、もう喋ることのできな...

本作品を読了して、改めて読書体験について感謝の気持ちが生まれました。 この本を手に取らなければ、国際霊柩送還・エンバーミング(遺体衛生保全)のプロフェッショナルの方々の仕事に向かう姿勢を知ることはありませんでした。 取材対象の木村さんは、死体の運搬人ではなく、もう喋ることのできない故人の代弁者であり、家族の元までエスコートしています。再開する様は涙無しには読めません。 ノンフィクションの破壊力を思い知らされました。 佐々涼子さんのエンド・オブ・ライフがすごく良かったので本作品を手に取りました。 出版に携わった皆様に感謝と、紙に書いてある文字の羅列を見てボロ泣きできる人類に感謝です。

Posted by ブクログ