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写真講義
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | みすず書房 |
発売年月日 | 2014/06/27 |
JAN | 9784622078364 |
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商品レビュー
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イタリアの写真家、ルイジ・ギッリが学生たちに語った講義の記録。自身の作品をフルカラーで多数収録。 講義のテーマとして学校から〈透明性〉を指定されていたらしく、ギッリはカメラという機械の透明性を定義づける。曰く、写真はカメラという複雑なフィルターを通じたイメージを提供するものな...
イタリアの写真家、ルイジ・ギッリが学生たちに語った講義の記録。自身の作品をフルカラーで多数収録。 講義のテーマとして学校から〈透明性〉を指定されていたらしく、ギッリはカメラという機械の透明性を定義づける。曰く、写真はカメラという複雑なフィルターを通じたイメージを提供するものなのに、できあがったイメージは"リアル"なものとして受け取られている。それがカメラの透明性であり、ギッリはその欺瞞を暴くようにガラス越しの世界、鏡に映る鏡像、すでに作られたイメージの集積であるポスターなどをモチーフに選んでいる。 写真芸術は「真実を映す鏡」と「世界に開かれた窓」という二つの側面を持っており、自分はいつも〈窓〉でいたいという話や、敷居(境界)のある場所を〈自然のフレーミング〉と見なす独特のモチーフ選びの話も興味深かった。私はこの本で初めてギッリという写真家を知ったが、静止画を撮ることの意味を探り続けた人なのかなという気がした。 最終章はそれまでの講義とは打って変わり、写真が使われたレコードジャケットについて語りだす。ギッリはパンクバンドからクラシックまで幅広いジャンルのジャケットを手がけた経験を持ち、音楽メディアがCDに移行する時代の変化(講義は88-89年)に戸惑っていたようだ。物質としてのレコードに真の愛着を抱いていた世代にとって、音楽が〈精神〉ならばそのパッケージは〈肉体〉であり、分かち難いものだったのだということが伝わってくる。ミュージシャンのポートレートを使ったジャケットへの拒否反応は、先日Coccoちゃんがテレビでの顔だしをやめると発表した件を思いだしたり。 80年代は特に「スター」の定義が大きく変わり、大規模化していくなかで、ディランを信奉しているらしいギッリは違和感を募らせていたのだろう。ビートルズがアルバムとジャケットと映画などのメディアミックスを始めた先見の明を讃えながらも、マドンナやプリンスを軽薄だと切り捨てる。たぶんMTVが嫌いだったんだろうな。 現在は音楽がフィジカルから解き放たれ、ある意味では純粋なイメージとの結びつきに回帰しているともいえると思うが、ギッリならどう見たのだろう。
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全てを噛み砕いて読む事が出来なかったので今回は理解がしやすい所だけ抜粋して、また期間を空けて読もうと思う。 いわゆる写真というよりもっと外郭から理解が深まるとても良い本
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機材説明などもあり、思った以上に写真初心者に優しい本。なにより載っている写真がいい。 最後の音楽に関しての章は著者本人の人柄が伝わってくるが、若干の蛇足感があるように感じた。
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