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ピスタチオ ちくま文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2014/11/10 |
JAN | 9784480432247 |
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ピスタチオ
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商品レビュー
3.8
55件のお客様レビュー
241028*読了 梨木香歩さんのエッセイ「水辺にて」→この「ピスタチオ」の順で読んでほしい。 自分がその読み方をして、とてもよかったのでおすすめする。 神秘さ、不思議さのつきまとう小説だった。 まず「ピスタチオ」、このタイトルが風変わりで、なぜこのタイトルなのかはなかなか分か...
241028*読了 梨木香歩さんのエッセイ「水辺にて」→この「ピスタチオ」の順で読んでほしい。 自分がその読み方をして、とてもよかったのでおすすめする。 神秘さ、不思議さのつきまとう小説だった。 まず「ピスタチオ」、このタイトルが風変わりで、なぜこのタイトルなのかはなかなか分からなかった。(そして、その謎が解けたとき、このことだったのか!と震えた) そして、主人公が終始、「棚」というペンネームの三人称で呼ばれ続けるのもめずらしい。 初めは愛犬についての描写が多く、それがやけにくっきりと詳細で、それがまた妙にも感じた。 そんな現実、日常から後半は一気にアフリカへと飛ばされ、あれよあれよと洗礼を浴び続けることになる。 呪医の存在や、ダバ、ジンナジュとよばれるもの達、まさかと思う現象など、あらゆる奇妙さが一気に自分の中に流れ込み、さらっていく。 これは一体なんなのか。わたしは何を見て(読んで)いるのか。それはこの物語に流れる水のように怒涛。最後まで流されながら、たどりついた景色をわたしは心にとどめ続けたい。 ここに描かれているのは、アフリカの一部に過ぎないのだろうけれど、アフリカを梨木香歩さんの紡ぐ言葉で味わえて本当によかった。 この小説が書かれた2010年でも温暖化や異常気象に騒いでいるけれど、それでいくと今の気象は本当に恐ろしいものだろう。 冒頭に書いた読む順番。 おすすめする理由は、先に「水辺にて」でエッセイの形で、梨木さんの愛するものを存分に知れたから。 梨木さんは水と共に生きている人、自然を自分と重ね合わせられる人。 そんな梨木さんの断片を理解して、「ピスタチオ」に取り組んだからこそ、なぜこの物語を梨木さんが書くのか、自分なりに理解できたというか、梨木さんがこのお話を書くのにも頷けた。
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生きているものも、死んだものも、自分の物語を必要としている。生きながら、死ぬために、物語を紡いでいく。決して逃げないで。そして、失ってしまった自分の半分を取り戻すということがどういうことなのか、考えさせられる。
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梨木香歩さんを語るに必須な本なのではないかと思うほどに味わえた。この本との出会いがわたしの物語の一部ならば、自分のしてきた経験を伝えるとき、あ、今だって思う瞬間を最近感じるようになった。それを感じなければ特に話さない。空気を読むってことって一言で括られもしそうな事柄だけど、わたし...
梨木香歩さんを語るに必須な本なのではないかと思うほどに味わえた。この本との出会いがわたしの物語の一部ならば、自分のしてきた経験を伝えるとき、あ、今だって思う瞬間を最近感じるようになった。それを感じなければ特に話さない。空気を読むってことって一言で括られもしそうな事柄だけど、わたしはその経験を話したいというよりその経験の前後のわたしの物語を伝えたいと思うから、その感覚を大事にしてる。わたしはまだ死者ではないし精霊も宿してないけど、まだ生きてることが物語を紡ぐための人生の旅だと思えば、息を軽くして生きていけそうな気がする。起きたことに納得できなくても、わたしの紡ぐ人生にはにがわらいしながらでも納得できるような死に方でありたいな。ってふわっておもった。
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