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北京から来た男(上)
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
発売年月日 | 2014/07/01 |
JAN | 9784488010300 |
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商品レビュー
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10件のお客様レビュー
2006年1月、スウェーデンの寒村で村民が全員虐殺された。一体何のために? 140年あまりの時と空間を超え、アメリカ、中国、スウェーデンとつながる壮大な物語。19世紀の先祖の転変の物語、手に汗握る大河小説の趣もありとてもおもしろかった。 スウェーデンの裁判官ビルギッタ。貧苦から...
2006年1月、スウェーデンの寒村で村民が全員虐殺された。一体何のために? 140年あまりの時と空間を超え、アメリカ、中国、スウェーデンとつながる壮大な物語。19世紀の先祖の転変の物語、手に汗握る大河小説の趣もありとてもおもしろかった。 スウェーデンの裁判官ビルギッタ。貧苦から今や企業を興し富豪となった広東のヤ・ルー。この二人の先祖の物語が、19世紀後半のアメリカ移民史ともなっている。アメリカ横断鉄道の工事現場に、スウェーデンからの移民、騙されて工夫にされた中国人としてクロスしているのだ。その工事現場には、アイルランド人、スウェーデン人、中国人、黒人などの工夫たちがいた。イギリスを頂点とするアメリカの人種間ピラミッドの悲惨な現実をマンケルは描き出している。 また中国にキリスト教を布教する宣教師もクロスするのだが、中国の邪宗を正しいキリスト教徒に改宗させるのだ、という言葉を吐かせ、白人(この時はスウェーデン人)の対アジア人感、埋めようのない蔑視意識も描いている。 ビルギッタは50代の女性裁判官で、新聞報道された寒村の家を、母の形見の写真の中に見つける。上巻の途中で虐殺の意図はこれか? と想像はつくのだが、ここまでやるか? とも思うのだが・・ ビルギッタは虐殺の村とのつながりから、一人行動を起こすのだが、後半ではあまりの無防備さに、読んでいいらいらしてしまった。でも読み手は俯瞰して読んでるから危ないのが分かるんだろうな。でも最後には、ぼんやりわかっていてもつながりを認めたくなかった、という言葉も言わせている。 2008発表 2014.7.25初版
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地域的にも時間的にも壮大な物語、この内容をバラバラにならず、中だるみもせずに一気に読ませるのはさすがです。事件は非常に陰惨で、その背景となった出来事が語られるくだりでもこれでもかというほど死人が出て、読むのが少ししんどかったです。てっきり警察小説と思い込んで読み出したので女性刑事...
地域的にも時間的にも壮大な物語、この内容をバラバラにならず、中だるみもせずに一気に読ませるのはさすがです。事件は非常に陰惨で、その背景となった出来事が語られるくだりでもこれでもかというほど死人が出て、読むのが少ししんどかったです。てっきり警察小説と思い込んで読み出したので女性刑事が主人公と思って読んでいたら違っていて、被害者の遺族と関係のある女性裁判官が主人公でした。職業柄、法律や証拠や証言の扱い、それに事件関係者の振る舞いなどに詳しいことが利点となって難事件がぐいぐい動いていくのですが、反面そういう知識が豊富なのにそんな無鉄砲で衝動的な行動を取るだろうか?!というような場面もちらほら、最初に主人公を取り違えてつまづいたせいもあり、そんな風に違和感を覚えながらでしたが面白かったです。題名の通り中国が大きい鍵なのですが、その部分は自分の中に判断材料が足りず、いかにもありそうではあるものの、正直なところはどうなんだろう、と良くわかりませんでした。読み終わってみると、ミステリー作品という形式ではありますが、この作品は拉致され連れ去られて、アメリカ先住民や黒人やアイルランド人に混ざり強制労働をさせられた中国の人々のことを書きたかったのかな、と思ったりしました。
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息子の本棚に眠っていた本を拝借。 たぶん自分だと絶対に選択しない本だと思いながらも、読んでみる。(コロナで図書館休館延期、ネットで購入した本は未だ届かず、読む本がなくなってしまった!) スウェーデンの作家、スウェーデンを舞台にしながらいろいろな国や歴史が交差するミステリー。 奴...
息子の本棚に眠っていた本を拝借。 たぶん自分だと絶対に選択しない本だと思いながらも、読んでみる。(コロナで図書館休館延期、ネットで購入した本は未だ届かず、読む本がなくなってしまった!) スウェーデンの作家、スウェーデンを舞台にしながらいろいろな国や歴史が交差するミステリー。 奴隷時代の話が長くて挫折しそうになったけれど、どうしても謎解きをしたいので、この部分は耐えて読む。 そして、2006年に戻って、下巻へ進む。
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