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純粋理性批判(下)
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
| 発売年月日 | 2014/03/07 |
| JAN | 9784480847423 |
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純粋理性批判(下)
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『純粋理性批判』の理性の限界を定める行為「理性はそのあらゆる企てにおいて、批判に従わなければならない」(本書400ページ)は、畢竟「人間が死んだら、なぜ魂だけになって天国へ行き、そこで永遠の生を得るのか。なんで私達はそんなことが分かるのか」という問いへの準備だと感じた。人間が死ん...
『純粋理性批判』の理性の限界を定める行為「理性はそのあらゆる企てにおいて、批判に従わなければならない」(本書400ページ)は、畢竟「人間が死んだら、なぜ魂だけになって天国へ行き、そこで永遠の生を得るのか。なんで私達はそんなことが分かるのか」という問いへの準備だと感じた。人間が死んだらどうなるかなんて、それは「いつ」「どこ」が」確定できない理性の限界を超えた問いであり、カントが本書で示したようにアンチノミーに陥る(自分の都合のいいように好き勝手言える)。しかし、『実践理性批判』と『単なる理性の限界内の宗教』が『純粋理性批判』の続きだとしたら、人間が死んだら魂だけになり永遠に生きると分かってしまう。しかもこれは人間なら誰にでも分かること。ただそのためには「理性はそのあらゆる企てにおいて、批判に従わなければならない」「吟味・点検するこの検査を免れてよい聖域もない」「そのような検査は、人物の威信を気にもとめない」(400ページ)、このように批判の前に出頭しなければならない。理性は批判を拒否できないが、別に恐れる必要はない。それは間違いを防いでくれるのだから。 400ページの表明は大胆な宣言だ。例えば、道徳的に逸脱した命令を神の名において(神の名の権威を利用して、悪用して)実行しようとしてる宗教があったとする(異教徒は奴隷にしろだの異教徒は殺せだの)。このような宗教も教祖も批判していいということだ。むしろしなくてはならない。いくら信教の自由が認められていても、他人に迷惑をかける行為は止めなければならない。そうすると、私達の道徳法則から創造される神がどのような神か、私達は分かっている。下巻の87、376、400ページ 辺りを念頭に置いて読むといいかもしれない。 また石川文康訳ならではで面白かったのは、後書き。人間というのはどれだけ無関心を装おうとも、形而上学が好きなのである。どうあがいても神・自由・魂、これらのテーマが好き。いやいや神・自由・魂なんか普段考えてないよ、と思われるかもしれない。宗教なんて無関心を装うどころか、本当に無関心なんだと。しかしそのような人は、最高・最強・絶対、完全、究極、最善…これらの単語を生涯で一度たりとも使ったことはないのだろうか?最高・最強・絶対、これらは「神」という単語と同じく経験では見ることも触れることもできない形而上学の代表的テーマだ。カントのアンチノミーで扱われた究極・極限のことであり、理念である(私達は思い見ることしかできない。誰が宇宙全体を視野に収めることができよう)。理念は意識しようとしまいと、形而上学の対象に他ならない。私達はどれだけ形而上学に無関心だろうと、ついついこれらの単語を口にし、それらを思い浮かべている。人間には素質としての形而上学がちゃんと備わっている。だから訳者は管理と研鑽を怠ってはいけないという。上に述べたような形而上学を悪用する反社会的な団体が、最高や絶対、最善といった私達に受けやすい単語で扇動してくるかもしれない。無防備になってると、人間に備わる素質としての形而上学を逆手に取られてしまう恐れがある。日本でもまがい物の宗教団体がテロ事件や詐欺事件を起こした事例があるので、言うまでもないことかもしれない。そこの教祖がどれだけ威張っていても、吟味・点検するこの検査を免れてよい聖域はない。いくら信教の自由が認められていようと、犯罪的な宗教の居場所を保証してはいけない。宗教だろうと躊躇せず批判できるはず。このような後書きもとい解説が面白かった。正直これを読むために石川訳を選ぶのもありだと思う。『純粋理性批判』の次のステップを見据えているので、カントはどう考えたのか分かりやすい。
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思弁溌剌な混沌たる文章だが、哲学としてというよりは文学としても読めてしまう気がする。ChatGPTを使うとカント語の表現を色々生成できるが、やはり本家は一味違う。
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