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商品レビュー
3.9
198件のお客様レビュー
山小説だと思って読み始めたら、いい意味で裏切られる。 きつい山に行くとただただ自分と向き合っているだけ。もう歩けないと思っても、とりあえず一歩、また一歩。気がつけば到底辿り着かないと思った場所にきている。 そんな自分が山で感じることが、彼女の毎日と重なりながら展開する作品。 いい...
山小説だと思って読み始めたら、いい意味で裏切られる。 きつい山に行くとただただ自分と向き合っているだけ。もう歩けないと思っても、とりあえず一歩、また一歩。気がつけば到底辿り着かないと思った場所にきている。 そんな自分が山で感じることが、彼女の毎日と重なりながら展開する作品。 いいね、山はいいよ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
雑誌の副編集長から編集長に成長する女性が会社の休みを利用して5回の登山をする物語。 先日読んだ「山女日記」についてネットを見ていると、この本の事が出ていて読むことにした。「山女日記」はいろいろな人の登山を通しての物語だったけれど、この本は一人の女性がいろいろな山を登るもので、主人公の成長という視点もあるものだった。 山登り小説っていうのは書く方も書きやすいのかな?! 肉体的な辛さの中で、そこで生まれる出会いや過去への回想等へと展開出来るから。 物語の主人公が女性だし、著者の名前も「北村 薫」なので、北村氏はてっきり女性だと思っていたら男性だった。ちょっとした驚き。。大好きだった庄司薫氏も男性だから驚くことでは無いのだけれど。。
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「ひと月前、燕岳に来て、槍を見てしまった」 「忘れ物、取りに来たんだ」 「応援しています」 そんな会話が粋である。 山に行くと空気が違う。山で出会った人と交わした会話がより新鮮になる。羊羹片手に登っている人と再会する。約束もしていないのに再会する。 一人で自由に登りたいというヘン...
「ひと月前、燕岳に来て、槍を見てしまった」 「忘れ物、取りに来たんだ」 「応援しています」 そんな会話が粋である。 山に行くと空気が違う。山で出会った人と交わした会話がより新鮮になる。羊羹片手に登っている人と再会する。約束もしていないのに再会する。 一人で自由に登りたいというヘンクツがヘンクツと出会い、会話を弾ませる。でも、互いに距離を大切にはかる。 高所恐怖症の私が槍ヶ岳に登り、猫の額みたいな頂上で、「写真撮っていただけますか」と頼まれる。引き受ける私のへっぴり腰を仲間が笑う。 雪の天狗岳もでてきた。冬山の恐怖感を自分で膨張させ、前日ドキドキ眠れなかったのを思い出す。 ノンフィクションみたいなフィクションだけど、蝶ヶ岳や常念岳からの景色がイメージできるから楽しくて仕方がなかった。 いい本に出会えた!ブクログに感謝。
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