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失われた時を求めて(7) ゲルマントのほう Ⅲ 岩波文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2014/06/01 |
JAN | 9784003751169 |
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失われた時を求めて(7)
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失われた時を求めて(7)
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「私」はすっかり忘れていたアルベルチーヌを手に入れるが、そこに恋愛感情は生まれない。 また、興味を失っていたゲルマント公爵夫人のサロンに突然招かれる。 憧れが消え失せた眼で、夫人やサロンに集う人々を見る「私」に、貴族たちの虚栄心や俗物ぶりが露わになる。 『その後1度だけ彼女を...
「私」はすっかり忘れていたアルベルチーヌを手に入れるが、そこに恋愛感情は生まれない。 また、興味を失っていたゲルマント公爵夫人のサロンに突然招かれる。 憧れが消え失せた眼で、夫人やサロンに集う人々を見る「私」に、貴族たちの虚栄心や俗物ぶりが露わになる。 『その後1度だけ彼女を見かけた。空港の乗り継ぎロビーで全くの偶然だった。 彼女は私に気づかず、昔の恋人と一緒で子供を抱いていた、ごく普通の女だった』 (ルイ・マル監督「ダメージ」) 『かくして今や私は、ふたりをゲルマントという名から切り離して見つめていた。昔はゲルマントという名から想いも寄らぬ暮らしを送る夫妻を想像したものだが、今ではそのふたりが他の男や女となんら変わらぬ存在になってしまった。』(ゲルマントのほうⅢ(2-2)以下同じ。) 『晩餐会の会食者のひとりひとりは、かつては神秘的な名をまとい、私はその名を頼りに遠くからその人を知り夢みるだけであったが、いまや私の知るあらゆる人と同等かそれよりも劣る肉体と知性を備えるにいたり、平凡なありきたりの印象を私にもたらした。』 最後に、スワンが余命数か月の身となって登場する。 彼が、死とどのように向かい合ったのかに強い興味が沸いたが、それは次巻以降に期待。 『「で、どうでしょう、私たちとイタリアにいらっしゃいません?」 「奥さま、それが行けそうにありません。」 ― 中 略 ― 「それにしてもお訊ねしたいですわ、」とゲルマント夫人はそのスワンに訊ねた。 「どうして十ヵ月も前から行けないとおわかりになるのかしら。」 ― 中 略 ― 「いや、それは、親しいおかたですから申しあげましょう、その何ヵ月も前に死んでいるからです。」』 これは、スワンの最後の挨拶だろうか?
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3/4ぐらいまでひたすらの主導権争いと追従。ゲルマント公爵夫人を巡って。 シャルリュスの言動は滑稽だが現実には侮れない。支配欲。 最後にスワンの登場で全てが一種の茶番であることが暴露される。死をなきものにする、死をも愚弄する文化がゲルマント公爵に象徴される。
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俗に「ゲルマント越え」などと言うが、この巻を読むのは結構しんどかった。始終社交界の見聞録と噂話でストーリーに大きな進展はない。 とはいえ、この巻から主人公は何故か人気者になっている。 「次世代を担う新鋭作家」と言った噂が流れていたのかもしれない。 会った事もない人の親戚にされたり...
俗に「ゲルマント越え」などと言うが、この巻を読むのは結構しんどかった。始終社交界の見聞録と噂話でストーリーに大きな進展はない。 とはいえ、この巻から主人公は何故か人気者になっている。 「次世代を担う新鋭作家」と言った噂が流れていたのかもしれない。 会った事もない人の親戚にされたり、 会った事もない人と一緒に旅行していた事になってたり、人の噂はいい加減。あなたを知ってます‥‥とアピールする割には、書いたものを読んだという人が全くいないのも可笑しな話だ。
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