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エデンの果ての家
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2014/09/01 |
JAN | 9784163901206 |
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エデンの果ての家
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商品レビュー
3.5
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母が殺された 捕まったのは母に溺愛された弟だった 物語はこのショッキングな出来事から始まる。 両親の理想通りに育ち、一流企業に勤め優しく優秀な弟と愛される事を諦めた兄。 以前読んだ「ゆれる」と同じように事件は限りなく黒に近いグレーで弟の裁判が始まるのですが、この物語は犯人は誰...
母が殺された 捕まったのは母に溺愛された弟だった 物語はこのショッキングな出来事から始まる。 両親の理想通りに育ち、一流企業に勤め優しく優秀な弟と愛される事を諦めた兄。 以前読んだ「ゆれる」と同じように事件は限りなく黒に近いグレーで弟の裁判が始まるのですが、この物語は犯人は誰か?という事が焦点ではない。 弁護士の言葉が印象的でした 「親っていうのは、子どものことなんて、なに一つ知ってなんかいないんですよ。最悪なのは、なにも知らないってことを、わかっていないことです」 無実を頑なに信じる父親 弟を信じられない事に悩む兄 裁判が進むにつれてこの2人が少しずつ変わっていく様子がこの作品の一番の読みどころです。 桂さんの作品は何作か読んでますが、人が変わっていく姿が絶妙に上手いと感じます。 「エデンの東」へと桂望実がおくるオマージュ おすすめですd(^_^o)
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家族の嘘に気づく瞬間が、とても切なかった。弁護士さんの扱いが雑で、ちょっと気の毒でした(苦笑) 2019/6/12読了
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+++ 母が殺された――その悲しみの葬儀の席で逮捕連行されたのは、弟だった。 大企業勤務のエリートサラリーマンの父、良妻賢母を絵にかいたような料理上手の母、幼いころから両親の期待を一身に背負い、溺愛されてきた弟、そして彼らのなかで、ひとり除けものであるかのように成長した主人公、葉...
+++ 母が殺された――その悲しみの葬儀の席で逮捕連行されたのは、弟だった。 大企業勤務のエリートサラリーマンの父、良妻賢母を絵にかいたような料理上手の母、幼いころから両親の期待を一身に背負い、溺愛されてきた弟、そして彼らのなかで、ひとり除けものであるかのように成長した主人公、葉山和弘。 遺棄死体となって発見された母親の被疑者が弟であったことで、父親は半狂乱になって弟の無実を証明しようとするのだが――。 +++ ミステリでもあるが、名ばかりの家族がほんとうの家族になっていく苦しい道のりの物語でもあるような気がする。親は子どものことを、実は何もわかってはいないし、子もまた親の心底の気持ちを理解しているとは言えず、互いにすれ違い、思い違ったまま、別々の記憶を背負って苦しんでいるのである。葉山家の場合、それを解きほぐすきっかけになったのが、母の死だったのである。その後、犯人として弟が逮捕されてからの証人探しのなかで少しずつ明らかになっていく真実を直視することで、これまでの家族に対する思い込みが崩壊し、初めから組み立て直さなければならなくなる。被害者家族であり、加害者家族でもあるという複雑な立場に置かれた葉山家の葛藤と、だからこそ家族の形が取り戻せるかもしれないという微かな喜びがまじりあった一冊でもある。
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