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まぐだら屋のマリア 幻冬舎文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 幻冬舎 |
発売年月日 | 2014/02/06 |
JAN | 9784344421578 |
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まぐだら屋のマリア
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商品レビュー
3.7
178件のお客様レビュー
最初は、トラウマを抱えた主人公が田舎の景色と温かい料理に癒されていく、のほほんとしたストーリーなのかなと思っていましたが全く違いました笑 ちなみに聖書由来の名前はたくさん出てきますが、直接的には聖書の話は出てきません。 小説の舞台となっているマグダラ屋は、尽果(つきはて)という...
最初は、トラウマを抱えた主人公が田舎の景色と温かい料理に癒されていく、のほほんとしたストーリーなのかなと思っていましたが全く違いました笑 ちなみに聖書由来の名前はたくさん出てきますが、直接的には聖書の話は出てきません。 小説の舞台となっているマグダラ屋は、尽果(つきはて)という地の断崖絶壁の上に立っている料理屋。この不穏な地名や、もう少しで海に落ちてしまうマグダラ屋の立地、そして冬の厳しい海風や豪雪が、死と生の間で揺れ動く登場人物たちの心理を見事に描写していました。 特にマルコの過去の話は、トラウマ話の中でも指折りの衝撃でした。 だからといって決して暗い話というわけではなく、登場人物たちが生きてくれることを願う人たちや、なにも聞かずにただここにいることを受け入れてくれる人たちの存在に、暗闇を灯す蝋燭のような温かさを感じました。 最後の章は、展開を予想していたとしても涙を流しながら読むくらい愛に溢れていました。 この本を読んで、原田マハさんの作風の豊かさに驚くとともに、著者のことがますます好きになりました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
全編を通して「『誰かの為に生きる』を軸にしないと人は生きられない。人は弱いから自分だけの為には生きられない」っと言われているように感じた。女将さんがどんな気持ちでマリアを受容したのか。懸命に女将に詫びて人生の若きを費やしたマリアに対する罪悪感も感じていたのかもしれない。 主人公はただの被害者では?と感じたが、大切な人が亡くなった時に自罰的になるのは感情として分かる。時間の経過と他人の受容での癒し。現実味は無い寓話的な作品だけど、ほっこりした。
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アイデンティティが崩壊しかねるような出来事に遭遇しても、自分以外の誰をも責めない主人公の人柄に惹かれました 非常に美しい描写が細やかに描かれているんだけど、細やかすぎて伝わらないというか…読解力の問題なのか、ダイレクトに伝わらない表現が多くて… えっここの心理描写でこうなる⁉︎...
アイデンティティが崩壊しかねるような出来事に遭遇しても、自分以外の誰をも責めない主人公の人柄に惹かれました 非常に美しい描写が細やかに描かれているんだけど、細やかすぎて伝わらないというか…読解力の問題なのか、ダイレクトに伝わらない表現が多くて… えっここの心理描写でこうなる⁉︎みたいなのが点在したせいか、感情移入しにくい場面がいくつかありました でもそれでも表現されている風景もお料理も本当にステキなお話でした
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