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幻影の星 文春文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2014/09/01 |
JAN | 9784167901790 |
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幻影の星
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商品レビュー
2.9
20件のお客様レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
さいきんこの人の本をよく読んでいたので、長崎という言葉に惹かれて選んでみたらまあ諫早でびっくりしたわ。あの街でいちばんすきな場所は本明川だった。雨で増水した本明川を見るのがだいすきだった。 正直話はよく解らないけれど、主人公の考え方や人との関わり方、休日の過ごし方がすきだなと思った。 「結局、その人がいてもいなくてもいいかどうかは、どうしてもいてほしいって言ってくれる相手がいるかどうかで決まるのかもね」
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(2013年5月に書いた感想です) この頃の白石一文さんは、震災や原発事故、火山の噴火などに絡め、この世(いのち)の無常さを書くことが多いのかな? この物語もそんな感じ。 あくせく生きても、結局100年後にはみんな死んでるし、大地震みたいな自分ではどうしようもないことで、あっさり死んでしまうことだってある。 生に執着してもむなしいものだ…。 この物語では特に、「時間」について特殊なとらえ方をしている。 時間(過去・現在・未来)なんて、人間が作り出した幻想みたいなもので、現在の自分以外のモノはしょせんイリュージョン。 そんなことを考える主人公は、あるとき存在するはずのないものを受け取る。 それは未来の自分からのメッセージ?SDカードのデータを分析してみると、どう考えても、未来の出来事を示唆している…。 同じとき、同じような体験をしている女性がいて、二人の過去と現在、未来が最後に交差する。 とってもよくできた、不思議な小説。 未来の自分からメッセージがとどく、というと、SF小説みたいだけど、あくまでいつもながらの白石一文ワールドは崩さず、不思議な出来事なんだけど現実として受け入れ、「そんなこともあるかも」と思わせられちゃうところがすごい。 けっこう「時間」のとらえ方が理屈っぽく、時系列的にも難しいので、あんまり真剣に読むと疲れるけど、深く考えずに「そんなものかも」と思いながら読んでいいかも。 表紙に白い犬がえがかれているけど、物語中にちょこっと出てくる犬が鍵です。
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最近はまっている白石さん。 かなり期待して読み始めましたが、最後まで共感や理解が追いつかないこともあって、少し落胆気味です。 しかし、本書は非常に抽象的かつ身近な事柄をテーマとしているため、はっきりとした答えや結末を出さず、筆者の一つの“考え”を紹介していると解釈すると、興味深い...
最近はまっている白石さん。 かなり期待して読み始めましたが、最後まで共感や理解が追いつかないこともあって、少し落胆気味です。 しかし、本書は非常に抽象的かつ身近な事柄をテーマとしているため、はっきりとした答えや結末を出さず、筆者の一つの“考え”を紹介していると解釈すると、興味深い部分もありました。 時間とは人間が便宜上作った道具であり、存在しないものである、と言う考えが印象に残りました。
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