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希望名人ゲーテと絶望名人カフカの対話
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希望名人ゲーテと絶望名人カフカの対話

ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ(著者), フランツ・カフカ(著者), 頭木弘樹

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希望名人ゲーテと絶望名人カフカの対話

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 飛鳥新社
発売年月日 2014/04/22
JAN 9784864103138

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商品レビュー

4.4

18件のお客様レビュー

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2025/12/14

いやぁー、おもしかった。⭐︎6 太陽 と 月 光 と 影 ゲーテとカフカは、ものの見事に対象的だ。 実際に書き方が 右のページは、ゲーテ で 白地に黒文字 左のページは、カフカ で 黒字に白文字 この二人の巨人を、 交互に比較しながら、 どちらの個性も浮き彫りになっていく。 ...

いやぁー、おもしかった。⭐︎6 太陽 と 月 光 と 影 ゲーテとカフカは、ものの見事に対象的だ。 実際に書き方が 右のページは、ゲーテ で 白地に黒文字 左のページは、カフカ で 黒字に白文字 この二人の巨人を、 交互に比較しながら、 どちらの個性も浮き彫りになっていく。 一つの命題に対し、 それぞれがどんな言葉を残したか記す。 ↓ その解説をそれぞれ1ページにまとめられている。 見事な構成だ。 読み進めると、 ゲーテの人生、カフカの人生が 伝記を読んだごとく理解できる。 残した言葉を味わうことができる。 光と影 白く輝いたパズルと 漆黒の黒いパズルを 同時に作っているような読書。 ピースがきれいに埋まっていくような、 気持ちのいい読書で、 毎晩、毎晩楽しめました。 しばらく積読になってしまったりを経ましたが やっと読了。 パズルが埋まったのでした。 が、 これからゲーテの作品 カフカの作品を読み 実は埋まっていないピースを埋めたり、上から書き込んだりして、自分なりのゲーテ絵、カフカ絵に昇華したいと思いました。 栞紐も2本ついていて 白と黒 (当然ですね) ゲーテだけを読む とか 白い栞紐で はさみ カフカだけを読む とか 黒い栞紐で はさみ できるように工夫されてます。 この人の著作は、本当に好きです。 わかりやすく、読んでいると、勇気をもらえます。 なんだか、前向きにさせてくれるんです。 13年間闘病した経験を持つ著者。 人生には、光と影 どちらも必要であり、不可避であり、 影があるから光輝く。 結果、すべてを肯定し、味わう楽しみへ昇華します。 ゲーテを読む楽しみ   (今までは、若きウェルテルの悩みを買っただけ)  (手塚治虫のファウストを読んだことあるだけ) カフカを読む楽しみ  (変身しか読んだことない) 読みたい本は、まっことワクワクしますね。 まえがきからの引用 そんなふうに、絶望から希望をつかもうとしている人、あるいは逆に、希望に満ちていたけど、少し疲れてしまった人。そういう、明暗の途中にいる人こそ、本当はいちばん多いのかもしれません。 そして、そういう「間の本」というのは、ありません。 ポジティブな本と、ネガティブな本だけでは、階段の一段が数メートルもあるようなもので、うまく上がることも下りることもできないかもしれません。 希望と絶望の「間の本」があってもいいのではないかと思いました。 ゲーテが希望を語り、カフカが絶望を語り、読者の皆さんがそれぞれに心に響く言葉を見つけ出すことができる、そんな本が。 後略

Posted by ブクログ

2025/09/30

ポジティブすぎるゲーテと、ネガティブすぎるカフカ。両極端な二人の言葉が、対話という形式で紹介されていて面白かった。 ポジティブすぎるゲーテの言葉ばかりだと、陽気パワーに当てられて疲れてしまう。 ネガティブすぎるカフカの言葉ばかりだと、自分も鬱っぽくなってしまう。 両極端な二人の言...

ポジティブすぎるゲーテと、ネガティブすぎるカフカ。両極端な二人の言葉が、対話という形式で紹介されていて面白かった。 ポジティブすぎるゲーテの言葉ばかりだと、陽気パワーに当てられて疲れてしまう。 ネガティブすぎるカフカの言葉ばかりだと、自分も鬱っぽくなってしまう。 両極端な二人の言葉を行ったり来たりするのがちょうどいい。 日によって、どちらの言葉に共感できるかが変わってくるのが、自分事ながらおもしろかった。 自分の気分や精神状態がどちらに偏っているのかを、客観的に見るための本としても使えるかも。

Posted by ブクログ

2025/09/24

これでもかってくらいに前向きなゲーテに笑ってしまい、どこまでいくんだっていうくらい後ろ向きなカフカを愛しく思った。 けどゲーテが絶望を知らなかったわけではないし、カフカが希望を捨てきったわけでもない。深い。 1個わかったのはカフカはイケメンだった。

Posted by ブクログ