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なぜ皮膚はかゆくなるのか PHP新書
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | PHP研究所 |
発売年月日 | 2014/10/16 |
JAN | 9784569821368 |
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なぜ皮膚はかゆくなるのか
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商品レビュー
3.6
10件のお客様レビュー
もぬすごく理路整然と痒みに対して書かれた本! アトピー など、いつまで経っても治らない皮膚病で悩んでる方は是非読んでみて欲しい!
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
虫刺れ、かぶれ、日焼けは表皮なのでステロイドを塗る。蕁麻疹は真皮なので抗ヒスタミンを飲んでおく。乾燥肌は表皮のバリアを取り戻す。ワセリンや保湿剤を使う。役に立ちそうな話をメモしておこうと思う。ヘアダイのパラフェニレンジアミンはよくない。こんな皮膚科医が近くにいればどんなに心強いだろう。患者さんがすべて自分の経験値になる。モノではなく情報を売るのが皮膚科医の仕事。治った患者さんには卒業してもらう。新患がみれないから。
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かゆみが起こる仕組みと、皮膚の異常、アトピーや金属アレルギーなどの治療について、皮膚科の先生が分かりやすく解説したもの。 「なぜかゆくなるのか」なんて考えたこともなかったので、面白そうだと思って読んでみた。そもそもヒトにはなんで「かゆい」という感覚があるのか、というのが興味深...
かゆみが起こる仕組みと、皮膚の異常、アトピーや金属アレルギーなどの治療について、皮膚科の先生が分かりやすく解説したもの。 「なぜかゆくなるのか」なんて考えたこともなかったので、面白そうだと思って読んでみた。そもそもヒトにはなんで「かゆい」という感覚があるのか、というのが興味深い。「『かゆい』『掻くと気持ちいい』という感覚は、生命が存在するために必要なものだ。たとえば自然界において、病原体は大きな敵だ。それを媒介する虫などを『掻き取って排除したい』という本能は、遥か遠い私たちの祖先が生き延びるために有利に働いたのだろう。」(p.95)というので、納得。「だが、アレルギーなどがかゆみの主たる原因となっている現代の人類にとって、これらは厄介なしくみでしかなくなっているのだ。」(同)だそうで、人間はアレルギーにも対処できるような体に進化することは、今後あるのだろうか、とか思った。 この本では、「イッチ・スクラッチサイクル」と、「ステロイドの使用」という2つの話題がポイントだと思う。前者については、掻くと炎症が起きてかゆみが増すのでまた掻く、という悪循環のことで、要するにこのサイクルを止めることが重要、というのは分かりやすい。が、「掻くと必ずや快感がついてくる」(p.54)というのだから、本当に「悪魔的な感覚」(同)と言えると思う。特に「軸索反射」という、「脊髄を介することのない、神経線維内の現象」(p.85)というものがあって、「一箇所がかゆかっただけなのに、いつの間にかその周囲までかゆくなってきた」(p.84)ということが起こるらしい。本当に厄介。そして、掻き続けるとさらにかゆみに敏感な体になるらしく、「人間の脳は、繰り返される刺激に対して研ぎ澄まされるように進化してきた」(p.89)ことの結果らしい。こういうヒトの特性、というか本能を理性で抑える、というのがかゆみの治療の本質なのかもしれない。 あとかゆみの原因であるヒスタミンという物質は、食品にも含まれているらしく、「サバや蕎麦」(p.118)がそれであるらしい。こんなの初めて聞いた。鯖寿司好きなんだけどな。蕎麦とか食べまくったらかゆくなるんだろうか?? それから「ステロイドの使用」というのは、対症療法が意味を成す場面を考えて使用する、ということだと思ったが、とにかく誤解してテキトーに処方する皮膚科医が多い、とのこと。アトピーで悩む人は読むべき本なのかもしれない。というおれも、ちょっとアトピーがあったりするので「ステロイドのほかに、『タクロリムス(プロトピック軟膏)』もしばしば用いられる」(p.142)という部分で、なんかプロトピック軟膏って処方されたことがある気がする。「塗ると火照り感やわずかにピリピリとした痛みを感じることもあるが」(p.143)ってまさにそういう感じがして、あんまり使わなかった気がする。けどそれを乗り越えた?先に本来の効果が発揮されるらしく、「結果的に、この薬剤が本来持つ優れた薬効を知る前に、タクロリムス嫌いの人が増えてしまっているのが残念」(p.143)とのことで、本当に「『モノ』ではなく『情報』を売るのが皮膚科医の仕事」(p.200)というのは、もしかすると医者の仕事の半分くらいに側面があるかもしれないと思った。 全く関係ないけど、なんかこの本を読んでると、意識するからなのか、体の色んなところがかゆくなってくる感じがする。(19/12/14)
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