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無双の花 文春文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2014/07/10 |
JAN | 9784167901363 |
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無双の花
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商品レビュー
3.9
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今村翔吾の「塞王の楯」に,立花宗茂は割と重要な役どころで登場するのだが,正直言って,立花宗茂のことは全く知らなかったので,彼が主人公の小説を探し出して読んでみた. 秀吉に「東の本多忠勝、西の立花宗茂、東西無双」と褒め称えられる猛将で,関ヶ原の戦いで西軍に参加し,改易されたのち,唯...
今村翔吾の「塞王の楯」に,立花宗茂は割と重要な役どころで登場するのだが,正直言って,立花宗茂のことは全く知らなかったので,彼が主人公の小説を探し出して読んでみた. 秀吉に「東の本多忠勝、西の立花宗茂、東西無双」と褒め称えられる猛将で,関ヶ原の戦いで西軍に参加し,改易されたのち,唯一旧領を回復された武将,ということらしい. なんだ,無敵じゃないか! あと10年早く生まれていれば,そして,もっと上手く立ち回れば大大名になっていたことも想像できるのだが,どうやら彼の強さの秘密は本人の高い能力に加え,決して裏切らない「義」にあり,そのため家来に信服され,立花軍は無類の強さを発揮したと思われる.正夫人の誾千代も魅力的.
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豊臣秀吉に「東国にては本多忠勝、西国にては立花宗茂、共に無双の者である」と称えられたたほどのの武将 立花宗茂の物語。恥ずかしながら立花宗茂のことはこの本を読むまでは知らなかったけれども、その波瀾万丈なストーリーに引き込まれた。 「立花の義は、裏切らぬこと」。それを頑なに守り生き...
豊臣秀吉に「東国にては本多忠勝、西国にては立花宗茂、共に無双の者である」と称えられたたほどのの武将 立花宗茂の物語。恥ずかしながら立花宗茂のことはこの本を読むまでは知らなかったけれども、その波瀾万丈なストーリーに引き込まれた。 「立花の義は、裏切らぬこと」。それを頑なに守り生きようとする姿は見事。 秀吉によって大名に取り立てられ、関ヶ原の戦いでは西軍についた宗茂はその後浪人となるが、10数年後領地に戻れた唯一の武将となったという。彼の生き方を見れば納得。 歴史上の人物なので、徳川家康や真田信繁(幸村)、そして伊達政宗も登場する。その描写もとても面白い。 そして、宗茂の正室 誾千代(ぎんちよ)もまた心引かれれた人物。 ラスト、柳川城へと辿り着いた下りは目頭が熱くなり、特に宗茂が誾千代に語りかける場面は泣けた; 「20年前京に出ようと意を固めたおり、必ず無双の花をさかせて戻って参ると誓うたが、いまにして思えば、わしにとっての無双の花とは、そなたのことであった」。 同じく誾千代に語りかける場面での宗茂の言葉; 「立花の義だけは守り通してきたつもりじゃ。」 「それだけではないぞ。わしはこの20年の間に、わが立花の義は天下泰平のためにこそあると知った」 生きた時代、国による制約はある。戦国の世に生まれたら戦いとは無縁ではいられなかった。それでも、どの時代にも共通するものはある。正しく生きたい、正しく生きようとすることは美しい。そして、それは一人では無理。寄り添ってくれる人がいてこそなせること。
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宗茂の「立花の義」を守り抜いた一生が清々しい。 そんな印象に巻末の立花家資料館のかたの解説が、一味加えてくれていて面白く読みました。 柳川への到着には目が潤みました。
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