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増補 エロマンガ・スタディーズ 「快楽装置」としての漫画入門 ちくま文庫
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増補 エロマンガ・スタディーズ 「快楽装置」としての漫画入門 ちくま文庫

永山薫【著】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 2014/04/11
JAN 9784480431691

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商品レビュー

4.1

11件のお客様レビュー

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2023/08/04

漫画評論家&編集者である著者が 真面目に業界&界隈を俯瞰した通史&解説書 大量の出版&作品の解説があり、知っている作品が見つかる事間違いなし。 自分の性癖を深掘りするのもヨシ!新しい扉を開くのもヨシ!(╹◡╹)

Posted by ブクログ

2022/01/08

手塚治虫から氏賀Y太まで、エロマンガ通史及び分析。「米沢嘉博 / 戦後エロマンガ史」の90年代以降を任されたとあとがきにある通り(米沢氏の前掲書も凄まじい濃密さだった)、ディズニー・手塚治虫からスタートしつつも80年代〜90年代〜00年代のエロマンガを濃密に収めた一冊。通史として...

手塚治虫から氏賀Y太まで、エロマンガ通史及び分析。「米沢嘉博 / 戦後エロマンガ史」の90年代以降を任されたとあとがきにある通り(米沢氏の前掲書も凄まじい濃密さだった)、ディズニー・手塚治虫からスタートしつつも80年代〜90年代〜00年代のエロマンガを濃密に収めた一冊。通史としての読み物としてもかなり面白い上に、「乳首を**のように描いたのは**が最初」というようなトリビア的な羅列ではなく、エロマンガの題材から読者は何を読み取っているのかが(約2年間のロリコン漫画全盛期を経ていきなり巨乳ブームが来たとして、日本人がみな幼児性愛者から巨乳崇拝に変わったなんていうはずがない。一体読者は何を誰目線でどのように受け取っているのか?)かなり掘り下げられていてそこもとても面白かった。

Posted by ブクログ

2021/10/08

社会哲学者・作家・経営者の東浩紀氏の本から知った本. 「エロ漫画」の歴史とその歴史を通じて生まれた様々な表現・趣味趣向の列挙と解説をしている. エロ漫画を”人間の欲求と前衛的表現の限界に挑戦するメディア”と捉ええると知的好奇心が刺激される分析対象になりうることを本著は示している...

社会哲学者・作家・経営者の東浩紀氏の本から知った本. 「エロ漫画」の歴史とその歴史を通じて生まれた様々な表現・趣味趣向の列挙と解説をしている. エロ漫画を”人間の欲求と前衛的表現の限界に挑戦するメディア”と捉ええると知的好奇心が刺激される分析対象になりうることを本著は示している.常識と禁忌,表現の自由と規制(ポリコレ),性と愛,身体と精神,商業と趣味(同人誌)...エロ漫画を通じて問われる価値観や社会の変化は非常に深遠. 歴史については1950年ごろから2010年くらいに至るまでの「エロ漫画」の変遷や特徴をリチャードドーキンスの”ミーム”の言葉を借りて分析,評論 本書で述べられている通り,エロではない漫画やアイドルといったあらゆる萌え系メディアがエロ漫画のミームを継承しているし,最近よく見かけるご都合主的・タイトルを読んだだけでお腹いっぱいになる作品(石鹸系?なろう系?異世界なんちゃら系?)やVTuberといったやや新興(2021年ではもはや古い類だろうが)もこの系譜に並ぶものだろう. 本書自体は一般的には卑猥とされる単語がこれでもかと並び,エロ漫画のカットーも豊富に盛り込まれている.読み込むにはそれなりのタフネスが問われる. ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー フェティシズムの元々の意味は、「自然物や人口物に神秘的な力があると信じ、信仰や儀式の対象にすること」である。日本語では「呪物崇拝」あるいは「物神崇拝」とも訳される。  うる星やつら →女ドラえもんと呼ばれるように、男性読者にとって極めて都合の良いファンタジーだが、浮気者の主人公と彼を愛する異界からきたヒロインという基本パターンさえ押さえておけばあとは互いのライバルを次々投入するだけで話は転がっていく "現在では同人誌と言う言葉は形骸化し、むしろ自主制作書籍と呼んだ方が正しいだろう" 同人誌におけるエロやパロディ "若い描き手にとって、タブー侵犯や権威への茶々いれは快楽であり、他人の作ったキャラクターを好きなようにカスタマイズし、エロチック化し、ギャグ化する楽しみはオリジナル作品制作とはまた違った喜びをもたらしたのだ。" →創る楽しさここにあり 萌え→かわいい のオタク的動詞化 萌えは瞬く浸透し、あるキャラクターは装飾、言動、身分、身体的特徴といった「萌えのパーツ」の組み合わせで換喩可能に。 →キャラクター=イコン(図像\)とイデア(概念集合)=記号の集合体 →東浩紀氏・データベース型消費 物語や描写のデオドラント化 →臭い物に蓋 "後な「萌え」と呼ばれることになる「可愛い趣向」は性交や制作器の描写を必ずしも必要としない。性的な要素は「可愛いミーム」の中に巧妙に隠されていのる。逆説的に言えば、隠蔽され、抑圧されているからこそエロチックなのだ" →萌えコンテンツは読者の想像力・それを享受したときの反応を見越した創造物 全てを最初から描写してしまっては読み手に解釈の余白がなく、つまらないということか。ミステリー小説やドラマ等等にも当てはまる "美少女系エロ漫画は「萌え」と「抜き」の絶妙な補完関係の上に成り立ってきたと見ることもできるだろう" 創作物の読み取り方: 第三者視点・神の視点・鳥瞰 当事者視点・登場人物・自己投影 “我々も大脳新皮質を一枚向けば,そこには爬虫類の脳があり,食欲と性欲と生存欲求というシンプルなプログラムが無限ループしている” ”ルサンチマンの強い読者が現実に社会から拒否されているか否かはどうでもいい.本人の脳内で「セカイから拒絶されている」というファンタジーが生起することをルサンチマンと呼ぶのである” ”愛を煽り、愛を収奪するアイドル産業と、愛に飢え、愛を商品として消費するファン” ”「ヒロインに愛される」という作品世界最強の異能” ”ヴィクトリア女王(在位1837-1910)治下の大英帝国最盛期.ピューリタン的に過剰な道徳を要求する社会だったために逆に地下ではポルノの黄金時代が築かれていた” なろう系,石鹸系?ー>メタ化の極み. 想像力と前提知識 日常系漫画を読む楽しさ→"この漫画を読む楽しさは、勝手に遊ぶ小動物を眺める気分に近い"

Posted by ブクログ

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