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意識をめぐる冒険
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意識をめぐる冒険

クリストフ・コッホ(著者), 土谷尚嗣(訳者), 小畑史哉(訳者)

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意識をめぐる冒険

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 2014/08/08
JAN 9784000050609

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商品レビュー

4.1

10件のお客様レビュー

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2021/09/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

意識は特別なものではなく、進化の過程で合理的に形成された自動反応メカニズムだろうということです。だから、私の脳のニューロンと他のニューロンとの電気パルスの伝達を決めているシナプシスの値が、すべてシミュレーションされると、私の意識が計算機上に出てくるだろうと思われます。ニューロンとシナプシスの構成は単純なので、枠組み作りは不可能ではない。ただ、一本のニューロンは1万の他のニューロンと繋がっているし、数は千数百億本あるので、簡単ではないですね。一番の問題は、シナプシスの結合係数は数が多すぎて計測しようもないだろうから、自習学習が必要だろうけど、その方法は全くわからないですね。そういう意味では、本当の人工意識まだまだ先ですね。 あと、意識は生物には普遍的な進化の産物だと考えてられるので、他の生物にもレベル差はあっても、意識はあると考えるのが合理的です。自分を客観的に見れるのは、人と同等レベルの脳構成が必要かもしれませんが。犬に感情があるのは歴然ですし、感情は意識そのものだから。コッホ氏もベジタリアンになったそうです。

Posted by ブクログ

2016/05/14

「情報を処理し、なおかつその情報を統合できるシステム」 あるいは「内在的な情報を生み出すシステム」であれば、 それが人間の脳だろうと、犬の脳だろうと、虫のであろうと ワイヤーとトランジスターで作られた電子回路であろうと 何らかの意識を持つとする「汎心論」とも言える考え方が 印象に...

「情報を処理し、なおかつその情報を統合できるシステム」 あるいは「内在的な情報を生み出すシステム」であれば、 それが人間の脳だろうと、犬の脳だろうと、虫のであろうと ワイヤーとトランジスターで作られた電子回路であろうと 何らかの意識を持つとする「汎心論」とも言える考え方が 印象に残る。「意識」は人間において初めて獲得することの できた特殊なものではなく、この宇宙にありふれている、 ごく当たり前の存在だというこの考え方が、なぜかすとんと 腑に落ちてきた。日本人には割と受け入れやすい考え方なの かも知れない。 ただ、研究は進み知見はどんどん増えているとは言え、意識 に関する科学的探求はまだほんの端緒を開いたばかり─この 本を読んでもその思いは変わらなかった。 あと、これからの哲学者・宗教者は脳科学を押さえておか なければ、立ちゆかなくなる、そんなことも思いました。

Posted by ブクログ

2016/05/04

意識はどこからくるか?かなり刺激的で面白い。科学がどこまでこの世界を明らかにできるのか?神とは?日本の八百万の神の考え方は作者が言う世界に蔓延する意識と何か通じるものがある気がする。突き詰めれば、意識はその入れ物によらないというのも、いつかは人類が到達するかもしれないなんて考える...

意識はどこからくるか?かなり刺激的で面白い。科学がどこまでこの世界を明らかにできるのか?神とは?日本の八百万の神の考え方は作者が言う世界に蔓延する意識と何か通じるものがある気がする。突き詰めれば、意識はその入れ物によらないというのも、いつかは人類が到達するかもしれないなんて考えるのも楽しい。

Posted by ブクログ

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