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おろしや国酔夢譚 新装版 文春文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2014/10/01 |
JAN | 9784167902087 |
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おろしや国酔夢譚 新装版
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商品レビュー
4.1
12件のお客様レビュー
「グレートジャーニー 人類5万キロの旅4 厳寒のツンドラ、モンゴル運命の少女との出会い」の本で、極寒の生活に興味を持ち、「マイナス50℃の世界」を手に取った。その本で、「大黒屋光太夫」を知り、この本に辿り着いた。まさに、読書の連鎖を感じるときである。
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※このレビューにはネタバレを含みます
映画を鑑賞した後に読んだもの。淡々とした筆致で描かれておりながら、光太夫ら漂流民のその時々の思いに自然と想像力を巡らせられるものとなっている。 光太夫のどこまでも帰国を諦めない気持ちとそれを仲間に言い続けるリーダーシップ、日本にロシアで見たことを伝えるためにロシアを観察しようとする姿勢、若者らの柔軟性とその良さを認めて生かす光太夫、ロシア人・現地人と自然に対等に接し、イルクーツクでは大変な数のロシア人から別れを惜しまれた彼らの人間性、どれもこれも感嘆させられる。 心が張り裂けそうな思いになったのは、帰国が決まった3人が、庄蔵、新蔵に別れを告げる場面。庄蔵、新蔵も、病気がきっかけでロシア正教に入信してしまったのはやむを得ない面があったと思うが、それも帰国は無理だと思っていたからでもあるだろう。そう思うと、3人の帰国を見送るのは相当辛かったに違いない。また、帰国する3人も同じように辛かっただろう。 帰国後の光太夫、磯吉に対する処遇は本当に悲しくなる。 なお、映画は小説からさらに創作されている部分も結構ある(ヤクーツクからイルクーツクへの移動、九右衛門や小市の死亡の経緯など)。
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2023/04/06 読了 流浪する大黒屋光太夫と十数人の仲間たち。まずは漂着した後に次々と亡くなってゆく姿が痛ましい。その後恩人ラクスマンと出会って女帝エカチェリーナに謁見するまでがまことに奇跡的でドラマティックだし、そこまでの光太夫の精神力とリーダーシップにも驚嘆。ようやく帰国となった途上でも仲間を失うことも悲しいが、帰国後に解放されることなく幽閉されて人生を終わったことも哀しい。
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