Deep Water〈深淵〉 花とゆめC

清水玲子(著者)

• 販売会社／発売会社: 白泉社
• 発売年月日: 2014/07/04
• JAN: 9784592197584

商品レビュー

2025/07/12

産婦人科でお母さんが検診中に小さな女の子が行方不明になった。数日後、遠くの水辺で縛られた状態で水死していた。
市村という刑事はこれが「若き殉職者」という絵に似せた殺人だという。
女の子が持っていたプールバックにも「洗礼式」という意味の言葉が描かれたメモが。
６年前の事件を思い出す。
やはり水辺で父母を殺害した少女の事件。
あれから市村は極度の潔癖症になってしまった。
その時の少女は、今は名前を変えて生活している。陸上で記録をとるほどの活躍をしていた。
彼女に会いに行く。「君じゃないよね？」
そして、また第二の事件がおこる。それは動物園で、沢山の動物が亡くなっていた。
が、その種類に特徴がある。一夫多妻の動物だけだ。
そして今度は「インモラル」というメモが見つかる。
同一犯なのか？
そして、犯人は・・・？
この事件は同じく火曜日におきている。それに意味があるのか？

っていうお話なんだけど、
もちろん、ミステリーだけに収まらないいろんな事があるんですよね。

超ネタバレですが、
この事件は「殉職者」「洗礼」「インモラル」という言葉もあるように、宗教がとても重要視されていて、
６年前の事件も宗教がからんでくるんですが、その一言で済ませないほどのひどい話なんですよ。
この新興宗教、一夫多妻制。娘が生まれて養女にだしてその家の実質第２夫人にする話だったらしい。このままだと養父にヤラれるとおもって、殺害したのが６年前の真相。
では、いまのは・・・？
これがまた、意外なところに犯人がいて、それもなんかつらいよなぁ・・って思った。

とにかく、清水玲子さんの絵が美しすぎて、残酷な話がより残酷で芸術的に感じてしまう。絵もストーリーもすきだわ～～～

2021/04/27

面白かったけど胸糞悪い。なんの落ち度もない被害者と遺族が気の毒だった。雰囲気が少し似てるので秘密を読み返したくなった。

2020/11/15

なぜかわからないけど秘密の番外編だと思い込んでいたから、薪が主役と思ってて、全然違ったので残念だった。

事件と犯人の内容は最後まで予想できずミステリーとして楽しめた。

１３歳は殺人を犯しても少年法で守られ２年で新しい名前と人生を手にいれて、
同じような環境にあった（いや、もっとひどいかも）１６歳は実刑になる。

６年前の事件を引きずる潔癖症の刑事が主役。

なんで６年前の事件で潔癖症になったのかよくわからない。
最初、女の子を殺すとき、そのとき雑誌でアキのことを見つけたのに、色々人形とか用意してあったのはどういうこと？
前から偶然にも同じ街にいることを知っていたの？
自分の娘を引き取らなかったのはなんで？
保護司に守られてたのかな
など気にし出すとちょっときりがないかも。
１回読めば十分だった。
買ったけどレンタルにすればよかった。近くのレンタルになかったんだよね