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萩尾望都 少女マンガ界の偉大なる母 KAWADE夢ムック文藝別冊
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
発売年月日 | 2010/05/30 |
JAN | 9784309977348 |
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萩尾望都
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商品レビュー
4.3
24件のお客様レビュー
萩尾さんの漫画は子供時代というより 社会人になってから読みました。 時々 SFものは 一体なんだろう? 千億のとかは 一度読んだだけではよくわからないものでした。 でも不思議な魅力があり好きな作家さんの一人でした。 この本も他の作家さんからのコメントなどもあったので へーそ...
萩尾さんの漫画は子供時代というより 社会人になってから読みました。 時々 SFものは 一体なんだろう? 千億のとかは 一度読んだだけではよくわからないものでした。 でも不思議な魅力があり好きな作家さんの一人でした。 この本も他の作家さんからのコメントなどもあったので へーそうなんだぁと思う事もあったり 当時は作家同志仲良くって お手伝いは勿論 旅行も一緒にいったとは 驚きですね。 デビュー作品などもあったので 興味深く読めました。
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萩尾望都さん作家生活40周年を記念して、2010年に発売されたムック本。 トーマ、ポー、バルバラなどの有名作品や、最近の作品を中心に読んでいる私のようなにわか読者でも、萩尾さんがご両親の言葉や対応に傷ついていたことを度々語っておられるのは知っている。 この本でも、何度もご両親と...
萩尾望都さん作家生活40周年を記念して、2010年に発売されたムック本。 トーマ、ポー、バルバラなどの有名作品や、最近の作品を中心に読んでいる私のようなにわか読者でも、萩尾さんがご両親の言葉や対応に傷ついていたことを度々語っておられるのは知っている。 この本でも、何度もご両親との関係について、萩尾さん自身が言及していた。 …しかし、同じ本の中に、その萩尾望都の両親、姉、妹へのインタビューも載っているのです。目次見た時点で、「これ、良いの?」と、勝手に心配になったくらいです。 だって、ご両親からしたら、萩尾さんは「両親のことを批判している娘」ということになるのではないか。普通の親なら、腹をたてるだろう、うちの親なら絶縁だろう、と思ったんです。 ただ、その後、妹和歌子さんと、マネージャー城さんのインタビューで、いろいろなことが腑に落ちました。 このお二人、たぶん、萩尾さんご本人よりも萩尾さんのことが分かっているのではないかしら・・・なんて。 このお二人のお話を読んで、私の「萩尾さんとご両親の確執」とかいう考えは杞憂なだと思いました。 萩尾さんが、両親を批判するために、過去の出来事を話しているのではない、と思ったからです。萩尾さんは、そういう粘着なことをする人ではない。 本当に純粋に、「こういう事があった、それで私はこう思った」ということを、聞かれるまま言葉にしておられるだけなのだろうと、思いました。 妹和歌子さんは、萩尾さんのこと、親に何か言われたらそのまま「はい」と受け止める人、と言っていた(和歌子さんご自身は、三女の要領の良さで、うまく立ち回っておられたそう)。 マネージャー城さんは、萩尾さんはとてもピュアで、ひがまない、ねたまない。素直なのは、萩尾家の人の特徴だと言っていた。 そして萩尾さんは、小説家長嶋有氏との対談で、石ノ森章太郎「マンガ家入門」の中のお金がなく大根ばかり食べていたというエピソードを読んで、私は大根が苦手だが漫画家になれるだろうかと不安になった、と言っていた。和歌子さんと城さんのお話からするに、このエピソードは「(笑)」ではなく、萩尾さんが本当に大根苦手で悩んだお話なのではないかと思った。 この3つの話から、身近な人に見せる萩尾望都さんの姿というのが、垣間見えた気がしたのです。 たくさんの同業者の方が寄稿したページにも、萩尾さんは菩薩とか、ふわふわ宙に浮いているとか、そういう穢のない神々しさ・ピュアさを、寄稿者なりに捉えたのではないかな。 萩尾望都さん、大先生なのに、なんて愛らしい方なんだろう…と、私は感動しました。 妹和歌子さんが、作家生活40周年について、ずっと漫画を描いて生活できてよかったね、という言葉で〆ていたのも印象的でした。優しい妹さんですね。 私にも、こういうこと言ってくれそうな優しい妹がいるもので。 萩尾望都さんは、漫画が好きだから描いているそうです。 萩尾望都さんが、漫画を好きでいてくれてよかったと、心から思いました。 この本が発売された2010年以降も、精力的作家活動を展開され、長編「王妃マルゴ」「AWAY」、それから「ポーの一族」の再開をされた。 60歳過ぎてからの10年間も、すごく濃い10年間だったのではないかと私は思ったけど、一方で、萩尾望都さんからすると、これまでと同様に、紅茶を飲んでずっと漫画を描いているという日常を送ってきただけ、という感覚なのかなぁ。 色々と悲しい、つらい、生きにくさを感じる世界であるけども、同時に、この世界には萩尾望都さんの漫画がある。 そして、萩尾望都さんの漫画は、彼女の生きにくさに発端を得て生まれた作品でもあること。 そういうこと、考えたのでした。 追記(2022/07/28) 先日、萩尾先生がアイズナー賞でコミック殿堂入りされたとの報道がありました。 萩尾先生は、手塚治虫に憧れていたそうです。 その手塚治虫先生と同じ賞を受賞され、ファンとしても嬉しく思いました。 私は萩尾先生のような偉業を成し遂げることはできないけれど、私が好きな萩尾先生が世界で認められることは、ファンである私にとって至高の喜びです。 その意味でも、幸せをありがとうございます、これからもお体に気をつけて頑張ってください、と言いたいです。
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内容が特別なのを最近知って、思い切って買ってしまった。買って良かった。思う存分色ボールペンを引けた。ムック本では異例だと思うが、2010年発行、2016年で15刷を数えている。 特別とは何か。 一万字ロングインタビュー、てばてつや、安彦良和、青池保子、羽海野チカ、永井豪、里中満...
内容が特別なのを最近知って、思い切って買ってしまった。買って良かった。思う存分色ボールペンを引けた。ムック本では異例だと思うが、2010年発行、2016年で15刷を数えている。 特別とは何か。 一万字ロングインタビュー、てばてつや、安彦良和、青池保子、羽海野チカ、永井豪、里中満智子、山岸涼子、小松左京、恩田睦、三浦しをんなどの、心のこもった漫画家生活40周年記念のマンガ手紙や寄稿、そして幻の短編作品3つと、デビュー作、デビュー前の未完成初期作品2つももちろん凄い。凄いが‥‥ それよりも決めてとなったのは、両親と姉と妹の家族インタビューがあったことである。ご存知のように、萩尾望都作品は、親からの抑圧を作品として昇華することで結晶化されてきた。「残酷な神が支配する」なんて、「メッシュ」なんて読むと、特にお父さん(現在は故人)はどんなに酷い親なのか、と想像していた。いや実際には漫画家として(我々としては)大成功しているのに80年ごろまで「仕事を辞めろ」とずっと言われ続けていたわけだから、事実としてかなり酷い親なのではある。 それで、両親のインタビューを読むとちょっと空気が違う。望都の名前からして二つも三つも意味がある。おいおい、私の親は私の名前由来でこんなに語れないぞ。そして父親は家庭では「もとこ」母親は「もーちゃん」と呼んでいるから調子が狂う。普通は母親が子供の頃の思い出を詳細に語るのは普通だ。ところが、古い九州男児の父親が異様に望都の子供の頃のエピソードを語る。曰く「(ボロ長屋に住んでいた頃、床に穴が開いていたので)その穴からカエルが時々顔を出すのです。もとこは、それを飽きもせず長い間、じっと眺めていました。もっとも、もとこはそれをカエルではなく、亀だと思っていたようですがね」等々、娘のことをよく観察している。もちろん、娘の才能を理解しきれない、等々いろいろ問題はあるのだけど、愛情いっぱいに育てたことは確かだろうと感じたのである。 結局、傑作の出来不出来は環境のせいではなくて、その人の才能(努力)なのだろう。両親や姉妹の証言を読んでも、幼年から萩尾望都の絵の才能は抜きん出ていたんだな、と改めて思った。 萩尾望都の仕事部屋や本棚、盟友・城章子マネージャーのインタビューなど、他にも貴重な記録が多くあった。 knkt02111さんのレビューを読んで思わず購入。
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